33 南昌輝 投手 27歳 年俸1350万円
【2016年成績】 57試合 5勝4敗0S 防御率2.74 62回1/3 48被安打 4被本塁打 19与四球 1与死球 58奪三振 被打率.211
なぜ上野が戦力外で南が生き残るのか、そんな不満、疑問にきっちりと答えを出した南です。
これまで査定で戦力外通告をした選手は数多いましたが、ここまでの「しっぺ返し」は初めてで、もうひれ伏すしかありません。
キャリアハイの一年は文句なし、次なる課題はこれを続けられるかどうかは香月良の例を出すまでもなく瞬間の輝きで消えていった投手はこれまた数多いますので、おそらくはオフにはいろいろな誘いがあるでしょうが自分を律することができるのか、注目の2017年となります。
ストレートの復活、これに尽きる今季の南でした。
その南を見切ったのが130キロ台半ばがせいぜいのストレートでしたから、昨季が終わってから春季キャンプまでの半年弱で何が変わったのか、激しく気になります。
肩を痛めたのは大学4年生のときですから今さらそれが癒えたのが理由とは思えず、担ぎ投げが緩和されてスムーズなフォームになったのがきっかけだったのかもしれません。
春季キャンプでのシート打撃で146キロが出た、なんて話はとても信じられず、ラミゴとの国際交流試合でもダメダメで、開幕一軍でも自分の勘定には入っていませんでした。
それがあれよあれよと言う間に中継ぎ陣の「顔」と言っていいまでに成長は嬉しい誤算、140キロ台後半のストレートをびしばし、これを想像できた人は皆無に近かったと思います。
現金なものでそのストレートに自信が付いたからか、昨年に倍する投球回でも与四死球は変わらずに無駄な走者を出さなくなったのが大きく、それでもまだまだコントロールがいいというレベルではありませんが、スリーボールになっても簡単には歩かせない安定感が出てきました。
これでもう少しカーブ、アマチュアのときには大きな武器になっていたので、上手く使えるとさらにピッチングの幅が広がると思うのですが、一時に多くを望むのは止めておきます。
西野が先発転向、おそらくは益田が守護神で中継ぎ陣の軸を期待される南に二年目のジンクス、なんて言っていられる余裕はありません。
守りに入ってしまえば元の木阿弥ですので、攻めて攻めて攻めまくって、来季も背番号を超える輝きを期待します。
2011年通信簿
2012年通信簿
2013年通信簿
2014年通信簿
2015年通信簿
【オリオン村査定】 1350万円 → 3000万円 (△122%)