かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

日本の桃の木が外来のテッポウムシに食い荒らされて存亡の危機なのだとか。

2018-06-09 20:50:03 | Weblog
 今日の奈良市アメダスの最低気温は20.8℃、昼の最高気温は28.6℃、五條市アメダスの最低気温は20.7℃、最高気温は28.1℃でした。今日はここ数日と同じく曇りがちの空模様ではありましたが、午後からは雲間も切れて青空が広がり、それなりに日差しが見られました。相変わらず蒸し暑い一日でしたが、風もそこそこあったので洗濯物は大体乾きました。明日は台風接近の影響がどれくらい出るのかで大分変わりそうですが、とりあえず雨が降るものと思って行動しておけば間違いはないでしょう。

 さて、栃木県足利市のモモ農家が、外来害虫である「クビアカツヤカミキリ」の被害で大変な目になっているそうな。2012年に愛知県で確認された後全国に広がっている害虫だそうで、現時点でまだ有効な防除方法が確立されておらず、見つかった木は冬に伐採するより無いという、まるで腐海の胞子が根付いた風の谷の畑みたいな状況になっているのだとか。
 そもそもカミキリムシはその幼虫が主にバラ科の樹木の幹に潜り込んで樹の内部を食い荒らして枯らしてしまうため俗にテッポウムシとも呼ばれますが、取り憑かれて樹が弱るとますます祟るという厄介さを持っており、日本のやつでも防除には大変苦労させられます。更にこいつは外来なぶん、日本のやつなら効果が期待できる農薬も効きにくかったりするのかもしれません。また、日本のやつでも樹に侵入されたら針金で突っついて殺すくらいしか手がなかったりするのですが、卵は成虫が飛んできて樹の表皮近くに産み付けるため、成虫の飛来時期に合わせて少し強めの農薬を幹に塗りつけておいたりして被害を防ぐことができます。そんな日本のなら大体判っている生態が外来種の場合はいまいち情報が少ないために、ただでさえ少ないチャンスがいつなのかわからない、というのも、防除が難しい一因かもしれません。
 しかもモモだけじゃなくて色々な樹に憑いて被害を広げるため、例えば庭木とか公園の樹とか農業と関係ないところで増えて畑に飛んできたりする可能性もあり、農家だけで対処するのは大変困難です。もし確実に被害を抑え込もうとしたら、樹全体を目の細かいネットで覆い侵入を物理的に阻止する位しかなさそうですが、一本二本ならともかく何十アールもある畑全体を隙間なく覆うなど非現実的な話です。
 今、栃木県の農業試験場などで生態を調べて防除する方法を研究しているそうですが、なにか画期的な発想の転換か飛躍的な技術開発でもない限り、難しいかもしれませんね。フェロモンでも見つかって撹乱剤でも開発されれば良いのかもしれませんが。

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