やや風が強かったですが仕事なんてやっている場合じゃないだろ、といったポカポカ陽気ではありましたが、選手だって仕事をしているのですからファンが仕事をするのは当然です。
投手か野手かであれば野手なんじゃないの、そんな大谷はロッテを苦手にしているわけでもないようですがロッテ戦だけが未勝利のところへ今日のプロ初黒星ですから、これで野手専念ともなれば「投手大谷を殺したチーム」と後々まで言われるのではないかと、そう浮かれるぐらいに電光石火の初回の4得点でした。
そうなると節約生活をしていたところで慣れない大金に浮き足立つのが世の常ですが、石川はしっかりと踏みとどまってのルーキートップの3勝目です。
札幌ドーム係数を考えればストレートのスピードが物足りなかったものの、しかしそのストレートには数字以上の伸びがあり、特に低めのギリギリが秀逸でした。
あれを打者が見送ったのは軌道からしてもっと低めに外れると見たからかもしれず、初速と終速の差が小さいのではないかと思える五右衛門ストレートです。
早めに勝負ができるに越したことはありませんがスリーボールになっても慌てないだけの制球力があるのも大きな武器で、あれで無四球ピッチングですので驚きの一語です。
ストレートでぐいぐいと押せなかったところを丁寧に投げることでカバーをした、そんな社会人出身のドラ1らしい大人のピッチングでした。
その石川は8回で123球でしたので無理をして完投をさせる必要はありませんので継投は妥当でしたが、なぜに西野かが分かりません。
五割、そして3位浮上がかかっている試合だったからなのか、しかしこの展開での4点差を西野にしか託せないのであれば長いシーズンを乗り切るのは無理でしょう。
上位打線だったことも理由でしょうが左が並びますので松永、あるいは連投であれば益田でよかったように思います。
このあたりの投手起用は交流戦が近づいてくることで結果的に解消をされるのでしょうが、夏場以降を考えれば気が滅入る一手でした。
打線は井口、そして角中の一発で主導権を握り、この三連戦で6発ですからさながら「飛ぶボールさよならセール」といった感じです。
一方で被弾はゼロですのでロッテ打線よりも苦しむヒグマ打線、といったところなのでしょう。
その初回の先制はもちろん大きかったのですが流れとしてはサブローの叩き出した5点目が実質的に試合を決めたのではないかと、今日は右腕でしたので大松が四番かと思っていたところでのサブローですので守らせるのは勘弁ながらもベテランの頑張りは心強く、また大松とともにスタメンに名を連ねるとは思いもよらぬ今季でしたので野球は難しいです。
鈴木がやや戻りつつあるのと伊志嶺との一二番が決まってのクリーンアップの5打点は理想的でもあり、少しずつでも上昇をしていってくれればと願います。
気になるとすれば六回にして大松に代走を出して守備固めに入ったことで、石川のピッチングからして大丈夫と判断をしたのでしょうが、さすがに早すぎたようにも思えます。
サブローの代わりが積極的ながらも上手いとは言えないハフマンなのも開幕前からすれば誤算以外の何ものでもありませんし、その代わりに入った岡田と細谷がバットでアピールをするどころか控えも仕方がないと思えるような淡白な三振だったのはこれ以上にない嘆きの材料でしょう。
次は鬼門中の鬼門である仙台での楽天戦ですので、苦手だったのはKスタ宮城でコボスタ宮城ではないと軽口を言えるような勝利を目指してチーム一丸で頑張るのみです。
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5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
計 |
安 |
失 |
千葉ロッテ
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4 |
0 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
5 |
10 |
0 |
日本ハム
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0 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
1 |
5 |
1 |
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◆4月27日(日) 日本ハム-千葉ロッテ6回戦(ロッテ6勝、13時1分、札幌ドーム、25,222人) ▽勝 石川 5試合3勝1敗 ▽敗 大谷 4試合2勝1敗 ▽本塁打 井口5号(大谷)、角中2号(大谷)
▽バッテリー 千葉ロッテ 石川、西野―吉田 日本ハム 大谷、森内、鍵谷―大野、市川
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