自由が丘 ワイン処 コッコロ 元店主の美味しいもの日記

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テルマエ・ロマエ観賞 古代ローマ時代へ思いを馳せる

2012年05月15日 | ローマの休日
楽しみにしていた映画テルマエ・ロマエが先月下旬より公開された。
いまや時の人?となったヤマザキマリの書いたマンガの映画化だ。大人になってからは、すっかりマンガとは無縁だったが、2年くらい前に、常連のKさんが、「イタリアに住んでいた女性が、こんなマンガを書いていますから、良かったら読んでください」と、ボナペティート(良い食事を=いただきます)というタイトルのマンガを一冊貸してくれた。作者のイタリア時代の面白いエピソードをマンガにして、コラムならぬイタリアンのレシピが途中に入っていたりして、楽しくユニークな本だ。しばらくして、別の常連Iさんが、「最近、マンガを買うっていうことなかったけど、病院の待合室で読んだマンガが面白くて、つい本屋に走った」と興奮気味に話す。作者は、イタリアに長く住んで、その後ポルトガルに住み・・・と話を聞くうちに、「それって、ヤマザキマリ?」と聞くと、ビンゴだった。それから、なんだかコッコロ内でまわし読みして、テルマエ・ロマエが、ちょっとしたブームになった。
内容は、ローマ時代の風呂設計士ルシウスが、日本の風呂場にワープしてしまい、日本の温泉、風呂や、家庭風呂、風呂のショールームなどに出没して、そのアイディアをローマ時代に戻りローマ風呂の建設に取り入れていくという話。作者の独特の発想と視点、ルシウスの発する言葉に、つい笑ってしまう。
今年の一月もローマに行ったが、昨年ローマに3泊した時は、本物の「カルボナーラ」を食べるとテーマ(勝手に自分でつけた旅のテーマ)にしたが、一つだけ観光をしようと決め、カラカラ浴場跡に行ってみた。
チルコ・マッシモの駅が最寄駅、方向音痴の私・・・、地下鉄の駅を出て、はて、どちらに進む? 観光客らしきリュックを背負っているカップルの後をついていってみるが、途中で、どうも不安になってきた。公園を散歩していた叔父さんに、私が得意とする「Dove ~~?」~~は、どこ?を使い、叔父さんが、こっちだよと案内してくれた。本当に、イタリアの男性は親切だ。面倒がらずに、めやすの着く場所まで、ついてきてくれる。「ほら、あそこだよ」と指さす方向を見ると、それらしき建物発見。「Grazie!」満面の笑みで感謝。
カラカラ浴場は、カラカラ帝によって212~217年にかけて造られたそうだ。 プールのような大きな浴槽や、ホール、アスレチック設備、図書館など、総合娯楽施設だったそうだ。建物は壁や柱が崩れて、本当に遺跡になっているけど、床のモザイクが少し残って、展示されている。 そんなローマ時代に思いを馳せると、ルシウスが出てきそうだ。2千年も前のローマ人の上下水道の技術や建築技術には、本当に驚かされる。私も、その時代にワープして、彼らの生活をのぞいてみたくなる。



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