かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

県内7割の新卒生が県外の大学に逃げるという福井県。果たして新設恐竜学部でその流れを変えられるでしょうか?

2018-06-17 19:07:52 | Weblog
 今日の奈良市アメダスの最低気温は14.4℃、昼の最高気温は28.8℃、五條市アメダスの最低気温は11.9℃、最高気温は28.9℃でした。今朝は6月半ばとは思えないほどに冷え込みましたが、昼間は一日穏やかに晴れて洗濯物もよく乾きました。夕方には雲が広がってきましたが、予報通り明日は朝から雨模様の天気になるようですね。

 さて、福井県立大学が学生確保のための学部改変に乗り出すのだそうです。主な取り組みとしては、既存の経済学部とは別に、地域経済を専門に扱う学部、生活資源学部の下に、農学部相当と思われる食農環境創造学科、海洋生物資源学部の下に、洋食等を研究する学科、そして目玉の「恐竜学部」という構成が検討されているのだとか。なんでも福井県では、県内の高卒進学の7割が県外の大学に出てしまい、県内の大学を選ばない理由として、学びたい、行きたい専門学部がない、というような答えが帰ってくることから、学生に魅力あるコースを作っていこうという話になったそうです。それぞれの計画で最も具体的に検討が進められているのが食農環境創造学科で、AI(人工知能)の導入による農産物の生産や加工販売、マーケティング、環境保全を幅広く学ぶ「農のゼネラリスト」の育成を目指すのだそうです。
 福井県、石川県、富山県の北陸三県には農学部のある学校がありませんし、龍谷大など、私学でも農学部相当のコースを作るのが静かなブームになっているみたいですから、この新設は一つの選択肢としてありうると思います。ただ、恐竜学というのはどうでしょうか? 個人的に大学とは研究機関。研究者養成機関であって、就職予備校ではない、と思っているのですが、現状を鑑みるにそうも言ってられない状況があることは認識しています。それからすると、恐竜や古生物を学ぶというのは、考古学等と同様、少なくとも就職に関してはかなり難しい未来が待ち受けているように感じられます。それでも敢えて学びたいという恐竜大好き!な連中がどれだけ集まってくるのか。学部ができれば見ものだとは思いますが、そもそも文科省が認可するのか、なども含め、まだまだ紆余曲折はありそうな感じがします。少子高齢化と人口流出で地方の大学経営はますます厳しさを増すばかりですが、学んだり研究したりすることの楽しさをたっぷり味わえる大学にこそ生き残って欲しいものです。

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