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ドイツ語の俳人たち:Udo Wenzel(10)

■旧暦5月24日、火曜日、

(写真)自転車

6時半起床。自律訓練法を行う。終日、仕事。小林秀雄と岡潔の対談を読む。今に通じる批判が多くあって実に示唆的。ここで、話題の一つになっているベルクソンのアインシュタイン批判は、科学主義への批判でもあったわけだが、そのときのベルクソンは、ぼくには、完全に詩人に思えた。

やっと、ドイツ語を読むかという気になってきた。マエストロはドイツ語が一番好きだと言っていたが、この言語は「深さ」を表わすのに適している気がする。ただ、その「深さ」は散文のとき、もっとも発揮される、と思う。




Weitergegangen
die Frau mit dem Apfel,
aber ihr Lächeln...


林檎を持ったまま女は
振り返らず行ってしまった
だが その微笑は...


■weitergehenは、「止まらずにどんどん先に行く」ことだが、擬態語ではなく比喩でつれない感じを表したかった。…の部分が気になった。weitergehentとの対比で微笑は残った(aber ihr Lächeln bleibt zurück)ということかもしれない。シラブルの数を整えるために、説明は省いているのだろう。しかし、詩としても俳句としても、どうもパッとしない。

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