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ドイツ語の俳人たち:Udo Wenzel(12)

■旧暦5月6日、日曜日、

(写真)椅子

昨日は、出版記念会だった。暑かった。大空襲詩集の出版記念会だったのだが、スピーチしてアンソロジーに寄せた自作を朗読する。最近は、人前でしゃべったり詩を朗読したりするのが好きになってきた。ぼくの朗読は、意外にも、評判がいいのである。今後、定期的に、詩の朗読会を持てないか、検討してみようと思っている。

今日は、午後から、大雨である。掃除して、メールを一本書く。またしても、ひどい耳鳴り。いやはや。部屋の中にいられず、外を歩きまわる。夜風の音が心地いい。低気圧のときは体調が悪化しやすい。調子が悪いときにも、平静でいられるように、なにか、訓練が必要かもしれない。




Auf der Scheibe hockt,
vom Herbststurm unberührt,
die Stubenfliege.


窓ガラスにじっとして
秋の嵐から身を守っている



■嵐は台風を指すので、日本語の季語では、秋をつけないが、ドイツ語では「Herbst」と付けている。この表現「Herbststurm」は辞書には登録されていないので、あるいは、一般的ではないのかもしれない。これに関連して、日本語環境に生きていると、信じられないのだが、ドイツ語には、Herbstmond(秋の月)という言葉がある。月と言えば、秋に決まっているじゃないか、という美意識が、社会的・歴史的なものであることを改めて感じさせる。

この蠅は、「秋の蠅」であろう。日本と同じように、夏ほど、元気はないのだろうか。

※Udo Wenzel氏は、1969年7月21日に人類初の月面着陸が成功したことにちなんで、月への飛行、月面着陸といったテーマで、ドイツ語の俳句を募集している。詳しくは、彼のブログまで。しかし、これ、俳句にするの、難しいだろうな。
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