今日の唐川は好調でも不調でもなく、いつもの唐川でしたので根が深い敗戦です。
立ち上がりはコントロールがまとまっていて投球間隔も短く、吉田の強肩にも助けられてスタンドからも「ナイスピッチ!」の声が飛んでいました。
しかし二回り目になって内川に一発を食らい、ボールに力が無くなってきたことの自覚があるのかコーナーを狙いすぎて球数が増えていくのもいつもどおりで、少しでも甘く入れば簡単にヒットゾーンに運ばれての8回13安打6失点ですので先日の中継ぎ登板はほとんど意味が無かったことになります。
この8回は今季最長イニングですが課題の6回を乗り越えたわけではなく、またベンチの唐川に対する試練でもなく、単に中継ぎ陣を温存することが理由だったのではないかと、何にせよ今季は先発で4試合を投げて21回1/3で37被安打の4被弾、防御率が8.44ですのでお話にならない数字です。
伊東監督はローテーションの順番を変えるかもしれないとコメントをしていたようですが、今日のピッチングを見れば順番を議論するような状態とも思えません。
今の持てる力を発揮してのこれですから根本から作り直すぐらいのつもりでやらなければ、シーズン15敗だって見えてくるでしょう。
突然にストレートに力が戻るとも思えませんので抜群のコントロールが80球ぐらいまで維持できる、といった僥倖でもなければ白星のイメージがわいてこない、そんな唐川でした。
ようやく上向きになってきたかと思っていた打線はまた湿っぽくなってしまい、僅か4安打で1点しか取れませんでした。
中田ってこんなピッチングをするんだっけ、と4戦4勝にも納得のコントロール、要所での140キロ台半ばのストレートがビシバシ決まりましたので、完全に白旗状態です。
チャンスという意味では面白かったのですが右腕に根元を下げて細谷の起用も結果が出ず、核弾頭の岡田は相変わらずの早打ち、打率が身長にも満たない吉田が一番に頑張ったという打線でしたので、しかもその吉田の犠牲フライで1点差に迫った直後に唐川が被弾ですのでしらけたムードが広がっても仕方がないでしょう。
どうも力みすぎているのか、あるいは慣れない援護に固くなってしまっているのか、味方が得点を取ってくれてもすぐに失点を重ねる投手が多いような気がします。
この投打のかみ合わせの悪さが続くようですと借金はじわじわと増えていくでしょうし、それと反比例をするような今日の寂しいライトスタンドと寒風に震えた一日でした。
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◆4月19日(土) 千葉ロッテ-ソフトバンク5回戦(ソフトバンク4勝1分、14時、QVCマリン、18,865人) |