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俳諧:猿蓑「鳶の羽も」の巻(5)


■旧暦4月1日、月曜日、、新月

(写真)金環日食

朝から、金環日食を観る。7時半の段階で、金環になっても、かなり明るい。改めて太陽のエネルギーの大きさを感じた。日本の金環日食は1987年の沖縄以来25年ぶりで、今回のように広範囲で見られるのは932年ぶりらしい。1080年になる。天体の記録は、古い文書に意外に残されている。たとえば、定家は『明月記』に1054年の超新星爆発の記録を残している。定家は、官僚だったので、同じ現象の前例も調べて、『明月記』に記録している。普段、世間が騒ぐものには、あまり関心がないのだが、今朝の金環日食は、なかなか良かった。

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まいら戸に蔦這かゝる宵の月   芭蕉

人にもくれず名物の梨   去来

■芭蕉の住居に人を住まわせ、なかなか、狷介らしい人物を配している。安東次男によると、梨は別名、妻無とも言われ(万葉集の歌に由来)、このとき、去来は、独身だったところに面白みがある、という。そこまで、考えて付けているのか、と驚いてしまった。去来44歳のとき、可南女を入籍したらしい。もと、遊女だったと伝えられる。芭蕉の弟子たちの、伴侶まで、興味を広げると、なかなか、面白いかもしれない。






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