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猿蓑:「鳶の羽も」の巻(26)


■旧暦11月1日、木曜日、

(写真)無題

各種の世論調査で、自民党圧勝が言われている。メディアの言う「民意」あるいは「大衆」なるものは、小泉劇場選挙のとき以来、まったく信用していない。民意や大衆は操作され作りだされたものだからだ。新聞・テレビのメディアが操作しているというよりも(もちろん操作はしているが)、経済体制そのものに操作性が内在していると考えた方が本質的だと思う。経済体制が「大衆とその民意」を作りだす。原発問題や徴兵制・表現の自由の制限・独裁制に道を開く憲法改悪問題よりも、景気を何とかしてくれ、目先のことを何とかしてくれ、ということだろう。ここでは、原発問題などの諸問題と経済体制を結ぶ思考の線が分断されてしまっている。そして、問題は次のように組み替えられる。

quote脱原発で一番損をするのは、若者。経済が停滞し、空洞化が起こり、雇用を失う。そして借金が残り、重税社会となる。僕は、未来を奪う脱原発に明確に反対する。unquote(あるtweetから)

このtweetが、社会の一面だけを極大化して、普遍性があるかのように見せかけているのは、経済体制に内在した操作性の現れだと思う。

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■二句で一意の作り方になっている。新しい展開ではなく、二句で一つの世界を構成している。この転じの前も、源氏物語に面影を借りた同一世界が3句で表現されていた。問題は、どういうときに転じ、どういうときに、複数句で一つの世界を構成するかだが、このあたりは、規則性があるのだろうか。歌仙の規則が煩わしくて、どうも調べる気になれないでいる。

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一日一句(571)







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一日一句(570)







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