オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
since 2007.4.16
写真など一切の転用、転載を禁止します

ベテランが頑張る

2014-04-17 00:32:38 | 千葉ロッテ

今日は苦手な野上が相手でしたので、この展開は予想もしていませんでした。
その野上が乱調だったこともありますが久しぶりにスタメンマスクの里崎が逆転タイムリーを放ち、打ってくださいと言わんばかりの甘いボールではありましたが調子を落とし気味だった井口が豪快に2打席連続アーチとベテラン勢が頑張り、また驚きの四番大松も得点に絡むなど2試合連続の2桁安打です。
休日返上で練習をした成果と言ってしまえばあまりに単純ですが、心身ともに一つのきっかけにはなったのではないかと思います。
昨日の負傷で心配をしていた角中が無事な姿を見せてくれた一方で今江が腰痛で欠場といってこいな打線でしたが、逆転をした後の貴重な追加点となった根元の犠牲フライ、クルーズがその犠牲フライを打てなかったところでのハフマンのタイムリーと、まあ繋がるときにはこんなものなのでしょう。
根元のスイングが鋭くなってきたこと、ハフマンが外寄り低めのスライダーをしっかりと捉えたことが今日の収穫で、この勢いでこれまた苦手な岡本洋の攻略もお願いします。

先発の古谷がここまでコントロールに苦しむのを見るのは久しぶりで、ロッテ真っ青な貧打に喘ぐ西武打線の淡泊さに助けられました。
これまで好投をしても白星を手にできなかったこともままありましたから、たまにはこういったことがあってもよいでしょう。
ストレートが抜けがちで変化球も流れ気味でしたから球数も増えていき、5回で111球ですので早めの交代も仕方がありません。
もう少し緩いボールが上手く使えれば少しは楽になったのでしょうが、それでも相手が相手ながらも悪いなら悪いなりにまとめての2勝目は喜ばしいです。
古谷の後は松永、益田、ロサ、西野と名前だけを見ればかなり豪華なリレーでしたが、内容が伴っていたのは西野ぐらいです。
松永は里崎らしい力押しのリードでストレートをぐいぐいと投げ込みましたがスピードガンとは裏腹におそらくは140キロ前後しかスピードが出ておらず、益田も言うほどに悪くはなかったのですがテンポがもっさりとしていて落ち着きが無く、また連投のロサは球威、コントロールともに昨日に比べればかなり劣っていました。
西野は久しぶりにフォークをバウンドせずに操れていたことが劇場にならずに済んだ理由ではないかと、それでもロサとともに6連戦の頭での連投は後に響きそうです。
そうなれば明日は藤岡にビシッと投げてもらって打線の援護を引き出し、左うちわなブルペンでの3タテを狙いましょう。

 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9

千葉ロッテ

0 0 0 3 2 0 1 0 0 6 12 0

西武

0 0 1 0 1 0 0 0 0 2 5 1

◆4月16日(水) 西武-千葉ロッテ4回戦(2勝2敗、18時1分、西武ドーム、11,727人)
▽勝 古谷 3試合2勝1敗
▽敗 野上 3試合2勝1
▽本塁打 井口3号(野上)、4号(ボウデン)

▽バッテリー
千葉ロッテ 古谷、松永、益田、ロサ、西野―里崎
西武 野上、豊田、ボウデン、岡本篤、十亀
―炭谷、上本

 

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8年目

2014-04-16 23:41:24 | 独り言

今日で、とは言いながらも日が変わる直前ではありますが、オリオン村は8年目に突入です。
熱しやすく冷めやすい性格な自分としては長続きをしているなと、それもこれもキャッチボールにおつき合いをいただいている皆様のおかげです。
ここのところは今月に職場が変わったことでバタバタとしていて手抜きをしてしまっていますが、夢の1億アクセスに向かって休んでいる暇はありません。
このペースでいけばあと15年弱、寿命との競争のような気がしないでもありませんが、千葉ロッテとともに歩んでいきますのでよろしくお願いします。


【オリオン村の歩み】
誕生:2007年4月16日(Yahoo!ブログ)
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(2007年4月16日~2014年4月15日:7年間)

 

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ロッテ涌井の第一歩

2014-04-16 00:47:32 | 千葉ロッテ

三戦目にしてロッテ涌井の初勝利です。
しかも史上13人目、2球団所属では史上4人目、そして同一リーグ所属では史上初の全球団勝利という記録のおまけ付きですので喜びもひとしおでしょう。
今日は立ち上がりにやや高めに浮きがちでしたが全体的にコントロールを意識したピッチングで、また変化球が多いかと思えばストレートで厳しいところにズバッと決めるなどリードをする吉田も楽しかったのではないかと、ちょっと飛ばしすぎにも思えた大宮のスピードガンながらも七回に140キロ台半ばのストレートを投げられるのですから素敵すぎます。
先日に「チャンス球や狙い球は分かっている」と豪語していた炭谷を三打席三振と蹴散らしましたし、明日の伊原監督のコメントが楽しみでなりません。
大宮最強な感じの涌井の次の目標はQVCマリンでの勝利、まだ借金が1つあるとのヒーローインタビューでしたので、来週にきっちりと返済をしてもらいましょう。
110球での交代に忸怩たる思いもあったでしょうから、完投勝利でお願いします。

牧田を攻略できるかが心配だった打線は相手のミスにも助けられて、効率的な得点で涌井をギリギリに援護しました。
カーブにタイミングを外されて前のめりになりながらも上手くすくい上げての大松の同点ツーベースは技ありの、これこそが持ち味のバッティングです。
高めのボールをぶりぶり振り回すことを止めればもう少しは打率も上がってくるでしょうから、今日がきっかけになってくれればと思います。
ようやくの岡田は牧田に左打者というところでの起用でしょうが、とりあえずはヒットを打ちましたしセーフティーで揺さぶる姿勢を見せられたことは収穫でしょう。
八回の無死一塁で井上にそのまま打たせたこと、その井上が歩いての無死一二塁でハフマンに強攻をさせたことにはやや首を傾げたのですが、調子が上がらない鈴木に任せたのが左対左神話からの脱却であればそれもありかなと、ただ自分だったら伊志嶺にバント、代打サブロー、ショートに三木としたと思います。
クロスプレーで膝をやってしまったかと目の前が真っ暗になった角中はスパイクとの接触による裂傷だったようで、不幸中の幸いとホッとしました。
それにしても故障でもないでしょうに清田はまた遠ざけられてしまったのかと、こうなったら意地でも打高投低の浦和でホームランを打ちまくって最短で戻ってきてもらいましょう。
駆け足でパ・リーグテレビを横目で見ながらの、今日の感想はこんなところです。

 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9

千葉ロッテ

0 0 0 1 2 0 0 0 0 3 10 1

西武

1 0 0 1 0 0 0 0 0 2 6 2

◆4月15日(火) 西武-千葉ロッテ3回戦(西武2勝1敗、18時、大宮、17,880人)
▽勝 涌井 3試合1勝2敗
▽S 西野 5試合4S
▽敗 牧田 3試合1勝1

▽バッテリー
千葉ロッテ 涌井、ロサ、西野―吉田
西武 牧田、ウィリアムス、ボウデン
―炭谷

 

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砕かれた鍵

2014-04-15 23:06:16 | 読書録

砕かれた鍵

集英社

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そういったことはあまり多くはないのですが、今回はかなり読み進めるのに苦労をしました。
相変わらずに誰が敵で誰が味方かが分からないハラハラ感はありましたし、登場人物の設定はかなり秀逸なのですが、とにかく主人公が不憫すぎます。
なぜにそういったことにならなければいけないのかと倉木警視に同情をしてしまい、そして腹が立ちもします。
このシリーズの根底にあるのは警察組織の腐敗、自ら事件を起こしてでも公安省を設立しようとするタカ派の策略、そしてそれに立ち向かう倉木警視らの活躍であるはずが、大波に翻弄をされて個人では歯が立たない現実を突きつけられての挫折感が漂っているように思えてなりません。
まるで理想と現実は乖離をしているんだよと諭されているようで、憂鬱な気分になったのが正直なところです。

とにかく気に入らなかったのはラストシーンのあっけなさ、ご都合主義、そして女心と秋の空です。
この百舌の出てこない百舌シリーズはまだ続いているようですが、あまりに今後の人間関係がどうなるかが分かりやす過ぎて手に取る気にもなれません。
これまたそういったことはあまり多くはないのですが、途中ではありますが百舌とのつきあいはこれを最後とすることにします。


2014年4月15日 読破 ★★☆☆☆(2点)


大宮で涌井

2014-04-15 00:49:12 | 千葉ロッテ

明日は大宮で西武戦、移籍後まだ勝っていない涌井が投げ合うのは先日にしてやられた牧田です。
その大宮は詳しくは知りませんが涌井にとっては思い出の球場らしく、しかし今度は敵地としてのピッチングになります。
ホーム、ビジターで立て続けに同じ投手に投げ負けるわけにはいきませんので、リベンジとばかりに「これが涌井」なピッチングをするしかありません。
応援をしてくれていた西武ファンへのそれが一番の恩返しになるのではないかと思いますし、さすがに3連敗はできないでしょう。
どちらかと言えば涌井がどうのよりも打線が牧田を攻略できるかどうかの方が心配だったりもしますが、打線に援護をしてもらうためにもテンポのいいピッチングが求められます。
とにかく先制点を与えないこと、走者を出しても粘り強く耐え抜く涌井でお願いします。

 

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今日は三木で小腹いっぱい

2014-04-14 00:39:33 | 千葉ロッテ

 

昨日の喧噪が嘘のように両チームとも湿りまくった打撃戦、いや投手戦となり、そして僅か4安打の完封負けです。
試合前に大型の登録抹消のニュースが飛び込んできたのですが昇格となった三木がプロ初打席初安打、タイミングを外されながらも左腕一本で持っていったかのようなレフト前ヒットでプロのスタートを切ったのが今日一番のトピックスで、正直なところ私服になって街で見かけたら加藤と区別がつきそうにないのですが、まあその程度の試合だったということです。
またまさかの大谷が右内転筋痛で抹消になった代わりが南というのが今のチーム事情を表しているかのようで、今季の南は先発にチャレンジをしながらも相変わらずの制球難で防御率が5.30ですから数字的にも道筋的にも一軍に上げてはいけないのではないかと思いつつも、他に候補がいないのが哀しい現実なのでしょう。

石川を見殺し、三木のヒットが出るまではこのタイトルでいく予定でした。
先日のプロ初勝利を飾ったピッチングに比べれば60球程度でストレートのスピードが落ち、また4四死球とコントロールもばらけ気味ではありましたが7回5安打3失点ですので先発としての責任はしっかりと果たしてくれた石川は、ナマで見たのは初めてなのですが数字以上のストレートの威力が感じられます。
それが130キロ台後半になってもなかなか捉えられなかった理由でしょうし、シンカーという武器があることも大きいのでしょう。
前の打席で三球三振だった小関を甘く見たのか簡単にストライクを取りにいったところをライト前に運ばれたのをきっかけにした痛恨の2失点を今後の糧としてくれれば、ビギナーズラック以上の活躍、それこそ涌井もうかうかしていると右のエースの座を奪われかねない、そのぐらいの存在になってくれる期待感の高まる今日の石川でした。

二番手はさっそくに南かと思いきや昨日にKOされた唐川で、これにはスタンドが大きくどよめきました。
ベンチに入れてブルペンで準備をさせたのですから伊東監督からすれば予定どおりだったのでしょうが、なかなかプロでは見られるものではありません。
唐川はプロ入りからずっと先発でしたのでこれが初の中継ぎ登板となり、伊東監督は「本人も不安なまま次の登板を迎えるから」と説明をしていたようですが67球を投げての連投で納得のいくボールを投げられるとも思えず、実際に本人のコメントとは裏腹にボールが高めに浮きがちでピッチングとしては昨日の延長線上でしかありませんでしたので、あるいはプライドをかなぐり捨てて必死に投げることを求めたのではないかと考えます。
これで何が変わるとも思えませんが最後の一球は力んだ感じでしたがちょっと違った雰囲気がありましたので、中5日となる次の土曜日に何らかの答えを見せてもらいましょう。

打線は五回の攻撃の前に円陣を組んだものの辛島を捉えきれず、チャンスらしいチャンスも無いままに完封負けです。
緩いボールをタイミングを合わせて引きつけてのセンター前ヒットを放った井上の「動けるブタ」な走塁で作った一死三塁で、犠牲フライも打てなかったのが痛かったです。
七回の二死二塁ではその井上がミスショットで得点に繋げられず、ほとんど見せ場のない黒星に前日より4千人減ったスタンドが今後にどうなるか球団は戦々恐々でしょう。
サブローをレフトに起用せざるをえないほどに鉄壁だったはずの外野陣の体たらくが嘆かわしく、今日もダイビングキャッチでロッテファンの心を掴んだであろうハフマンもファインプレーと言うよりは精一杯のギリギリのプレーであるのが実状ですし、しかしそれでも凡ゴロで必死に走る姿に他の選手には何かを感じ取って欲しいです。
もしかしたらまだバットで貢献ができるチャンスがあるかもしれない展開でサブローの代走に岡田ではなく清田というのもよく分からず、モヤモヤとしたものが残った負け越しでした。

 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9

楽天

0 0 0 1 2 0 0 0 0 3 7 1

千葉ロッテ

0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0

◆4月13日(日) 千葉ロッテ-楽天3回戦(楽天2勝1敗、13時、QVCマリン、14,812人)
▽勝 辛島 3試合2勝
▽S ファルケンボーグ 5試合4S
▽敗 石川 3試合1勝1
▽本塁打 ジョーンズ3号(石川)

▽バッテリー
千葉ロッテ 石川、唐川―吉田
楽天 辛島、ファルケンボーグ
―小関

 

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今日はハフマンでお腹いっぱい

2014-04-13 01:11:52 | 千葉ロッテ

 

両チームで39安打27得点という壮絶な打撃練習に屈しての大敗は、いろいろな意味で凹む材料に事欠かない試合でした。
しかしそれでも期待どおりにハフマンが核弾頭に起用をされての来日初ヒット、初打点の4安打2二塁打2打点の活躍でしたので、とりあえずはそれで自分を慰めることにします。
肩に力が入りまくりのプルヒッターな感じはありますが4本目は右中間に運びましたし、見るからに一生懸命さがにじみ出ている姿には好感が持てます。
かつての諸積、顔をグラウンドに叩きつけたそれを思い出させるようなダイビングキャッチは得点差を考えれば賛否両論があるでしょうが、個人的には嫌いではありません。
最後にファルケンボーグに軽く手玉に取られたようにランビンなパターンになるかもしれませんが、明日も左腕の辛島ですのでハッスルでチームを引っ張ってもらいたいです。
その初ヒットのボールはイニングの交代のときに清水コーチがボールボーイを呼んで2個のうちから選んだという適当さを見てしまいましたが、それでもいい記念になるでしょう。

それにしても今日は唐川が悪すぎました。
130キロ台半ばのストレートに100キロ前後のカーブで緩急をつけての組み立てはいつもどおりでしたが、立ち上がりからコントロールに苦しんでの3回持たずのKO劇です。
味方が先制をしてくれた直後に初球を岡島にスタンドに運ばれるところなどは昨日と真逆な展開で、あれよあれよと言う間に大量失点でマウンドから引きずり降ろされました。
追い込んでもファールで粘られて甘く入ったところを軽々とヒットゾーンに持っていかれるのですから、余程にボールに力が無かったのでしょう。
試合後のコメントを見れば本人もかなりショックだったようですが、見ているこちらもかなりのショックな唐川です。
調子が悪かった、というピッチングでもなかったですし、ロッテファンの期待とは裏腹に今は名前だけとなってしまっている感があります。
それこそ藤岡に倣って肩のストレッチングでもしたらどうか、と言いたくなるほどに一からピッチングを立て直さなければ、このままでは悲惨なシーズンになるでしょう。
六番手と考えればこんなものなのかもしれませんが、持ち味の淡々さが淡々なピッチングでは困りますので、がむしゃらさを見せて欲しいです。

リリーフ陣も大谷が無失点で抑えただけで、あとは17安打8失点と大炎上でした。
吉原はやはり一軍で投げるには力不足で、あそこまで芯で捉えられる打球ばかりですと本人は自信喪失をしてしまったかもしれません。
このまま一軍でやっていっても得るものがあるとは思えませんので、浦和でやり直すべきです。
ただ吉原のようにまとまっているタイプの投手は二軍ではそれなりに結果を残したりもしますので、長崎なんかがそんな感じでしたが、ストレートに磨きをかけるなり変化球の精度を増すなりして、勝負のできる武器を身につけることを命題にやっていって欲しいです。
守備に足を引っ張られましたが松永もストレートには伸びがありましたがコントロールがアバウトすぎて、結果的に自分の首を締めることになりました。
逆に益田は数字ほどにはストレートの威力が感じられず、本音を言えばこのKUISコンビにはもう少し浦和で調整をして欲しいぐらいです。
ただ残念ながら唐川もそうですが浦和に取って代わる存在がいないのが現状ですから、だましだましやりながら調子を上げていってもらうしかありません。

打線は15安打10得点と頑張りましたが、これだけ投壊ですとただ打つしかないので限界があります。
先日のプロ初ヒットに続いて井上のプロ初アーチをナマ観戦できたのが心の支えで、バックスクリーンへの一撃は同じようなところに根元も放り込みましたので飛ぶボールの影響ももちろんあるのでしょうが、あわやグランドスラムのライトフライを見ればやはり長打力への期待はチーム随一でしょう。
守備では動きの鈍いところを見せてしまいましたがバットでそれを補えるよう、左腕が先発のときのスタメンは確保できたでしょうから今後も楽しませてもらいます。
一方であるいは懲罰なのか2三振で交代となった清田は見逃しの三振の印象が悪かったのかもしれず、また2安打の里崎はリードの責を取らされたのかもしれません。
もしそうであればシビアと言えばシビア、片手落ちと言えば片手落ち、今後にこの両選手の出番が減るかどうかが気になります。
あるいはどこかを痛めていることでの早引けだったのかもしれませんが、そういう意味では太ももを痛めたようなクルーズが心配です。
また加藤がボールを追っかけるようなスイングばかりなのも気がかりで、もっと引き込んで打たなければ浦和番長のままで終わってしまいかねません。
何はともあれ2安打しか打てなくても24安打を打たれても一敗は一敗ですので、とにかくカードの勝ち越しができるよう明日に頑張りましょう。

 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9

楽天

0 0 8 0 3 0 3 0 3 17 24 0

千葉ロッテ

0 3 0 0 0 2 4 1 0 10 15 2

◆4月12日(土) 千葉ロッテ-楽天2回戦(1勝1敗、14時、QVCマリン、18,869人)
▽勝 小山伸 6試合1勝
▽敗 唐川 3試合2
▽本塁打 井上1号(塩見)、岡島1号(唐川)、根元1号(武藤

▽バッテリー
千葉ロッテ 唐川、吉原、松永、大谷、益田―里崎、江村、吉田
楽天 塩見、小山伸、青山、金刃、武藤、斎藤、ファルケンボーグ
―嶋

 

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MVPは井口

2014-04-12 00:45:37 | 千葉ロッテ

ここのところは暖かかったので忘れかけていたのですが、春先のナイターの寒さを痛いぐらいに味わった今日の試合でした。
六回ぐらいから二階席は風が弱まったので助かりましたが、あのままの風が続いていたら屋内に逃げ込んだかもしれません。
そんな今日は成瀬の粘投と今江の殊勲打での勝利でしたが、個人的なMVPは井口です。
あの八回の守備で一塁への送球を逸らしていたら同点になっていただけに、難しいバウンドを倒れ込みながらの捕球は地味ですが価値のあるプレーだったと思います。
ちなみに超大物外国人との触れ込みのユーキリス、2本の二塁打はさすがでしたが、そのレフトスタンドからの応援はブーイングにしか聞こえませんでした。

成瀬は7回1/3で8安打を打たれたものの3失点、エラー絡みでの自責点2ですので先発としてしっかりと仕事をしてくれました。
いきなりの3失点でどうなることかと頭を抱えましたが、その後は走者を出しながらも自らの反応の良さも手伝っての120球ですので満足感があったのではないかと思います。
ピッチングとしてはこれまでとさほど違ったようにも見えませんでしたが今日は遠目でしたのでコントロールはよく分からず、しかし捉えられた打球は少なかったので強風を上手く利用できたのではないかと、今の成瀬であれば完璧に抑えるのは厳しいでしょうから粘り強く耐えた今日が勝つためのモデルケースになるでしょう。
そして八回を投げきれなかったことを悔やむその気持ちが嬉しく、また心強く、今後もエースのプライドで凌いでいって欲しいです。
その成瀬が残した走者をロサが抑えきり、最後は西野が締めての勝利です。
期待の若手なのでしょうが松井稼を早々に引っ込めて、西田をそのまま打たせた星野監督には感謝をしなければなりません。
また西野は相変わらずにフォークがバウンドをしまくりましたがストレートに力があり、ねじ伏せるピッチングは頼もしい限りです。

打線はリードをされた直後の今江の一発、超特大の追撃アーチが試合の流れを引き戻しました。
いきなりの三者連続空振り三振、そして成瀬の3失点と敗戦モードになりかけていただけに、値千金、万金、億金のまさに四番の一撃でした。
決勝タイムリーツーベースも今江には珍しく強引に引っ張ったもので、明日から楽天バッテリーの攻めが変わってくるかもしれません。
打順が上がってしまったクルーズのやはりセンターへのツーベースも大きかったですし、犠牲フライを打てなかった鈴木がホッとしたであろう吉田のプロ初打点のタイムリーは身長にも満たない打率に則本が油断をしたとしか思えないラッキーボールで、ここで追いつけたことで試合が持ち直しましたから3三振をペイするだけの査定をしてあげたいです。
開幕12試合目にして形はどうあれようやく一番打者にヒットも出ましたし、今日は上から下まで満遍なくの12安打ですから伊東監督も一安心でしょう。
ただ角中、クルーズと拙い走塁で危うく逆転負けフラグが立ちかけただけに、しっかりと反省をすべきところは反省をして明日に臨んでもらいたいです。

 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9

楽天

0 3 0 0 0 0 0 0 0 3 8 0

千葉ロッテ

0 3 0 0 1 0 0 0 X 4 12 1

◆4月11日(金) 千葉ロッテ-楽天1回戦(ロッテ1勝、18時15分、QVCマリン、9,188人)
▽勝 成瀬 3試合2勝1敗
▽S 西野 4試合3S
▽敗 則本 3試合2勝1
▽本塁打 ジョーンズ2号(成瀬)、今江1号(則本

▽バッテリー
千葉ロッテ 成瀬、ロサ、西野―吉田
楽天 則本、福山、西宮、青山
―嶋

 

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伊東采配の明と暗

2014-04-11 00:23:15 | 千葉ロッテ

なかなかに厳しい逆転負けです。
映像で見ていた身ですらそうなのですから、球場に足を運ばれたロッテファンの帰り道が心配にもなります。
しかしこれだけ采配の明暗がくっきりと出る試合も珍しいのではないかと、こんなことはそうそうあるものではありません。
自分には想像もできなかった清田に井上の代打での同点タイムリー、大松かと思ったところでの根元の勝ち越しスリーベース、そして前の打席にヒットのサブローに代えての大松の打点付きの内野ゴロと、その得点の全てが代打起用によるものでしたので伊東監督がベンチで得意満面だったのも分かります。
しかし藤岡を六回までとしたのはともかくとしても二番手の吉原は荷が重すぎで、これまでであれば大谷、ロサあたりの連投だったのでしょうが今季は中継ぎ陣のローテーションのような感じになっていますので益田ではないかと思っていましたから、その方針には大賛成ながらもベンチの評価が高いらしい吉原が誤算だったということなのでしょう。
個人的には正解だとは思いましたが七回にそのまま江村を打たせたのも、結果的には吉原との呼吸が合っていなかったように見えましたので悔いが残ります。
またあれだけ結果も内容も伴っていない荻野貴を使い続けているのも引っ掛かりますし、今日の敗戦をただの敗戦にしないためにも地元に戻ってくる明日の入れ替えを希望します。

期待をしていた藤岡は満点ではありませんが、今季は先発としてやってくれるのではないかと楽しみになるだけのピッチングを披露してくれました。
立ち上がりはストレートでの力押しで粘るヘルマンに屈することなく、50球あたりからはややスピードは落ちたもののペーニャに決まったのをきっかけにカーブを上手く使っての6回7安打4奪三振の1失点は、無四球だったこともありますので充分に合格点だったと思います。
MAX144キロは他の投手のそれをみれば3キロ程度は差し引いて考える必要はあるでしょうが、しっかりと腕が振れていましたので体感速度はそれに近かったでしょう。
この展開でしたので当たり前ではありますが時折に笑顔を見せるなど余裕も感じられ、実況によれば肩のストレッチをやるようになってからスピードが戻ってきたとのこと、そうなれば今後にもう少しでもスピードが上乗せできればピッチングの幅が広がるでしょうし、あとは全体的にやや高かったのとスライダーがばらつき気味だったのが課題と言えば課題ですが、それも伸びしろと考えれば楽しみの一つと言えるぐらいに前向きになれた今日の藤岡でした。

打線は井川が疲れるところまで捉えきれなかったのがもどかしかったですが、今日に限って言えば敗戦の責はありません。
審判には酷ですが映像で明らかとなったベースをかすりもしないストライクで見逃し三振に倒れたサブローなど不利なところがありながらも、ここぞというところでの一本が出ました。
恐怖の九番打者と命名をしたいクルーズはサイドスローの外角の弱点を露呈はしましたがそれはクルーズだけの話ではありませんし、あそこにコントロールできる投手がそういるわけではありませんので、ラッキーもありましたが2本のツーベースをその実力だと受け止めることにします。
グラブ捌きはさておき捕ってからノーステップの強肩は頼もしいですし、根元も代打で存在感を示しましたが攝津や牧田が先発でなければショートのクルーズは決まりでしょう。
あとはやはり核弾頭、今日も一番にヒットは出ませんでしたし二番もノーヒット、出塁ができなければ足があっても意味がありませんので、ここはハフマンに一票を入れておきます。

 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9

千葉ロッテ

0 0 0 0 1 2 1 0 0 4 10 0

オリックス

0 1 0 0 0 1 3 1 X 6 11 1

◆4月10日(木) オリックス-千葉ロッテ3回戦(オリックス2勝1敗、18時、京セラドーム、12,231人)
▽勝 比嘉 6試合2勝
▽S 平野佳 6試合5S
▽敗 吉原 4試合1勝1
▽本塁打 糸井3号(藤岡)、ヘルマン1号(吉原)、ペーニャ7号(松永)

▽バッテリー
千葉ロッテ 藤岡、吉原、松永―吉田、江村
オリックス 井川、海田、比嘉、佐藤達、平野佳
―伊藤、山崎勝

 

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ビジター初勝利

2014-04-10 02:46:56 | 千葉ロッテ

ようやくのビジター初勝利です。
先発の古谷は6回を3安打8奪三振の2失点ながらも104球の3四球ですから苦心のピッチングで、今日は相手ともども狭いストライクゾーンに四苦八苦な感じでした。
それでも昨年のブレイクのきっかけとなった相性抜群のオリックスを相手に、先頭打者を出さなかったからこその粘り勝ちといったところでしょう。
前回のピッチングもさほど悪かったわけではありませんので、先発としての二年目のジンクスに対するものとしては順調なスタートです。
ストレートに勢いがありましたし、ややカットボールが暴れ気味ではありましたが、今季もやってくれそうです。
継投は大谷、ロサ、そして劇場ではない西野でした。
大谷は失点こそしましたがボールに力があり、ロサはまた違った意味でのグサッという切れ味で、そして西野はストレートに伸びがあり勢いを感じさせます。
ただやはり西野はフォークを制御しきれていないのが不安材料で、このあたりが解消をされれば凄いことになるかもしれません。

打線は岸田を打ちあぐねはしましたが、珍しくもチャンスに効果的なタイムリーが出ての逆転勝ちです。
大松の一発はらしくない鈍い弾道で、あれが入ってしまうのですからまだまだ力はあるのでしょう。
それでも他の打席はやはり不振の大松でしかありませんでしたから、あとは福浦が戻ってくるまでにどこまで実績を積み上げられるかです。
浦和でブラゼルが出場をしていることからして故障での抹消ではなかったようですから、隙を見せれば大松だっていつ落とされるかは分かりません。
ここ数年の成績を考えれば後がないところに立たされている自覚はあるでしょうから、チャンスをもらえたときには死に物狂いでお願いします。
井口の逆転ツーベースは高めに外すボールを外し損なった失投を見逃さなかったもので、春井口はまだまだ爛漫です。
外角のボールを上体だけで振るような感じはありませんので、まだまだ大丈夫でしょう。
いつの間にやらまた九番に戻ってしまったクルーズは右方向へのバッティングはしかし合わせたものではなく、しっかりと振り抜いているからこそ打球が伸びていきます。
打順を上げるとプルヒッターの顔を見せますので、あるいは下位打線の核として置くのがよいのかもしれません。
恐怖の九番打者と言えば自分としては水上ですが、30年ぶりに塗り替えてもらいましょう。
何にせよ追い上げられる嫌な展開のところで、投げれば打たれる東明を持ってきた森脇監督には感謝をしなければなりません。
一方で気になるのは長打が欲しいのか高めのボールに伸び上がったスイングをしている井上と、ボールを強く叩けていない加藤です。
さて明日は藤岡、あの神ピッチが夢か真かに注目が集まりますので、打線には井川を早々にノックアウトして舞台を整えてくれることを願います。

 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9

千葉ロッテ

0 1 0 0 2 2 0 1 0 6 11 1

オリックス

0 0 2 0 0 0 1 0 0 3 6 0

◆4月9日(水) オリックス-千葉ロッテ2回戦(1勝1敗、18時、京セラドーム、12,653人)
▽勝 古谷 2試合1勝1敗
▽S 西野 3試合2S
▽敗 岸田 2試合1勝1
▽本塁打 大松1号(岸田)

▽バッテリー
千葉ロッテ 古谷、大谷、ロサ、西野―里崎
オリックス 岸田、海田、東明、小松
―伊藤、山崎勝

 

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幻の翼

2014-04-09 22:24:25 | 読書録

幻の翼

集英社

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百舌シリーズの第二弾です。
そう銘打っているのですから主人公はもちろん百舌なのでしょうが、しかしそう簡単な話でもありません。
百舌とは、というそもそもの問題もありますし、その設定にも無理矢理感が否めず、このあたりが評価を下げるところもあるでしょう。
警察内部の腐敗、というテーマもどこか虚ろで、ある意味で主人公でもある倉木警視の華々しい活躍があるわけでもなく、どんよりとした展開が続いていきます。
今回も誰が味方で誰が敵か、というハラハラ感はありましたが、終わってみればやや無常な思いだけが残った感じがあります。

前作のような構成上のトリックがなかったことで一本道で読み進めたのですが、だからと言ってテンポがよかったわけではありません。
簡単に敵の手に落ちてしまう登場人物にイライラ感が募り、ここで一髪逆転!の期待も軽く裏切られて、単なる結果オーライで積み上げてきた積み木を蹴散らしたかのようです。
スーパーヒーローの快刀乱麻、ばかりがよいわけではありませんが、これはさすがにないのではないかと、見るつもりはありませんがこれをどうドラマ化するのかは興味があります。
香川照之の大杉警部補もちょっとイメージが違うような、暴力的な雰囲気のある内野聖陽や伊原剛志がよかった病院での立ち回りでした。


2014年4月9日 読破 ★★★☆☆(3点)


2安打では勝てない

2014-04-09 00:56:35 | 千葉ロッテ

先日の試合で味をしめたわけでもないでしょうが、そうそう2安打で勝てるわけもありません。
しかも無四球で二塁も踏めないシャットアウト負けですので、手も足も出なかった亀の子状態と言ってよいでしょう。
これだけ打てなければ誰がということもないのですが17打席で1四球1犠打のノーヒットの荻野貴をいつまで我慢をするのか、期待をしている選手ではありますが結果だけではなく内容も悪いため核弾頭での起用は自らの首を締めることになっているのではないかと、さすがに明日は加藤かサブローとの入れ替えになるような気がします。
もしそのまま荻野貴であれば伊東監督は腹を括ったことになりますので、その信頼に応えるスピードスターであることを願います。

涌井は6回4失点とまたしても微妙なピッチングでしたが、とにかく点の取られ方がよくありません。
ピンチに踏ん張って二死までこぎつけながらも詰めが甘く、ストレートの走りがよくないと判断をしたのか吉田のリードは変化球が多く、あの落ちるボールはフォークなのか連続三振の後にまたそのフォークが落ちきらずに持っていかれたところで終了といった感じでした。
結果的にはどうあがいても勝てる展開ではなかったのですがエースとして期待をしていますので、もう少し粘って欲しかったです。
涌井の後を継いだ松永、益田も無失点ながらも劇場でしたし、ただ益田にあれだけのスピードが出ていれば肘は大丈夫かなとは今日の唯一の収穫かもしれません。
何にせよ投打ともに見事なぐらいに完敗でしたからむしろサバサバしてよかったと、超前向きに明日の古谷、そして今江に期待をすることにします。

 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9

千葉ロッテ

0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 0

オリックス

0 2 2 0 0 0 0 0 X 4 10 0

◆4月8日(火) オリックス-千葉ロッテ1回戦(オリックス1勝、18時1分、京セラドーム、12,250人)
▽勝 西 2試合2勝
▽敗 涌井 2試合2

▽バッテリー
千葉ロッテ 涌井、松永、益田―吉田、江村
オリックス 西
―伊藤

 

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西武はあんなもの

2014-04-08 01:24:54 | 千葉ロッテ

どうも伊原監督は舌禍で自らの首を締める傾向が強そうです。
涌井にせよ片岡にせよ慰留をしていたときには甘言を弄して、しかし移籍が決まれば手のひらを返すような言動は気持ちのいいものではありません。
あるいは残されたメンバーを鼓舞するといった思惑もあるのでしょうが、例えばこのオフに炭谷が移籍を迷ったときに伊原監督に慰留をされても「何を言っているんだか」と鼻で笑われても仕方がないのではないかと、そのあたりの選手との信頼関係がやばいのではと他人事ながらに心配になります。
FAでは西武からの流失が一番多いのは球団の方針もあるのでしょうが、こういった細かいことも影響をしているのでしょう。
そんな涌井をおちょくるようなサブローのロッカーネタは、すっかりと涌井がチームの一員となったことを示しているように思えます。
あとは結果がついてくれば真の意味でのロッテの涌井になれますので、好調のオリックス打線をねじ伏せてストップをかけてもらいましょう。
相手が西ですのであまり打線の援護は期待できないと覚悟をして7回2失点を最低限のノルマに、「石川には負けられませんので」のヒーローインタビューを期待します。

 

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石川がプロ初勝利

2014-04-07 00:01:55 | 千葉ロッテ

今日は昼過ぎまで用事があったためにどのみち試合開始には間に合わなかったのですが、遅ればせながら球場に向かう途中で強風にプラスしての雨であっという間にずぶ濡れで、4月早々にしての皆勤断念は思っていたよりも早いですし、シーズンクーポンを無駄にしたのがもったいなかったです。
そんなときに限って見逃してはいけない試合になるのですから持っていない、としか言いようが無く、石川のプロ初勝利に立ち会うことができませんでした。
言うなれば雨にも負けて風にも負けた自分と、34分もの中断をものともせずに雨にも負けず風にも負けなかった石川なわけですから、自業自得なのでしょう。

その石川はプロ2戦目で見事な完投勝利で、中盤で力尽きる先輩たちを尻目に素晴らしいピッチングを披露してくれました。
課題だったスタミナも最終回にストレートが144キロですのでどうしちゃったのかと、最後にやや色気を出しての大谷への力勝負で無駄なボールを費やしましたが結果的に130球を投げきったのですから、石川にとってはかけがえのない経験になったと思います。
ややひ弱な指先のことを考えると大量リードでしたから無理をさせる必要はなかったのですが、そういった勝負を度外視した伊東監督、川崎コーチの判断は石川の今後を考えれば正解だったのではないかと、ちょっと時代錯誤的ながらも完投を目標に先発に長いイニングを投げることを求めていることからしても石川はこれ以上にない優等生でしょう。
最後まで力を失わなかったストレートに伝家の宝刀のシンカー、またカーブやスライダーも面白いようにコーナーに決まり、強風を味方につけるクレバーさも心強いです。
これだけのピッチングであればリードをする吉田も面白かったでしょうから、このルーキーバッテリーの今後の躍進が楽しみになります。

打線はらしからぬ一発攻勢で6安打ながらも4発7得点、昨日に続いてどこのチームだよと突っ込みたくもなる攻撃ぶりです。
先制をされた直後の鈴木の、左腕からしっかりと振り抜いての同点アーチが何より大きかったです。
また清田が自身では先日の試合の最終打席に続いての3打席連続アーチで、しかし昨日に欠場をしたことで「試合になかなか出られないので出た試合で打たないと次がない」の言葉が重く、その2本のアーチよりも膝元へのボールを上手く回転してレフト線に運んだ3安打目のツーベースの方が嬉しかったかもしれません。
なかなかヒットは出ていませんでしたが内容は悪くなかっただけに、これまた先日の井上と同じくここからの反攻に期待です。
一方で心配なのは荻野貴で、あれだけ浦和で打ちまくっていたのに一軍ではボールの下っつらをこするようなバッティングの連続で、そろそろスタメン落ちがありそうな気がします。
次が好調のオリックス戦ですので核弾頭に元気がないと厳しい戦いになりますので、伊東監督の判断を見守りましょう。

 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9

日本ハム

1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 3 1

千葉ロッテ

1 1 0 3 0 0 2 0 X 7 6 0

◆4月6日(日) 千葉ロッテ-日本ハム3回戦(ロッテ3勝、13時、QVCマリン、14,019人)
▽勝 石川 2試合1勝
▽敗 武田勝 2試合1
▽本塁打 鈴木1号(武田勝)、清田2号(武田勝)、3号(武田勝)、井口2号(大塚)

▽バッテリー
千葉ロッテ 石川―吉田
日本ハム 武田勝、大塚、金平
―大野、近藤

 

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初物づくし

2014-04-06 01:23:21 | 千葉ロッテ

 

多くのロッテファンが心配をしたであろう大量得点の翌日の貧打が現実となり、前日の17安打から一気に2安打と笑ってしまうぐらいの湿りっぷりでした。
しかしその2安打が全て得点に絡んでの勝利ですので野球は分からないもので、日本ハムファンの歯ぎしりが聞こえてきそうです。
今日も栗山監督の継投に助けられたと言いますか、ルーキーのプロ初登板ですので疲れを考慮してのそれだったのかもしれませんが、流れとしては浦野のプロ初勝利が終わってみれば吉原のプロ初勝利、そして西野のプロ初セーブとなったのですから万々歳です。
こうなれば明日も勝って3タテと欲をかいてみようかなと、またしても空模様が心配ながらも今度はこちらがルーキーの石川ですので、伊東監督に継投の妙を見せてもらいましょう。

唐川は、良くも悪くもやはり唐川でした。
立ち上がりは緩いカーブを使っての緩急のピッチングはコントロールも狙ったところにほぼ投げられていましたし、吉田も中田があっと驚く内角へのストレートなどホームベースを広く使ってのリードで唐川を引っ張り、また同い年の井上のやらかしにも小さなガッツポーズのような素振りで鼓舞するところなどは素晴らしかったです。
しかし簡単に追い込みながらも決め手がないために結局はフルカウントになるなどして球数が増えていき、そして疲労からか甘くなったところを捉えられての実質的なKOはこれまでも何度見せられたことか、6回を2失点ですからKOは言い過ぎかもしれませんが気分的にはそんな感じです。
味方が点を取ってくれた直後に失点をして流れを掴みきれないのもどこか成瀬に似ていますし、本人もまた六回の壁を乗り越えられずに悔しがっていることでしょう。
しかしこのスタイルで行く限りはエベレストのようにそそり立つ壁ではないかと、6回で115球も投げているようではどうにもなりません。
逆に言えば8安打を打たれながらも2失点なのは無四球の粘りのピッチングだったからこそなのでしょうが、同点に追いつかれたのはフルカウントにしたことで併殺を取れなかったのが理由の一つですから、唐川らしからぬこの効率の悪さを改善していかなければ負のスパイラルから抜け出すのは厳しそうです。

二番手は使い倒しの大谷がくるかと思っていたのですが、ここで吉原とは伊東監督も大胆です。
あるいは勝っているケース、負けているケースに関係なく、そして一人に負荷をかけない中継ぎ起用に舵を切ったのかもしれず、後者を伴っての前者であれば歓迎をしたいです。
その吉原は先日と同じような大きさが感じられないピッチングで、もう少しストレートに力がある投手だと思っていたのですが、今日はこれまた伊東監督のひらめきだったのかショートのクルーズ、セカンドの鈴木と守備が代わったところでのプレーに救われてのプロ初勝利ですのでラッキーと言ってよいでしょう。
ただこの運というものは選手にとって重要なファクターですので、大切に育てていってもらいたいです。

僅差はロサ、西野の新勝利の方程式で逃げ切り、川崎コーチも大喜びでしょう。
ロサは先日の失敗に懲りたのかロサにしてはスピードを抑え気味に、変化球を交えてのピッチングで、また珍しくもマウンド上で表情を動かしていたのが印象的でした。
連投の西野は短いイニングであれば140キロ台のストレートで押しまくれるのが大きく、ただ昨日と同じく伝家の宝刀であるはずのフォークの制球に苦しんでいたのが気になります。
最後はそのフォークで締めくくりはしましたが手前でバウンドをすることが目立ちますので、早めの修正が必要でしょう。

打線は僅かに2安打ですから、効率のいい勝ち方だったと喜んでもいられません。
インフルエンザの木佐貫の代わりの浦野ですからロッテとすればウエルカムだったはずが、プロ初登板初先発に緊張をしたのかコントロールを乱しての満塁、ワイルドピッチに井上がボール球に手を出して畳みかけられず、そうこうしているうちに立ち直った浦野に手玉に取られたのですから頭が痛いです。
初物に弱いのはロッテに限った話ではありませんがカモにされるのはロッテが顕著ではないかと、あのフォークを攻略できなければ今後の難敵になりそうです。
しかし代わった宮西から角中がツーベースを放ち、井上、そして極端な前進守備のプレッシャーに負けずに鈴木がしっかりと外野フライを打っての決勝点は便秘解消にはこれ以上にない妙薬で、昨年の序盤戦の勝因はいつでもどこでもの犠牲フライでしたから、この勝ち方で再びその路線に戻ってくれることを願ってやみません。

 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9

日本ハム

0 0 0 1 0 1 0 0 0 2 8 0

千葉ロッテ

1 0 1 0 0 0 1 0 X 3 2 1

◆4月5日(土) 千葉ロッテ-日本ハム2回戦(ロッテ2勝、14時、QVCマリン、19,078人)
▽勝 吉原 3試合1勝
▽S 西野 2試合1S
▽敗 宮西 5試合1
▽本塁打 井口1号(浦野)

▽バッテリー
千葉ロッテ 唐川、吉原、ロサ、西野―吉田
日本ハム 浦野、宮西、増井
―大野

 

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