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アンソロジー詩集『命が危ない 311人集』


■旧暦6月28日、水曜日、

(写真)廃墟の空

東日本大震災、原発問題。いまだに、問題は収束の兆しを見せない。直接的な被災者に加え、「潜在被災者」の数は膨大な数に上るだろう。詩人は、いつも時代も、カナリアだった。時代の危機に己の危機を共鳴させて、詩を書いてきた。だが、3.11はあまりにも大きく、あまりにも深い。まるで、ブラックホールのように。言葉は、なにを書いても、届かない。沈黙だけが、唯一の詩であるかのように。真白な紙を、これが己の詩だと言って叩きつけたい衝動にも駆られるではないか。われわれは、どこにいるのか。どこまで来てしまったのか。われわれとは、そもそも、どんな存在なのか。沈黙のこちら側は、いつも大雪である。311人の詩人が、真夏の雪を歌う。ご一読あれ。

アンソロジー詩集『命が危ない 311人集』(コールサック社)7月28日発売。2,100円




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一日一句(182)






太陽の子らが食みたる西瓜かな





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