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「芳賀ちゃんのオサカナ釣題」…酒、肴、料理、釣り 

元デイリースポーツ記者の日記だよ。

驚異の魚ミシマオコゼ!……もし?じゃなく畏怖!

2015-03-05 12:32:42 | 家庭料理


アップまで、たいへんに、お待たせいたしやすた!



まぁ、こんな薄造りが……ひとつの完成形ではありまするけんど。最初の写真の赤茶のお皿は、新潟の佐渡島で、手作りしたヤツ。

今回は、ミシマオコゼ!

明石産の、いわゆる「昼網」。午前中の漁でとれた魚を、午後に小売店で並
べる、トレピチのオサカナっすね。



これ、まるで人気ありませんわ。

不細工な面容、鬼みたいな二本の角!

しかも、骨そのものが、細く鋭く硬い!

「鍛冶屋殺し」って、いわれるイサキ(関西ではイサギ)より手ごわく、さばきにくいのなんのって…。

つか、驚いたのは、その生命力ね!

ワンパックに22センチくらいの3匹で250円!さらに1割引き。激安でしょ。

1匹は、うごめいているのがわかりましたけれど…。

とにかく、見た目と、危険な角やらで、売れない魚なんでやんすよ。

数年前に、初めて買ったのは、大阪の泉佐野の青空市場。

ほとんど、魔除けみたいな飾り物で、値段なし状態で陳列?されてましたね。1匹100円ほどで、購入した記憶があります。

そして今回。

実は、外が10℃以下ってところから、ビニール袋にくるんだまんま、冷蔵庫状態のベランダに放置!

これが、忘れちゃってね、まる2日間…。

やばいと気付き、三日目に見たところ……。

な、な、なんと、3匹のうち2匹は生きているんですわ。海水ゼロっすよ。



鋭い角で業務用のラップをズタズタに引き裂いて…。

もうこうなると、恐ろしいとゆふより、生きものとしての本能、執念に畏怖を感じざるをえませんね。

縁あって、オイラの手元にきたけれど、こうなったら、最後の最後まで、命に感謝しつつ、ありがたくいただこうと…。



きれいな白身です。

薄造りは、キモと皮湯引きを添えてます。



身は、はっきり言って、フグより硬い!のでは?

薄く切っても、口の中で音がします。

養殖のトラフグより、なんだか優れているかも………。

生きていたといっても、買って3日以上たって、これですわ。

かみしめると、ほんのり甘味があります。脂はほとんど感じられない淡白さ。

ポン酢もみじ、柚子胡椒もいいけれど、塩レモンがお気に入りかな。



お刺身用に切り分けといた身と皮を、レンジで様子見ながらチン!の、酒蒸しにしてみますた。

これはポン酢っすかねぇ。やっぱ。

熱を加えても、身に弾力が残っており、この魚の強い質、みたいなものをかんじさせてくれますわ。



頭は、湯通しして…アラ出汁に。



あったか日本蕎麦のお汁にしますた。タラの芽の天ぷらのっけね。



はい、お約束の、ヒレ酒!

尾を使いましたけど、想像以上に苦み走った大人の味わいでした。

ミシマオコゼ殿、ありがとう………合掌。











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