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Cioranを読む(74)


■旧暦10月29日、木曜日、

(写真)枯芒

16日にレクチャーが終了してから、早くも一週間が過ぎた。さまざまな課題をいただくことができた。この間、来日したマエストロ、Valery Afanassievに、佐村河内守のCD、交響曲第一番HIROSHIMAを渡し、新作詩を一篇作り、Paul CelanとAfanassievの詩をそれぞれ翻訳した。19日の土曜は、哲学塾に参加、思索上のヒントをいくつも得た。今回のぼくのレクチャーは、物理学に関連するので、プロパーの人の意見を聴きたく思い、数学と物理が専門のSさんに原稿を渡す。今日は、朝から仕事に入る。今、新規の翻訳企画一本と、新規の翻訳一本を計画し、着手したところ。はじめて、小説に挑戦する。春から、数社に打診してきた数種類の本は、なかなか、企画が通るのが難しく、仕切り直しという形になった。市場は、眼先のことしか考えないから、根本的な問題を扱う本は、いつも苦戦を強いられるのである。



Est-il concevable d'adhérer à une religion fondée par un autre? Cioran Aveux et Anathèmes p.138 Gallimard 1987

他人が考えだした宗教に帰依することなど考えられるか。

■まさに然り。一人宗教=文学。市場に組み込まれ、乞食は乞食であることを忘れる。







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コメント
 
 
 
超短篇 (長谷邦夫)
2011-11-25 22:54:37
「小説」!!期待します。ぼくは、クロニクルがどうやら「念校」の段階。年内に出そうです。マンガは来年春まで掛りそうなんですが、いわゆるネームは出来ておりますので、ちょっと、短篇小説のプランを練ってみたいのです。

それも、星先生のショートショートの3分の1くらい短いもの!!
果たして、これが、コントではなく、別の狙いを持った作品として書けるのか??
実験ですね。あえて挑戦してみたいのです。

そんなことが、可能なのか?
多分ダメなような気がします。
でも、最初からあきらめるのは良くない気がします。

そのムダが、別の何かを発想させるきっかけになるやも知れません。
 
 
 
超短編 (冬月)
2011-11-26 02:38:58
■素晴らしい! 面白い実験ですね。星新一のショートショートは確かに、ある種のヒントを与えてくれるような気がします。ボルヘスが、世界の物語を収集していて、その中に、超短編がありました。3,4行だったと思います。

小説の翻訳挑戦は、実は、長年の計画だったんですが、散文の翻訳を経て、廻りながら、たどり着いた感じです。いくつも課題があるんですが、一つ一つ突破するしかありません。これも、ぼくには実験です。

小説の翻訳の先には、創作ということが、当然、視野入ってきます。実現できるかどうかは別にして、そのつもりで訳さないと、と考えています。
 
 
 
あ!!ボルヘス (長谷邦夫)
2011-11-26 21:53:16
そうですね、ボルヘスに、そんなスタイルのものがあった!有難う御座います。

やはり、恥ずかしいが、書きたいものを
誰かに言ってみたいと思ったんです。

そこかも「道」が開ける可能性があるかも!と
思ったんです。
やはり、挑戦してみようと考えます。
 
 
 
誰かに (冬月)
2011-11-27 04:17:45
■誰かにしゃべったり、書いたりすると、仮に、誰からも何の反応がなくても、自分からの反応がありますね。自分は一人の他者であるとはランボーでしたか、とにかく、対象化すると、何かが開けることが多い気がします。日記もブログもFBもそんな役割があると思えます。

ただ、本当に重要なアイディアは、不特定多数には、あまり話さない方がいいようなw。平気でパクるのが、どの分野にもいます。

ジョン・ケージのように、そのアイディアを実現するのは、自分でなくともいい、という考え方も、もちろん、あり、ですが。

ボルヘスは、マエストロが高く評価する作家なので、注目しています。これに、ロベルト・ムジール、プルースト、カフカは、世界文学の中では、古典的に重要な作家ではないかと、思っています。



 
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