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往還日誌(177)





■7月7日、日曜日、炎天。何度も途中覚醒。睡眠の質は悪い。夢をいくつも見たが、記録できず。

朝一番で、保険料の再計算のために、所得申告書を京都市へ送付。

その後、ヘーゲル読書会。

本当に久しぶりに何の拘束もない日曜日となった。

昼食後、炎天下を買い物に出て、3時くらいから夕食を作り始める。

むね肉のピリ辛ニラ漬け(これはご飯にかけて食べる)とカボチャのラタトゥイユをメインに。

月曜は、娘は出勤なので、ニラとニンニクの量を調整し、さらに加熱して臭みを消した。

買い物に出ると、スーパーの前のアスファルトが灼熱のようになっており、左奥の駐車場に止まった白い車から、真っ赤なワンピースの女性が現れた。

周囲の空気が発火しているような気がした。

今日は、都知事選だった。

午後8時の時点で、小池さんに当確が出る、ゼロ打ちだった。

小池さんを支持したのは、業界票(自民)と宗教票(公明)であり、人民の一般意志ではなく、特殊意志であり、言い換えれば、「操作された欲望」に他ならない。

こうした組織票とは、ある種の構造操作と言っていいだろう。

都知事選の真の勝者は石丸伸二候補だろう。彼に投票した人は、こうやって操作されるという見本を示した。彼の政治的位置価と影響力は格段に高まり、今後の政治的なオプションは格段に広がった。

石丸候補が得たものは、ドトールといった右翼的な支持基盤の形成ノウハウと、浮動票の獲得ノウハウなので、都知事選で開発したこの手法を今後も大きな選挙で反復するはずである。

石丸氏の目的は、何らかの理念の実現ではなく、政治家というポジションと権力の獲得と思える。

それに最も近づくことのできる思想的スタンスは、親米右翼である。

彼の本当の目的は、第50回衆議院選挙(2025年10月30日任期満了)だろう。

11月の大統領選で、「ほぼトラ」となり、故安倍晋三総理とトランプ氏の間にあったように、トランプ2.0の実現となった場合、石丸氏のようなスタンスが活性化される可能性がある。

この活性化については、ヘーゲルが、互いに無関与で没交渉ではなく、相互に関連し刺激し合うことを、「begeisten(精神化する)」(生命の本質でもある)という興味深い言葉で表現しているが、こうしたスタンスのbegeistet(精神化される)という状況が、トランプ2.0によって、世界的に生まれるはずである。

このbegeisten(精神化する)というヘーゲル用語は、観念論的な色彩を一見帯びているが、存在の関係性や交渉性、関与を強調する点で、ヘーゲルの中にある、唯物論的な要素が色濃く出た言葉の一つと思える。

しばらく、ニコに集中できる条件が整った。一気に、行きたい。




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