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俳諧:猿蓑「鳶の羽も」の巻(6)


■旧暦4月10日、水曜日、

(写真)無題

ドイツのメルケル政権が、原発推進から脱原発へ舵を切ったときのきっかけになった「より安全なエネルギー供給に関する倫理委員会」報告書の日本語版を見つけた。ここから>>> 社会学者、哲学者、環境学者、宗教者などの参加が見られる。リスク社会論で著名な社会学者のウルリッヒ・べックも参加して、リスクについて、議論を深めている。原子力産業界も、原子力工学者も参加していない。

スイスで、谷川俊太郎と若い詩人のユルク・ハルターが連詩を巻いた。ここから>>> この記事を読むと、連詩は、一つのテーマを中心に回転するのではなく、直線的に、新しい段階に展開していくものであることがわかる。しかし、Fukushimaのようなテーマで連詩を巻いた場合、Fukushimaから離れすぎてしまうのはどうなんだろうとも思う。



人にもくれず名物の梨   去来

かきなぐる墨絵おかしく秋暮れて   史邦

■梨に注目して、その梨を墨絵に転じている。安東次男によると、人物のはたらきを取り出して見せる個所ということになる。ひとにやらなかった梨の行方が気になるが、その気分に応えるかのように、墨絵にしてしまったという。

今まで知らなかったが、安東次男も詩誌『列島』に関連した詩人だった。鳴海英吉の詩と日蓮宗不受布施派の本格的な実証研究や、村松武司の詩と植民地論、ハンセン病問題へのコミットメント、出版活動など、列島系の詩人たちの活動の広さ・多彩さと深さは、特筆すべきものがあると思う。

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一日一句(369)






三十年のつきあひ間に間にビール





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