かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

これからひょっとしたらますます医療ミスが頻発するかもしれない、と空恐ろしくなりました。

2018-06-15 22:16:09 | Weblog
 今日の奈良市アメダスの最低気温は18.5℃、昼の最高気温は21.7℃、五條市アメダスの最低気温は16.8℃、最高気温は20.8℃でした。未明からよく降る雨でしたが、夕方には、なんとか傘がいるかいらないか、というような微妙な降り具合になり、夜にはそれも止んだようでした。明日明後日はとりあえず陽光を拝めそうなので、ハレの日の休日らしい活動に勤しむと致しましょう。

 さて、静岡県の県立がんセンターで抗癌剤を用いた治療を受けていた60代の男性が亡くなりました。ステージ4の直腸がん患者で肝臓に転移がある、いうなれば末期患者だったようですが、直接の死因は抗がん剤の副作用による肝障害の可能性が高いとのことです。これだけなら残念ながら力及ばず、ということになったのでしょうが、問題は肝臓に負担をかける副作用のある抗がん剤を用いるために、毎週血液検査を受けて経過観察しながら慎重に治療が進められていたはずなのにもかかわらず、抗がん剤開始4週間目の検査で肝障害を示す兆候が明らかに認められたのが無視され、治療続行、肝障害が悪化して死亡に至ったというところでしょう。通常血液検査の結果は、医師がデータを確認してカルテに転機することになっているそうですが、この4週間のデータの一部がカルテに記載されておらず、担当医は、「何故確認しなかったのか記憶がない」と話しているとのことです。
 同センターでは、「外来診療で医師が採血データを印刷して患者に交付する」「薬剤師がチェックシートで確認する」などのクロスチェックによる再発防止策を講じたそうですが、これはまさに、あってはならない医療事故なのでしょう。とはいえ、昨今の常軌を逸した病院職場の激務ぶりを鑑みるに、果たしてこれが根本的な解決策になるのかどうか、個人的には疑問もあります。このセンターにおける医師の勤務状況は寡聞にして知りませんが、もし問題になっているような医師を酷使してやまないようなブラックな現場であったのだとしたら、まずはそこにメスを入れるべきでしょう。ミスをした医師が悪い、というだけで話を終えていては不幸な事故は何時まで経っても無くなりませんし、その不幸がいずれ我が身を襲わない保証もありません。重大な社会問題として国を挙げて取り組むべき課題であろうと思うのですが、厚労省や政府は何か考えてくれてるんでしょうか。

コメント
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