いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

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これからもっと「自分たちのサッカー」の追究を続けてほしい

2018年07月05日 20時50分11秒 | 俺のそれ
大勢の人々が口ぐちに惜しかった、残念だった、と語り合ったことだろう。

本当に、本当に惜しかった。ここまで悔しく残念な気持ちは、滅多にない。

この責任は、ぼくにもあるのではないかと、反省している。すまない。


大反省会の記事は1日時点で書いており、ネットに公開したのは、ベルギー戦の開始直前のセレモニーの時間帯だった。

それは、試合前の時点で、心の奥底でぼく自身が日本代表の勝利を信じ切れていなかった、ということだ。
その報いを自分で受けたように感じた。


まるで魔法が解けたように、勝ち運が逃げて行った。
ぼく自身の呪いのせいで負けたのかもしれない、とさえ思えた。
あれは、試合前には書くべきではなかった。


本当に申し訳ない。


けれども、世界中に、勇敢に戦う日本代表の姿を見せることができて、とても誇らしく思った。
これが、日本のサッカーなんだ、と、心の中で叫ぶことができた。セネガル戦でも、ベルギー戦でも、年甲斐もなく涙ぐんでしまったぞ。日本のサッカーは、決して惨めで、弱いわけじゃないんだ、って。


こんなに頼もしく、逞しく成長できるんだな、と思った。

選手たちには、戦う力は備わっており、世界と戦う能力は「もう持っていた」んだ。

ただ、それが、うまく機能してなかった、効果的に働かなかった、というだけなんだ。足りなかったのは、勇気と自信だった。それを取り戻してくれてから、再び輝き出した。


あともう少し。
日本のやってきた「自分たちのサッカー」は、今、この場所まで、ようやく辿り着けた。


ベルギーが最後に見せた、電撃カウンターアタックは、日本の目指すスピードとパスを組み合わせたプレーのお手本だ。
コロンビアのドリブル突破への対応、セネガルの高速攻撃、これらの戦いがあったことで、ベルギーの速い攻めにもある程度ついて行けたんだと思う。セネガル戦での高速カウンターを経験したからこその、ベルギー戦での守備のバランスがあった。ただ、最後の1プレーだけは、それができない形になっていたが。幾度かは封じていたんだ。


日本は対戦相手に鍛えられたと言っても過言ではない。

日本のパスサッカーは、以前よりも増して、全体の保持力・パス精度が向上した。一人や二人のレベルではダメで、全般的によくなったことで、戦えるスタイルになった。


何より重要なのが、判断のスピードだ。相手の仕掛けてくる動きは、ベルギーは顕著だったが、凄く速い。襲ってくるレベルが、ハンパない。そこにボール奪取されないようプレーをするのは、大変なのだが、随分と進歩がうかがえる。

判断の速度は、攻撃面でも劇的に効果となって現れた。


少ないボールタッチで、シュートまでつなげられるようになった。速いサッカーをやっていたからこそ、得点に結びついた。

以前は、どれも似た調子だったが、今の進化型はパスワークに強弱がある、という点だ。視野の広さ、判断の速さ、それらの改善が、攻撃面でも良くなっているのだ。パサーに限らず、受け手も同じようにできなければならない。チーム全体の速度が上がれば、チャンスも増える。


短手数で仕掛けることができるので、相手の速いサッカーにも着いていける。

パスワークを、かわす、いなす、呼吸や陣形を整える、相手を走らせる、相手陣地を動かす・崩す、という機能別に使い別けることができつつある、ということ。

攻撃時には、コロンビア戦の先制点のように、香川~大迫、シュート、と一気に行ける時は仕掛ける。セネガル戦でも、柴崎~長友~乾の得点とこれも同様。ベルギー戦の先制弾も拾って~柴崎~原口、シュートまで、と速攻型がうまく決まるようになったのが大きい。


後ろから組み立てて、サイドからパス交換でシュートまで行く、という形も残ってるので、視野と判断の速度の改善は著しい効果を生んだはず。

攻撃面ではそうなのだが、守備ではどうなのか、というと、まだ守備が好きな国~例えばスウェーデンとかスイスとかのようにはできないので、守ってる時でさえ「チャンス」って思える何かが育めるといいのかも。気持ち的に難しいんだけど。


先に書いたように、パスを守備的な形で有効に使いこなせるよう、「試合運び」の面で向上が期待される。その試合の流れの読み、評価、分析、という点で、日本は強豪国に対する「勝ちグセ」がないんだな。いつまでも大金星、の気分じゃダメってことだな。強者のメンタリティというのを学ぶ必要がある。2点リード、ほい、いただきました、的な。野球で言うなら、圧倒的な「クローザー」出てきて、ああ、終わったな、と意気消沈させるようなもの。


日本がもっと強くなるには、そういう相手を畏怖させるような、取りこぼしなし、的な部分が必要。
強者の試合運び、的な部分も。
本格的な守備戦術の研究も。選手の判断の速さが向上しても、ベンチの速さが劣ったままではダメに決まっているのです。


次の4年後に、また夢を膨らませて待っていたい。更なる高みを目指してほしい。



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