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一茶を読む:七番日記(55)


■旧暦6月30日、土曜日、

(写真)夜の街の向日葵

今日は、増俳15周年の記念句会だった。ウェブでは知っていてもリアルでは初めての人や、お久しぶりの人々と会う。清水哲男さんとは2年ぶり。哲男さんと昶さんの兄弟からは、ウェブ等を通じてさまざまな恩恵をこうむっているが、一番、勉強になるのは、二人の「リベラル」さである。神保町も久しぶりだった。二次会に行きがてら、古本のラックをのぞいていたら、面白そうな本が目について困った。今度、ゆっくり古本屋巡りをしよう。

『孤独のグルメ』(久住昌之原作谷口ジロー作画)読了。さすがに面白い。いい味出しているのである。巻末の久住昌之氏自身による長いあとがきも笑わせながらも読ませる。2000年に出て、2009年には29刷! である。だが、2011年の3.11以降、このコミックを読むと、まるで、失われたユートピアを見るような気分になってくる。食の放射能汚染。魚も肉も野菜も水も!

対訳詩歌集『百葉集』(竹林館)が出た。これは外国語と日本語を対照させた18人のアンソロジーだが、ぼくも、ロミーとの対話の中で作ったドイツ語の詩と英語の詩で参加させてもらっている。ご興味のある方は、ご一読を。



かくれ家やあなた任せの稲の花   文化十年

■「あなた任せ」はよく知られているように、熱心な浄土真宗門徒だった一茶にとっては、阿弥陀仏だが、晩年になるほど、他力本願志向が強くなる。この句に惹かれたのは、「かくれ家や」という上5の取合せが、面白かったのである。「かくれ家」は、自分のすまいと関連があるのではなかろうか。



Sound and Vision

まだの方もいるかもしれないので、この映像を貼っておきたい。政治家の鈍感さと科学者の奢りは、どこかで、通じている。ここに出てくる児玉先生は、内科医。弱い人に寄り添ってきたことがよくわかる。











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