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オール人力狙撃システム試作機

イナゴ対策ってどうなんだろ?

2007年06月16日 11時22分16秒 | 俺のそれ
池田氏のネットイナゴ問題提起を受けて、はてなで色々と考えているらしい。
梅田氏とかも反応していた。


実際「はてな」という市場がそうなっているのか判らないけれども、他の代替マーケット(ブログサービス)は存在しているし、粗悪品が増えれば優良な人々は他に移っていくだろう。更に、評判が落ちていくので、優良な人は見なくなるとか、多くの人に信用されなくなるので情報源としての価値がなくなる。実際、大変有名な掲示板にしても、「所詮○○に書いてあることだから」という受け止め方がなされていることは多いかもしれない。なので、粗悪品の割合が一定水準を超えていけば、「はてな」市場は消滅するとか縮小していくだろう。新規参入も減ることになるだろう。今のところ、そういった兆候が現れているのかどうかは判らないのであるが。

そういう意味では、別に今のまま放置しておいたとて粗悪品を増やそうとする割合が多ければいずれそれなりの結果を生じるし、何かした方がいいかどうかは判らないが、一応少し考えてみる。

キーワードのようにピックアップして「禁句」登録しておいて、その語句を含むコメント表示はシステム的に弾く、ということも考えられなくはない。だが、それはかなり難しいと思われる。例えば「基地外」だの「氏ね」だのいくらでも生み出せるし、隠語化してしうまうと「ドキュンはズキュンに」とか「ウヨはイナゴに」とかいくらでも回避可能だろうと思う。さらに記号化されれば、具体的語句ではなくとも誹謗することは可能。なので、システム的に弾くというのは、技術的には可能であるとしても、実効性は乏しくなると思う。

では、どうするか。
それは「曖昧ルール」の方が運用しやすく、機能させやすいのではないか、ということ。主な防御機構として考えるのは、所謂スティグマ(stigma)だ。酷いことを書いた場合に、その人の評判を低下させるというもの。

①まず、ルールを明示しておく
②「はてな」の判定委員会(略して「は判委」?)が発見又は通報があったら審査
③ルールに抵触していると判断されれば、削除するとともにidを公開
④予め「掟破りの一覧」のようなものを設置しておく
⑤誹謗中傷を書き込んだidは、その「掟破りの一覧」に一定期間公開される
⑥すると、書いた人は恥じ入り、周囲の評判は低下する
⑦それを見ていた人たちは、止めようね、と自戒する

みたいな感じかな。どうなんでしょう?
ルールはできるだけ簡単なものがいいと思うし、曖昧さがあっても「は判委」がアウトと言えばアウトにできるシステムの方がいいと思うな。完全性を追及すると、かえって難しくなると思う。

野球で「インフィールド・フライ」を審判が宣言して、適用するのに似ています。故意にフライを落球させて、打者走者と塁上走者を同時にアウトにするのを防げるのですよね。ここでは「どのような打球がインフィールド・フライなのか」というのを厳密に定義していません。審判がそうだと認めたら、そうなるのですね。厳密な定義を要求する人たちはいますが、打球の上がる高さは何メートル以上とか、落下地点の範囲はホームベースから半径何メートル何センチとか、そういうのを完璧に判定しようとすると、適用が困難になってしまって、ルールとしては機能しなくなってしまいます。なので、原則としては「審判がそうだと言えばそうなる、審判が判断する基準で決まる」という曖昧な方が望ましいのです。

そういうわけで、削除に該当するようなものであるかどうかは「は判委」が審判の立場となり、この裁定は覆せないものとしておくのです。文句が出る可能性はありますが、もしもあまりに酷い誤審であると、その判定には批難が集まりますので、次からは「は判委」が誤審に注意するようになるでしょう。
「死ねばいいのに」などの表現はやめて、他の「理不尽」とか「逸脱?」とか何か別な表現に変えれば済むことではないかと思います。どうしても記事の内容に「納得いかない」(笑)ことは起こりえるので、どうしても「こりゃ、本当に常識外れなんじゃないか、酷すぎるんじゃないか、書き手は常軌を逸しているんじゃないか」というようなことを批判したいのであれば、別な表現をもって対抗するべきなんではないのかな、と。

まあ、私の場合、猛烈罵倒表現を繰り出すこともあったので、人のことは言えんけどね(笑)。

上に書いたような「stigmaシステム」(って、いつそんな名前が付けられたの?笑)であっても、弱点はあります。
一覧に晒され(表示され)たとしても、「オレにとっては痛くも痒くもねーんだよ」とかのツワモノはいるかもしれません。あと、ワザと「1ゲット」みたいに表示順の1位とか切り番を取ろうとする(?)便乗愉快犯のような者も現れるかもしれません。記念すべき「懲罰板の最初の人、イエーイ」みたいな。もっと困るのは、この掟破りの一覧があまりに膨大な人数になってしまって、実質的に「懲罰」となっていないような場合でありましょうか。「どーせ大勢載ってるんだし、全然平気さ」みたいになってしまうと、効力を失いますよね。もっと強力な罰を与えないとダメ、ということになってしまいます。
基本的には、はてな利用者の常識的行動に依存するシステムなので、対策を講じても効果がないとなれば、どんどん厳しい規則が作られていくので自分で自分の首を絞める結果をもたらすことになるでしょう。校則破りが酷くなっていけば、いずれ厳罰化が進められていくのと同じようなものです。そうなる前に、自分たちで何とかしておけばいいものを、やめないからそうなってしまうのですけどね。



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