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猿蓑:「鳶の羽も」の巻(26)


■旧暦11月7日、水曜日、

(写真)無題

今日は、風が冷たかった。

F/Bで英語とドイツ語の俳句を実験してきたが、定期的に英語俳句のウェブ句会に参加してみることにした。今月から、投句して、選句したのだが、合計200句以上もあるので、最初は、ちょっと引けた。だが、読んでみると、思ったほどではない。短いから。なかなか、いい句もあって、楽しめそうである。

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安倍政権が誕生することになったが、ナチスを経験したドイツでは、今回の日本の選挙結果をとても心配している。デモさえ起きている。安倍という人が、「みなさまとともに」などとテレビで謳っていたのとは、真逆に、自分のことしか考えていないのは、前回の政権運営のときによくわかった。今回も、国家主義者の自分のしたいことをしようとしているだけである。憲法問題、原発問題、戦争、経済問題(とくに、TPP)、沖縄問題にとく注意して見てみようと思っている。石原、橋下の行動をよく見ると、口では地方分権を唱えつつも、体質は、ガチガチの国家主義者であることがわかる(「維新」という明治国家を彷彿とさせ、近代を志向するネーミングにも注目されたい)。この点で、安倍、石原、橋下の三馬鹿トリオは共通する。だから、非常に危険な状況だと思っている。7月の参議院選挙が、大きな山場になるが、できることをしつこくやり続ける。



せはしげに櫛でかしらをかきちらし   凡兆

おもひ切たる死ぐるひ見よ   史邦

■この史邦の句に対する安東次男の鑑賞も冴えわたっている。「第三者の掛声・間の手を以て演劇的地合とし、観相の作りとした」こういう掛声の演劇的な付けもあるのか、と吃驚した。次の(初折二つ目の月を零した)去来に対して「おもひ切たる(勇者の)死ぐるひ」を見せてほしいと促しているという。「見よ」は「観衆の期待を担った、煽りの云い回し」という理解には、脱帽。安東次男の解釈は、ときに、妄想的になりながらも、連衆の生や感情にまで入り込んだ深い理解になっていると思う。

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一日一句(577)







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