一句《１６０２》

徳利持つ
小指ではかる
冬裏心

初めての居酒屋のカウンターに。

熱燗を頼んだ。

徳利を持った、その小指で、上げ底の具合をはかる。

不況。まさに、いま自然も景気も冬の季節だ。

その居酒屋の徳利が上げ底だったかどうかは…。

小、大とゆふメニューの書き方。一合、二合とゆふ表現。さらには正一合、正二合とゆふ、表し方。

日本酒の質によるのだけれど、あまりに単価が安いと、小指で、その店の本当の魂胆みたいな、おあいそ笑顔の裏に隠れたマイナスの事情、あるいは、なかなかやるなとゆふ心意気を、計ってみたくなるよね。

んでさ、この居酒屋は、アチキ的には合格でやんすたぁ。あひゃひゃ。

てか、単なるオイラの貧乏性からの小指の動き、だったりしてぇ。うう。