早くもそういった呼び声が聞こえてきそうな、石川の2勝目です。
開幕カードでのリベンジともなる8回4安打零封での勝利は6戦目にしてチームとしても対ソフトバンク戦の初白星ですし、猛打を誇るソフトバンクは今季初の零封負けです。
そんな試合に限って年に一度か二度やらかすSDカードをパソコンに挿したままという失態ながらも、それで普段よりも試合に集中ができましたのでむしろよかったかもしれません。
立ち上がりはMAX147キロのストレートでの力押し、中盤からは一転してシンカー、スライダー、カーブを中心にそれでも140キロ台のストレートがあってこその組み立てです。
なかなか三振が奪えなかったのと四球が多めだったのはさすがにソフトバンク打線といったところだと思いますので、さほど気にすることもないでしょう。
ただコントロールがいいのではなく攻めてのストライクが取れることが今の石川を支えており、だからこそ安定感が抜群です。
そうなれば先日の完投勝利に続く完封勝利を狙える114球での交代が惜しかったですし、4点差であれば益田だろうと、またそういう使い方をするのかよと西野は勘弁をして欲しかったのですが、石川も指先の弱さがありますし八回には130キロ台にスピードダウンをしていましたから、無理をさせる必要もないとのベンチの判断はありだと思います。
その石川は藤岡がルーキーイヤーの4月に3勝1敗、防御率2.75であったことを考えれば研究をされることでの躓きは当然にあるでしょうが、武器であるストレートのスピードとシンカーのキレを失わなければ乗り越えられる壁だと思いますので、疲労が溜まってきたときに自分を見失わないよう周りのサポートを願います。
打線はまた大きくいじってきました。
やはり岡田には核弾頭は無理だということなのか今日は伊志嶺にチャンスで追加点に繋がるスリーベースを放ちましたが、一概に悪いとは言いませんが初回の初球の凡打は前日の岡田と同じく一番打者としてはどうよと、最終打席の粘りを常に心がけて欲しいです。
そしてさすがに聖域と思われた鈴木も不振が長いことでスタメン落ち、プロ初スタメンの三木は1安打1四球にバントも決めましたので暫くはスタメンでの起用が続くかもしれません。
この三木にしてもクルーズにしても、あるいは今日もヒットを打ったハフマンにしても昨年のレギュラー陣を考えれば層を厚くするための補強でしかなかったものが、こうして出番があることは嘆かわしいながらもしっかりと自分の仕事ができているのは喜ばしく、編成部としては鼻高々でしょう。
それだけ盤石なレギュラーは井口、今江、角中ぐらいということにもなりますので、やや動かし気味の嫌いはありますが競い合いがあるのはよいことです。
お立ち台で舌好調だった角中はもちろんクリーンアップは打っているだけに前後の打者が打線の鍵を握っている、つまりはヒーローのチャンスが目の前に転がっていると思って貪欲なプレーを願いますし、そのためにも二軍との障壁を取り払って鈴木だけではない聖域無き競争を楽しみにしています。
変則日程に雨予報が一番の理由であろう唐川の抹消だけでは、とても満足はできません。
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
◆4月20日(日) 千葉ロッテ-ソフトバンク6回戦(ソフトバンク4勝1敗1分、13時、QVCマリン、18,253人) |