オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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終幕

2011-06-19 02:19:11 | 千葉ロッテ

前回に広島打線を抑えた渡辺俊と、今日にヤクルト打線に打ち込まれた渡辺俊と、どちらが本来の姿かと問われれば残念ながら後者なのでしょう。
雨神様のご機嫌がどうのという以前の不甲斐ないピッチングはコントロールがままならないときの典型的な乱れっぷりで、しかし今年だけではなくここ数年の制球力の衰えを考えれば不調という言葉で片付けられる問題ではないことは明白です。
その年俸と年齢を考えれば厳しいオフが待っていることは確実で、このままでは二軍投手コーチ補佐あたりへの転身を受けるかセントラルに活路を求めるしかないでしょう。
もちろんこれまでチームを支えてきた渡辺俊ですから復活に期待をしたいのですが、これ以上の醜態を見たくはないという思いから目を背けることができそうにもありません。

その渡辺俊が早々に失った3点で試合が決まってしまったのは、相手が館山ですから仕方がないところではあります。
リーグトップの被打率を誇る館山から7安打を放ってその座から引きずり下ろしたことをむしろ誉めるべきかもしれず、そう考えれば伊志嶺の猛打賞は特筆すべきことでしょう。
しっかりと引き付けてボールを叩けていることで自分のタイミングでスイングができているように見えますし、一時期の疲れによる停滞という壁を乗り越えた感があります。
我慢をして使っていれば打率も上がってくると先日に書いたばかりですから、そのとおりの軌跡を描いていることが嬉しくてなりません。
そう考えると若いだけに逆に明後日からの空白が調子を狂わせるのではないかと心配にもなるのですが、そういったことを克服した先に新人王が見えてくるはずです。
是非ともこのままレギュラーとして規定打席に達するぐらいの伊志嶺であって欲しいですし、期待をしていたと言い張る西村監督なのですからその点はノープロブレムでしょう。
堀の背番号は常にフィールドにあり続けるべきだと考えますので、伊志嶺の更なる飛躍を願っています。

そんなこんなで雨中の神宮とは思えないような敗戦となりましたが、ちょっと興味を引くことがありました。
それは石川か館山かを迷ったことによるものと思われる偵察メンバーで、しかしその一方で金泰均ではなく福浦をスタメンに起用したベンチの思惑は置いておくとしても、もし石川が先発であったときには渡辺正の抜擢があったのかは永遠の謎として残ることでしょう。
どうやら守備の負担を差し引いても一昨年のプチ覚醒はフロックであったとの認識が固まりつつある塀内は不調のままですし、高濱は浦和でも調子が上がらずにスライムを倒している状況ですから、せっかくですからかつてのドラフト1位の実力を試すのもよいかもしれません。
どのみちどんぐりの背比べもあと少しの機会なのでしょうから、根元も含めた守備力度外視のチャレンジマッチを心待ちにしています。

チャレンジと言えばその偵察メンバーに使われた小林の扱いが微妙で、もし先発で使うつもりがないままに先日にイースタンで長いイニングを投げさせたのであれば、西村監督と成本コーチには今季限りでお引き取りを願いたいと真剣に考えたくもなります。
間隔が空いていることで今日に伊藤を使ったことはよいとしても、明日を視野に入れれば2イニング目は余計ですし、例によって川越を使わないのであればようやくに故障から復帰をした秋親や中郷を一軍に置いた方が使い勝手はよいはずです。
これまでを考えれば渡辺俊の炎上は容易に想像がついた中での小林の無駄遣いとも思える浦和での先発には明確な意図があって欲しいですし、万が一にでも軽い調整のつもりで使ったのであればいくら何でもセンスがなさ過ぎでしょう。
三島・黒滝ルートからの脱却を目指している阿部をどうしたいのかも見えてきませんし、何とも天候と同様にモヤモヤとしたものが残る今日の試合でした。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 7 1
ヤクルト 0 3 0 0 0 0 0 0 X 3 8

0


◆6月18日(土) ヤクルト-千葉ロッテ3回戦(ヤクルト3勝、14時1分、神宮、18,144人)
▽勝 館山 10試合6勝1敗
▽S 林昌勇 23試合1
勝14S
▽敗 渡辺俊 10試合2勝3敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 渡辺俊、伊藤、ロサ―的場、里崎
ヤクルト 館山、林昌勇―相川

 

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雨神様のご機嫌次第

2011-06-18 00:05:20 | 千葉ロッテ

自宅と最寄り駅の微妙な位置関係のために、会社からはバス代が支給をされません。
そのために駅との往復6キロちょっとを自転車で通っているのですが、しかし雨ともなると420円、帰りが深夜ですと630円を自腹で払ってのバス利用となります。
よって明日の雨予報がやや回復気味なのは嬉しいはずなのですが、しかし神宮でのヤクルト戦があることを考えると話は違ってきます。
これで試合をやるのかと思うような雨の中での里崎の劇的な逆転アーチ、これが実現をするのであれば多少の負担などは気にもなりませんし、休日ですからスーツではないので雨合羽を着込んで自転車で強行という選択肢もあります。
球場に足を運ばれる予定の方々には申し訳ないのですが、以上の理由で雨乞いをしたい心境になりつつあります。

ただ成瀬の次は唐川、の順番が狂って明日の先発が渡辺俊であろうことを考えれば、必ずしも雨が好ましいとも言えません。
重力に加えて雨力によってボールが沈む、風の影響を受けにくくなる、足場が緩んで踏ん張れなくなるなど、渡辺俊にとっては雨は天敵のような気がします。
アホらしい日程のために大谷や吉見を突っ込む余裕があるものの、先発が3回も持たずにノックアウトをされるようでは苦しい展開になることはどうしても避けられません。
さりげなくセントラルで首位を走るヤクルトが相手ですし、強力な打線を前にできるだけ渡辺俊にとってのウィークポイントは排除をしたいのが正直なところです。

里崎と渡辺俊、この1976年生まれのベテランのどちらに重きを置くか、それによって明日の天候をどう願うかが変わってきます。
ここのところはスタメンマスクを的場に奪われている里崎ですから、出番という意味では渡辺俊の方が露出度が高いことは否めません。
しかし宝くじ的な印象度からすれば里崎の方が一枚も二枚も上ですから、何とも悩ましい限りです。
やはり人間ごときが思い悩むのではなく雨神様のご機嫌に任せるのがよいかなと、そんなところで今日は締めくくることにします。

 

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そりゃ楽しみだ

2011-06-17 01:49:49 | 千葉ロッテ

今季初の4連勝のチームについて、その好調さの原因を西村監督はしっかりと把握をしているようです。
それが大松の4番なのか的場のスタメンマスクなのか、はたまた伊志嶺の抜擢なのかは分かりませんが、ファンからすれば頼もしい限りです。
この調子であれば10連勝ぐらいは軽いでしょうから、一気にソフトバンクや日本ハムをうっちゃるぐらいの躍進に期待をしましょう。

好調理由、監督「言えません」  (6/16 日刊スポーツ)

ロッテが16日、QVCマリンで全体練習を行った。
チームは一時の不調を脱し、今季初の4連勝中と波に乗っている。
好調の秘訣(ひけつ)を報道陣に問われた西村徳文監督(51)は「僕なりに思っている理由はあるけど、そこは言えません。それを言ってしまうとね」と笑顔で煙に巻いていた。

いきなり毒のある書き出しですが、もちろん皮肉であることは言うまでもありません。
それでも自信を持っているのは悪いことではありませんので、迷わずに自分の采配をやってくれればと思います。
その采配や選手起用に不満たらたらであることに変わりはありませんが、根無し草で右往左往されるよりはマシでしょう。
結果的に控え地蔵にスポットライトが当たりつつあることもトランキライザーになっていますから、この無為なスケジュールの空白で勢いや流れを失わずに交流戦の最後を飾れるよう、試合が中止にならないぐらいの雨を祈って逆てるてる坊主でも作ることにします。
その顔が里崎似であることは、もはや伝説と化していることから疑いの余地もありません。
押本あたりから目の覚めるような代打スリーランを、雨中の神宮でスタンドに放り込んでもらいましょう。

 

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岡田で勝った

2011-06-16 01:39:19 | 千葉ロッテ

昨年の日本シリーズでの守備が強烈に印象に残っていることもあって、個人的には岡田の守備をあまり高く評価をしていません。
もちろん俊足を活かした守備範囲の広さは素晴らしいものがありますし、まあ本西あたりに言わせれば外野手のダイビングキャッチなどは御法度なのでしょうが、しかし岡田の打球際の処理に対する勘の良さは天性のものがあると思います。
それでも一歩目がどうしても前に出てしまう傾向があるように思えてならず、これがなければもう少し余裕のあるプレーができるのではないかと、このあたりは今季に球場でナマ観戦をしていないために成長ぶりを確認できていないので印象論に過ぎないのですが、そんな見方をしています。
しかし今日の試合は間違いなく岡田の守備で勝ったと、そう言い切っても問題はないでしょう。
右に左に前に後ろにと、縦横無尽に走り回ってのスーパーキャッチ三連発は見事としか言いようがありません。
こういった勝利はそうそうお目にかかれるもでのはありませんので、今日に球場に足を運ばれた方は貴重な刻を過ごされたと思いますし、まさに羨ましいの一語に尽きます。

そんな今季初の4連勝は成瀬の力投によりもたらされたものですが、この先発は正直なところかなり意外でした。
やや調子が落ち気味である成瀬を中5日で、しかも昨年の被弾癖が抜けていないところへ箱庭で投げさせることには意義を感じられませんし、今後のローテーションの都合もあったのでしょうが長いペナントレースを考えれば吉見を信じて使うことこそが必要であり、このあたりに西村監督の主力主義を垣間見た気がします。
ぎりぎりのところで逆転勝ちができたからよかったものの、あのまま負けていたら悔いだけが残ったように思います。
それでも成瀬は湿っている巨人打線が相手ではありながらも8回を2失点としっかりと抑えましたし、ラミレスの一発目はコントロールミスでしたが二発目は打ったラミレスを誉めるべきで、それ以外は無難にまとめて下り坂で踏ん張るエースの姿を見せてくれました。
岡田の守備に助けられたところはありながらも好守はテンポのいいピッチングがあってこそですから、岡田への感謝は自らの誇りにしてもよいと思います。
危うく黒星先行になるところでの今日の逆転勝ちは成瀬にとっては大きな1勝ですから、リーグ戦に向けてV字カーブで上昇をしてくれることを願っています。

打線は一回りは東野に完璧に抑えられる立ち上がりでしたが、二回り目に二死からの攻撃で追いつけたことが大きかったです。
今江の打点などは久しぶりのような気がしますし、やはり大松の調子が戻ってきたことで打線に軸ができたことが一番でしょう。
あと一本がなかなか出ずにもどかしいところはありましたが、相手のミスを活かせずに無死一三塁のチャンスを潰しかけたところでの伊志嶺の逆転アーチなどはまさに勢いとしか言いようがなく、流れなどはこんなものだと妙に納得をしたりもしています。
昨日とはうって変わって里崎に代走を出したりするところなどには刮目をしましたし、バントが上手いとは言えない渡辺正がエラーを引き出すのですから怖いぐらいで、また今ごろは同類相哀れむでロサがアルバラデホを飲みにでも連れて行っているかもしれません。
このまま最後のカードも勝って連勝街道ばく進といきたいところですが、まずは初戦の雨の神宮をしっかりとものにして、そして有終の美を飾る週末となることを祈っています。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 0 0 1 0 0 0 0 2 3 8 0
巨人 0 1 0 1 0 0 0 0 0 2 6

2


◆6月15日(水) 巨人-千葉ロッテ4回戦(ロッテ2勝1敗1分、18時1分、東京ドーム、39,084人)
▽勝 成瀬 10試合5勝4敗
▽S 藪田 20試合1
勝2敗10S
▽敗 アルバラデホ 19試合1勝2敗2S
▽本塁打 ラミレス11号(成瀬)、12号(成瀬)、伊志嶺2号(アルバラデホ)

▽バッテリー
千葉ロッテ 成瀬、藪田―的場、里崎、金澤
巨人 東野、久保、山口、アルバラデホ―阿部

 

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箱庭での接戦を制す

2011-06-14 22:02:52 | 千葉ロッテ

昨日にチャリでこけて左肩から首筋のあたりを街路樹にぶつけて、今日は軽いむち打ち症状で首が回りません。
どうも年に一回ぐらいのペースでやらかしているような気がしますので、チューリッヒのスーパー傷害保険Liteに加入をしました。
自転車による事故を中心とした傷害保険で、自爆はもちろんのこと対人傷害の方が怖かったりもしますので、年間5k弱の保険料であれば転ばぬ先の杖です。
もっともこういった備えをすると何も起きなくなるのが世の常ですが、それはそれで幸いであることは言うまでもありません。

そんなこともあってロッテにとっての杖は何だろうかと考えたのですが、これといったものが思いつきません。
そもそも派手に転ぶというよりは気がついたら体中が擦り傷らだけという展開がほとんどですので、それ以前の問題のような気がします。
今日も好投の大谷に白星をプレゼントできずに見殺しに近い状態で、これでは困ったときの杖もなかなか育たないでしょう。
何とか延長戦を制して交流戦初の3連勝となったことで、流れが変わってくれることを願うばかりです。

それにしても大谷が不憫でなりません。
これまで5回2/3で2失点の自責はゼロでの敗戦、6回で2失点でも黒星、そして今日は7回を1失点に抑えながらも同点のままでマウンドを降りることとなりました。
先発で3試合に登板をして18回2/3を13安打の15奪三振、3四死球の5失点、自責が3点の防御率1.45ながらも0勝2敗とはあまりに可哀想に過ぎます。
もちろん前世紀を思わせるような投高打低ですから差っ引いて考えなければならないものの、この頑張りに応えられない打線が不甲斐なくて涙がちょちょ切れます。
そんな中で今日の大谷はストレートは130キロ台後半が中心ながらも他の投手のスピードを見れば実質的には140キロ台前半だったと思われ、ここまでの成長の軌跡をそのまま描いたような投球内容でしたし、多彩な変化球もバランスの的場が効果的に力を引き出していたと思います。
唯一の失点となったラミレスのタイムリーはカーブのコントロールミスでしたし、また序盤は高めに浮くボールが目立ったものの、中盤からは低めを強く意識するようになったのかそれもなくなって安心をして見ていられる投球内容でした。
これまで失点を重ねていた6回も岡田のファインプレーにも助けられたこともあり無事に乗り越えて、自己最多の103球を投げての7回1失点ですから文句のつけようがありません。
この調子が落ちる前に何とか先発としての初白星をプレゼントしたいと、そう強く思った今日の大谷のピッチングでした。

その大谷を助ける守備で魅せた岡田は、しかしバッティングでは打ち上げての凡退が続いてチャンスを潰しましたが、しかし試合中に軌道修正をしてのヒットに四球と2度の出塁が落ちそうで落ちない打率の一因となっています。
一方で塀内は思いきりに欠けているようなところがあり、数少ない打席を大事にいきすぎているような感じがします。
代打で見送りの三振に倒れた神戸もそうですが、積極さよりも少しでも多くのボールを見ようとしている姿勢が強いような気がしてなりません。
このあたりは地蔵さんたちの悲哀とでも言いますか、置かれた環境による弊害ではないかと考えて多少は目をつぶろうかと思っています。

地蔵と言えば神戸を代打に出したのであれば、四球を選んだ里崎に代走を送るのが理想的な采配であったと思います。
まさか神戸にホームランを期待していたわけでもないのでしょうから、二塁打でもホームに帰ってこれない可能性の高い一塁ランナーでは同点の最終回の攻撃ではないでしょう。
かと思えば10回には代走を2人も出すのですから今ひとつ意図が分からず、詰まるところは次の回の守備を意識したのだと思われます。
普段から金澤を試合で使っていればこういったことにはならなかったのではないかと、こと選手起用には勝ったからOKとは思えない自分がいます。

それでも久方ぶりの競った試合の勝利は喜ばしいです。
長野のファインプレーでタイムリーにはならなかったものの、併殺を心配したロッテファンを見返すかのような金泰均の大飛球はさすがでした。
5番の今江にきっちりと2度のバントを指示した作戦もじわじわと巨人を追い詰めたと思いますし、やはり勝っているときにはいい攻撃ができています。
結果的にストレートに力のある藪田を里崎がリードする形となったことも巡り合わせとしてはよかったですし、一つのパターンとして今後も考えていきたいです。
7四球で巨人の投手陣が勝手に崩れたこともありますが、ラミレスの打球が箱庭でもスタンドインをしなかったことと合わせて、野球のスタイルが大きく変わったことを強く印象づけられる、そんな低反発球の威力をまざまざと見せつけられた今日の試合でした。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
千葉ロッテ 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 2 7 0
巨人 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 5

0


◆6月14日(火) 巨人-千葉ロッテ3回戦(1勝1敗1分、18時1分、東京ドーム、38,243人)
▽勝 藪田 19試合1
勝2敗9S
▽敗 アルバラデホ 18試合1勝1敗2S

▽バッテリー
千葉ロッテ 大谷、内、藪田―的場、里崎
巨人 グライシンガー、久保、アルバラデホ、山口―阿部

 

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恐怖の日曜日

2011-06-13 00:16:05 | 千葉ロッテ

ここまでロッテファンにとっては気の重い日曜日を、ロッテの怪談師こと伊志嶺が一撃で振り払ってくれました。
広島を恐怖の底に突き落とすプロ初アーチはノースリーから積極的なバッティングにより生み出されたものですので、これほど喜ばしいことはありません。
次が井口であることを考えれば待てのサインを出さなかったベンチにも感謝をしたいですし、両親が観戦をしている試合で記念すべきアーチを放った伊志嶺も何かを持っているのでしょうから、同じく何かを持っているハンカチ王子に痛打を浴びせたサブローが戻ってきてもレギュラーとして外野の一角をしっかりと守ってくれることでしょう。
じっくりと使い続ければ打率も上がってくることが期待できますので、新人王を目指して頑張ってもらいたいです。

今日の唐川は立ち上がりからコントロールに苦しむらしくないピッチングで、昨日に続いて広島が相手でなければ打ち込まれてもおかしくはない投球内容でした。
成瀬と同様に味方の貧打ぶりに点を失ったら終わりとでも思っているかのような肩に力の入った感じで、ボール先行でかなりの球数でしたので7回での降板も仕方がありません。
それでも中盤あたりからは自分を取り戻したのはさすがで、このあたりが唐川の唐川たるところでしょう。
これで一つの壁である5勝にシーズン1/3で達したわけですから目標の15勝には充分なペースで、唐川にとっての10勝などは通過点に過ぎません。
ベビーフェイスに似合わない「成瀬さんもああいう形になってしまったんで」と言える強い心があるのですから、きっとやってくれるはずです。

打線は昨日とは逆に早打ちで福井を助ける序盤でしたが、初回はノーヒットで、そして4回も内野ゴロでの得点ですから流れ的にはいい感じではあります。
どうしても広島が相手であることを意識しないわけにはいきませんが、それでも調子が悪いチームを確実に叩けるようになっただけでも大きいと思います。
バッティングに期待をしていない的場が打率を3割に乗せてきたことでベンチも暫くは里崎との併用を考えるでしょうし、そのことで里崎にも変化が出てくれば一石二鳥でもあり、何としてもこの連勝を低迷から脱する転機にしなければなりません。
どうやら自分を取り戻しつつある大松がどっかりと4番に座ってくれれば井口も活きてきますし、金泰均にも意地があるでしょうからこのまま終わらせないとばかりの奮起にも期待ができますから、軸さえしっかりとすればとの思いが実現をしてくれることを願うばかりです。
一塁、遊撃、DHを争いの場として競い合いがあれば打線も活気づきますので、渋チン顔の西村監督がこの流れを断ち切らないことを祈っています。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9
広島 0 0 1 1 0 0 0 0 0 2 8 0
千葉ロッテ 1 0 0 1 0 0 3 0 X 5 8

0


◆6月12日(日) 千葉ロッテ-広島4回戦(2勝2敗、13時、QVCマリン、29,137人)
▽勝 唐川 9試合5
勝2敗
▽S 藪田 18試合2敗9S
▽敗 福井 8試合2勝3敗
▽本塁打 伊志嶺1号(福井)

▽バッテリー
千葉ロッテ 唐川、内、藪田―的場
広島 福井、青木、上野―石原、倉

 

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下には相当な下がいた

2011-06-12 01:35:11 | 千葉ロッテ

休日出勤で午前様などは勘弁をしてもらいたいのですが、どこまで耐えられるかチキンレースです。
いろいろなことでモチベーションが下がりまくって気持ちの持って行きどころに迷っている今日この頃ですが、趣味の世界でもフラストレーションを溜めることにならなかったのが不幸中の幸いで、心優しい広島さんには感謝をしなければなりません。
そんなこんなで書き連ねたいことは多々ありながらも、明日もありますのでサラッと書くことにします。

唐川と順番が入れ替わったことをすっかりと忘れていましたので、今日の先発が渡辺俊だということに気がついたときには愕然としました。
貧打の広島に打ち込まれたら船橋市場に速攻で送り込まれるであろうことに心の準備ができていなかったところへ、しかし赤ヘル軍団の空気の読みっぷりは抜群です。
ここのところの不調の根幹であるコントロールの乱れを気にしないで済むぐらいの早打ちには自らの不幸を嘆いていたことが恥ずかしいぐらいで、僅か99球での完投勝利をプレゼントしてくれるのですから広島ファンの苦衷が痛いほどに分かります。
どんなに贔屓目に見ても今日のピッチングが渡辺俊の復活への第一歩とだとは言い切れない、そんな判然としない試合でも勝ちは勝ちですから文句はありません。
最後の最後で交流戦の地元初勝利となりましたので、積もり積もった欲求不満はそれはそれとして、今晩は気持ちよく床に就くことができそうです。

打線も大松が2戦連発、しかも満塁弾ですからスカッと爽やかコカコーラです。
4番どころかスタメンから消えた金泰均の行方が気にはなりますが、絶不調でも下位打線に置くのであれば意味がないので4番でどうだと思っていた大松が結果を出してくれたことは喜ばしく、その金泰均と同様に次が続かない懸念はあるもののまずは一安心です。
怪しいジャッジに助けられながらもヒット、盗塁、バント、内野ゴロでの得点も待ち望んでいた形ですし、相手が相手だけに相当に差っ引いて考えなければならないものの、久しぶりに打ち勝った試合を見せられた気がするのは自分だけではないでしょう。
ムードメーカーとして期待をされる神戸や的場にもヒットが出ましたので、そういう意味でもベンチ次第で一つの転機にできる大きな一勝だと考えます。
細谷の代わりが渡辺正という驚天動地の人事をやらかす西村監督に何を期待するのかと自問自答をしながらも、今度こそはと魔の日曜日を克服する明日の唐川に千羽鶴です。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9
広島 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 5 1
千葉ロッテ 2 0 0 0 1 0 3 4 X 10 11

0


◆6月11日(土) 千葉ロッテ-広島3回戦(広島2勝1敗、14時1分、QVCマリン、27,745人)
▽勝 渡辺俊 9試合2
勝2敗
▽敗 ジオ 3試合2敗
▽本塁打 大松2号(岸本)

▽バッテリー
千葉ロッテ 渡辺俊―的場
広島 ジオ、岸本、弦本―倉、會澤

 

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バックコーラスはいらない

2011-06-11 00:37:24 | 千葉ロッテ

気が滅入っているときにはどんなニュースもネガティブに聞こえてくるもので、今日もあまり面白いネタはありません。
今さらながらに「甘かったかもしれない」と抜けたようなことを言っている監督に、「もう一回みんなでやっていこう」と精神論を振りかざすヘッドコーチという、現状認識ができているのかが心配になるツートップを戴いているチームに未来があるのかが不安になります。
ことさらスローガンを繰り返すのはクールファイブのバックコーラスだけで充分で、そんなものはタイミング悪く発売となった西村監督の応援CDにでも収録をしてもらって、対外的には低迷脱出に向けた具体的な施策を示してもらいたいものです。

そんな中でも幸いなことに、と言ってしまうと微妙な表現となりますが、細谷の右足首は捻挫との診断が発表となりました。
この手の球団発表は二転三転をするだけに全幅の信頼は置けませんが、それでもとりあえずはホッとしています。
そうなると今後の注目は登録抹消となった細谷の代わりのショートが誰になるのかですが、早坂への待望論が強いようですが故障箇所が箇所だけに個人的には荻野貴と同様に外野手としての復帰を望んでいますし、やはり妥当なところでは塀内でしょう。
守備的にはゾッとしませんが最低でも2カードぐらいは続けて使ってあげたい塀内ですし、当面のライバルが高口ですから鉄板とも思えます。
今となっては高濱を浦和に戻したのが痛いところではありますが、とにかく塀内の頑張りに期待をします。

また荻野貴と清田が練習を再開したとのことで、その荻野貴の目標が今季中の復帰ですから戦力として考えるにはあまりに先の長い話ですし、一方の清田も7月を目指しているようですから現実的には8月に戻ってきてくれれば御の字でしょう。
いつの間にやらサブローが行方不明となってしまいましたし、地味にダメージのある小野の離脱と、当初は軽症と思われていた選手が戻ってこないのはベテランだからこその新陳代謝の遅さゆえなのか、あるいは別の理由があるのかと勘ぐりたくもなってきます。
言葉で団結を口にしなければならないチーム状況であれば末期状態かもしれず、藤岡のドラフト1巡目の入札をぶち上げる前にやることがあるのではないかと石川球団運営本部長に小一時間ほど問い詰めたくもなりますが、このあたりは外から見るのと実際はかなりの温度差があるのが大抵ですから、意外に和気あいあいとやっているのかもしれません。
それはそれでチームが低迷をしている現状を考えれば困ったものですが、それでもふて腐れて野球をやられるよりはマシですから、とにかく野球を楽しんでプレーをしている姿を見せてくれることでファンに応えるロッテであって欲しいと願っています。

 

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僕が悪いんぢゃない

2011-06-10 00:41:35 | 千葉ロッテ

 

自分の応援でチームを勝たせてやる、みたいな大見得をきったのも恥ずかしいぐらいに、試合が終わったときにはまだ会社にいました。
結果的に悲惨な試合を見ずに済んだことでよかったのではとの声も聞こえてきそうですが、その代わりに背負った荷物の重さに押し潰されそうです。
あと4日後に迫ったドリームジャンボの当選発表にすがりたい気持ちを隠さないままに、まだまだ苦難の日々が続きます。
そして無駄になってしまったチケットには申し訳がなく、その他もろもろの関係者の皆様ごめんなさい。

成瀬は今季最悪の乱れっぷりで、球威もコントロールも今ひとつどころの騒ぎではなかったようです。
これも1点でも失えば勝ち目がないというプレッシャーに負けたのかもしれず、もしそうであれば罪作りなマリングリング打線です。
そうでなくとも誰でもシーズンに何度か陥る下降期に足を踏み入れつつあっただけに、これで一気に不調の渦に飲み込まれないよう願いたいのですが、こればっかりは成瀬だけでどうにかできるものでもなく、兎にも角にも打線の援護次第でしょう。
今日のような試合をやっているようでは投手の肩に力が入りすぎることは必至で、負のスパイラルはまだまだ断ち切れる気配が見られません。

それにしてもここまで打てなくなった理由は奈辺にあるのか、金森コーチなどはノイローゼ気味になっているのではと心配になります。
今日も6回まで1安打とお話にならないような低調さには困ったもので、これでは投手もたまったものではないでしょう。
ただ言葉は悪いですが7回に細谷が併殺に終わったことで伊藤の登板が無かったことがラッキーだったと、結果論ですがそう思ったりもしています。
緊張よりも久しぶりに投げられたことが嬉しい、と前日のプロ初登板でこれまでの地蔵ぶりをチクリと刺した小林は今日に3回を零封ですから試合としては捨てたものでもありません。
大松もようやくに今季初アーチを放ちましたし、負けるのであればそれなりの負け方があるだろうと、そう強く思ったのもこの試合の印象です。
どのみち故障者が続出で下位低迷の言い訳には事欠かないのですから、それを利用して若手を使って次に期すことも組織のリーダーとしては選択肢として考えるべきであり、ひたすら目先の勝利に一喜一憂をするだけの西村監督をこれ以上は見たくはありません。
考え方を変える素地があるのであればよし、無いのであれば退場を願うことも真剣に考えて欲しいと球団には訴えたいと思います。

そしてまたしても細谷が右足首を痛めたようで、まだ捻挫という表現がとても微妙で、場合によってはさらなる重症かもしれません。
ただでさえネガティブな雰囲気が濃厚なところへ追い打ちをかけるようなニュースには気鬱になりそうで、一日も早く軽快な記事をアップできる日が来ることを願うばかりです。
ここはやはり日本人らしくお祓いをするものよいのではないかと、成田山新勝寺ゆかりの唐川に期待をすることにします。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9
阪神 0 2 0 1 1 1 0 0 0 5 13 0
千葉ロッテ 0 0 0 0 0 0 1 0 1 2 7

0


◆6月9日(木) 千葉ロッテ-阪神4回戦(2勝2敗、18時15分、QVCマリン、22,553人)
▽勝 スタンリッジ 8試合3
勝2敗
▽S 藤川 17試合1勝12S
▽敗 成瀬 9試合4勝4敗
▽本塁打 大松1号(スタンリッジ)

▽バッテリー
千葉ロッテ 成瀬、小林―里崎
阪神 スタンリッジ、小林宏、久保田、藤川―藤井彰

 

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伊達三代記

2011-06-09 01:18:41 | 読書録

伊達三代記

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立て続けに三代記シリーズに手を出したのですが、これがまた微妙な出来栄えでした。
晴宗、輝宗とあまりメジャーどころではない武将にスポットが当たったところは読み応えがあったものの、半分近くが政宗に費やされていたのが面白くありません。
政宗を前面に押し出すのであれば単独でもよかったわけで、無理に三代記にする必要もなく、どうにも消化不良の感があります。

もちろん稙宗、晴宗、輝宗と続いた「奥州王」の野望を受け継いだ政宗、という流れを持っていたことは理解をしています。
ただそれであれば伊達家以外の視点、相馬盛胤や義胤、あるいは佐竹義重の立場からの描写がもっとあれば伊達家そのものが際だったのではないかとも思えます。
ひたすらに伊達家の思いのみが突出をしており、手前勝手な感じすらしてしまったのは作者からすれば誤算でしょう。
前半にあれだけ活き活きと描いていた家臣団が後半は茂庭綱元すら登場をしないのでは片手落ちもいいところで、逆に言えばそれだけ政宗の輝きが強すぎたのかもしれません。
何にせよもったいない終わり方だったなと、それが正直な感想です。


2011年6月8日 読破  ★★★☆☆(3点)

 

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無事此名馬

2011-06-09 00:54:15 | 千葉ロッテ

どうやら暗黒チーム同士の戦いとは思えないぐらいの無様な試合をやらかしてしまったようで、試合開始から30分ほどで敗色濃厚になってしまっては726チケットで球場に入ったロッテファンとしては頭を抱えるしかなかったことでしょう。
しかもあれだけ点を取ることが難しいと悩んでいるのをあざ笑うかのような序盤の大量失点ですから、球場から足が遠のくファンが増えるのではないかと心配にもなります。
ブロガーとしても同じことを繰り返し書くことが苦痛になりつつあり、久しぶりの明日の現地観戦で流れが変わってくれることをただ祈るしかありません。

何にせよ今日の試合は吉見の乱調が全てで、これほどダメダメな吉見は初めて見ました。
コントロールがばらばらな上にスライダーが全くと言っていいほどに決まらず、しかし里崎のリードはストレートとスライダーですから打たれるべくして打たれたとも言えます。
カウントを悪くした挙げ句に真ん中に置きにいったボールを痛打されるという絵に描いたような火だるま状態で、これでは2回も持たずにKOされたのも仕方がないでしょう。
これだけ状態が悪いとどうにもなりませんから、ここは待ち望んだ投手の地蔵さんに出番を与えるための自爆だとでも思うしかありません。

そしてようやくに出番をもらった川越、小林は無難に無失点で切り抜けましたが、しかしやはり不満は残ります。
川越についてはベテランらしい老獪なピッチングではあったものの、どうにも攻めるような覇気が感じられません。
もちろんそれを川越に求めるのは酷ではあるものの、今日のようなピッチングでは5点差ぐらいのビハインドでなければ今後も出番がないようにも思えます。
また小林は逆に6点差から3点差になったところで交代となったのが腹立たしく、点差が縮まったところでピッチングがどう変わるのかを見るのも大事なベンチの仕事のはずです。
これでは次に小林をどういった場面で使うのかの判断が難しく、いたずらに地蔵としてベンチに置く羽目にもなりかねません。
何よりここでまたしても伊藤の投入とは理解の範囲外どころの騒ぎではなく、これだけ貧打の打線を抱えて残り3イニングで3点差をはね返せるとチームを信じる西村監督には頭が下がりますが、その代償として貴重な戦力である伊藤を壊されるのは御免被りたいです。
あるいはいっそのことシーズン最多登板でも目指して年俸を倍増の1億を約束するのであれば話は別ですが、とにかく伊藤には場合によっては嘘をついてでも自分の身を守ることを考えてもらいたく、無事此名馬を座右の銘にでもしてもらいたいものです。
かつて牛島が金田監督を嫌って肩の故障が癒えていたのに二軍に居続けたと報道をされたことがありましたが、もし伊藤が同じようなことをしても自分は問題視をしないでしょう。
いろいろな意味で西村監督にチームの基礎固めを期待したことが間違っていたのだと、そう思わざるをえない迷走が続いています。

打線は悩める小林宏に三者三振をプレゼントするなど11奪三振と今日も湿ったままで、久方ぶりの連打も宝くじがぶった切ってビッグイニングとはいきませんでした。
この感じですと冗談抜きで地元で1勝もできないままに交流戦を終えても不思議ではないぐらいの低調ぶりで、しかしそれだけは勘弁をしてもらいたいです。
せめて明日ぐらいは猛打爆発とは個人的な事情ですが、どういった雰囲気にスタンドがなっているのかが不安なのも正直なところで、ストレス発散のための娯楽が逆にストレスを溜めることになっては意味がありませんから、とにかくそうはならないことを願うばかりです。
願わくば今季の不調は自分が球場に足を運べていないからだと思えるような、そんな勝利となることを期待します。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9
阪神 2 4 0 0 0 0 0 0 0 6 13 0
千葉ロッテ 0 0 0 0 0 3 0 0 0 3 7

0


◆6月8日(水) 千葉ロッテ-阪神3回戦(ロッテ2勝1敗、18時15分、QVCマリン、24,721人)
▽勝 メッセンジャー 7試合3
勝1敗
▽S 藤川 16試合1勝11S
▽敗 吉見 5試合1勝3敗
▽本塁打 マートン4号(吉見)

▽バッテリー
千葉ロッテ 吉見、川越、小林、伊藤、ロサ、山本一―里崎
阪神 メッセンジャー、榎田、小林宏、藤川―藤井彰

 

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塀内か高口か、細谷か・・・青野か

2011-06-08 00:04:58 | 千葉ロッテ

高濱が登録を抹消されました。
ここまで27打数5安打と打率は2割に満たず、また13三振と力不足は明らかですので仕方のないところではあります。
守備でも痛いエラーが目立ちましたので、一軍のレベルをしっかりと体に刻みつけて浦和で鍛え上げてもらいたいと思います。
次に一軍に戻ってきたときにはプロ初打点をマークできるような、そんな高濱に期待をしましょう。

そうなるとショートのポジションは塀内がこのまま守り続けることになるのでしょうが、正直なところ守備という観点ではゾッとしません。
ただこの2年間ほどは不遇な日々が続いた塀内だけに、チャンスを与えたいという気持ちもありますので静かに見守りたいと考えています。
ライバルが消えたことで精神的な安定感がプラスに働くことを願って、一昨年のプチ覚醒が塀内にとってフロックではなかったことを証明してもらいたいものです。
このチャンスを逃せば今季に30歳となる塀内に輝かしい未来が待っているとは思えませんので、とにかく頑張ってくれとしか言いようがありません。

守備の面で言えば高口も有力候補ですが、こと打撃に関しては期待ができないだけに今のチーム事情を考えると厳しいように思えます。
得点能力が落ちる打線だけに失点を防ごうとのベクトルが働く可能性も否定はできませんが、そこまでベンチも腐ってはいないと考えたいものです。
常に一生懸命のプレーをする姿を見せてくれていることは素晴らしいと評価をしていますが、まずは守備要員として試合後半を任されるよう目指すことが第一でしょう。
幸いにもようやくに野手については地蔵にも出番が増えつつありますので、高口にもチャンスはあるはずです。
そのチャンスを活かすためにもバントなどの小技をしっかりと決めること、派手ではなくとも堅実な守備をアピールができる高口であってもらいたいです。

本音を言えば仮にシーズン200三振を喫したとしても、ショートは細谷か高濱に任せて育ててもらいたいと思っています。
両選手ともにショートが本職とは思えないので微妙なところではありますが、一軍レベルに鍛え上げるという観点での主張です。
まだまだそのレベルではないことは承知の上ですが、昔話になってしまいますがデビューをした頃の水上などは守備でも打撃でも酷いものでしたし、しかしそこを我慢して使ったからこそ堂々たるレギュラーとして一本立ちをすることができました。
こいつと思った選手には多少のことは目をつぶって辛抱強く育てることが組織としては必要なことですので、よって9日には一軍復帰が可能な細谷という選択肢もありだと考えます。
これ以上は浦和に置いておいても無益な細谷だけに、白黒をつけるためにもベンチの決断を求めます。

最後はネタでしかありませんが、場合によっては冗談では済まされないかもしれない青野です。
ここのところは浦和ですら実戦で経験の無かった外野手としての青野を求めた西村監督だけに、追い詰められたら何をやらかすか分かったものではありません。
その青野の一軍デビューはプロ入り2年目のダイエー戦、ショートでのスタメン出場でした。
杉内を相手に手も足も出ずに一打席での交代となりましたが、あの頃の青野はまだスマートでキラキラと輝く期待の新星でした。
今やすっかりと貫禄のついた青野もそろそろ正念場ですし、ショートはともかくとして今江の対抗馬として意識をさせることも必要だと考えます。
とにかく競争のないところに成長はありえませんし、レギュラーという聖域に踏み込むには絶好の状況とも言えます。
今江がこのままの今江で終わらないためにも、やれ我慢だとか同じことの繰り返しだとかを愚痴るだけの西村監督であってもらいたくはありません。
カシオミニのCMソングのように、この澱みを動いて解決をする姿勢を見せてもらいたい今日この頃です。

 

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Vitaは言いづらい

2011-06-07 22:38:57 | ゲーム

PSPの次世代機はNGPと発表をされていましたが、年末の発売が決まるとともに名称も「PlayStation Vita」となりました。
「ヴィータ」と読むらしいのですが「びた一文出せるか!」と叫びたくなるのは私だけにしても、ぱっと見がVistaみたいで古くさい感じがしないでもありません。
そもそも慣れ親しんだPSPの愛称を捨てるのがもったいように思えますし、VitaもPSVもPSVitaも言いづらく、出足から失敗感が漂っているような気がします。

SCE、次世代PSP「PlayStation Vita」発表。24,980円から (6/7 AV Watch)

ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は7日、コードネーム「NGP」として発表していた次世代携帯型エンタテインメントシステムの名称を「PlayStation Vita」(プレイステーション ヴィータ/PS Vita/PCH-1000シリーズ)に決定。
国内での価格も発表しており、無線LANモデルは24,980円、3Gと無線LAN両対応のモデルは29,980円。
2011年末から順次発売する。
名称は、ラテン語で「Life」を意味する「Vita」。
「エンタテインメントと現実の境界を越え、日々の生活そのものを遊びに変えていきたいという気持ちを込めた」という。
解像度960×544ドット、5型で16:9の有機ELディスプレイを搭載。
静電容量方式のマルチタッチスクリーンで、画面に触れてゲームなどがプレイできる。
また、背面にもマルチタッチパッドを搭載。
ディスプレイの裏を触るような感覚で操作する事も可能で、「ゲームプレイに触る・つかむ・なぞる・押し出す・引っ張るといった立体的な感覚を取り込み、ゲームの世界を直接触る新しい体験が可能になる」としている。
また、従来のプレイステーション・ポータブルとの大きな違いとして、ディスプレイを挟んで左右に2本のアナログスティックを搭載している。
左側には方向キー、右側にはアクションボタンを装備。
LRボタンも側面に備えている。
ユーザーインターフェイスに慣れるためのチュートリアルアプリケーション「Welcome Park」も用意。
遊びながら操作方法を身につけられるという。
通信機能は無線LAN(IEEE 802.11b/g/n)に加え、3Gに対応したモデルも用意。
「日常生活の中で、他のユーザーとの出会い、つながり、発見、共有、遊びといった無限の可能性が楽しめる」としている。
米国での通信キャリアはAT&T。
ネットワークを活用したアプリとして、ユーザーの現在の位置情報をもとに、周辺にいる他のユーザーがどんなゲームを楽しんでいるかを表示したり、ユーザー本人の足跡をPS Vita上でたどり、同じ場所にいた他のユーザーがどの遊んでいたゲームの情報を入手できるアプリ「near(ニア)」を標準搭載。
この中には「ギフト」と呼ばれる機能があり、これに対応したゲームでは、位置情報をもとに、ゲームのキャラクターコスチュームや武器、宝物などのアイテムを他のユーザーと共有する事ができる。
なお、GPSも内蔵するが、3G+無線LANモデルのみとなる。
無線LANを使って位置情報を取得するWi-Fiロケーションサービスには、両方のモデルが対応する。
「Party(パーティ)」というアプリでは、ネットワークを通じて複数のユーザー同士でボイスチャットやテキストチャットが可能。
ゲームで協力/対戦プレイ中に会話できるだけでなく、別々のゲームを遊んでいる時や、Webブラウザなど他の機能を操作している時でも会話ができる。
CPUはARM Cortex-A9 core(4コア)。
GPUは「SGX543MP4+」を採用。
デジカメも前面と背面に備えており、640×480ドット/60fps、320×240ドット/120fpsの動画撮影が可能。
対応コーデックは、音楽がMP3、MP4(MPEG-4 AAC)、WAVE。
映像がMPEG-4 Simple Profile(AAC)、MPEG-4 AVC/H.264 Hi/Main/Baseline Profile(AAC)。
静止画がJPEG、TIFF、BMP、GIF、PNGに対応する。
6軸検出システム(3軸ジャイロ・3軸加速度)と、3軸電子コンパス機能も搭載。
ステレオスピーカーとマイクも内蔵する。
Bluetooth 2.1+EDRにも準拠しており、プロファイルはA2DP/AVRCP/HSPに対応する。
外形寸法は約182×83.5×18.6mm(幅×奥行き×高さ/予定)。
PlayStation Vitaカードスロット、メモリーカードスロットを装備。
3G対応モデルはSIMカードスロットも備えている。
ほかにも、マルチユース端子(USBデータ通信、本体電源入力、音声入出力[ステレオ出力/モノラル入力]、シリアル入出力兼用)や、ステレオミニのヘッドホン/マイク端子(ステレオ出力/モノラル入力)、アクセサリ端子も備えている。
電源は内蔵のリチウムイオンバッテリで、ACアダプタも用意する。

スペックを見れば魅力的なデバイスではありますし、もう10歳でも若ければ飛びついたかもしれません。
しかしニンテンドー3DSも見送りましたし、そもそもゲームをやっている時間を作ることができない現状ではコレクターグッズになりかねません。
それこそファイナルファンタジーとのコラボレーションモデルでも出れば話は別ですが、やはり横目で眺めて終わるのが濃厚です。
そもそも通信対戦に重きを置いた最近の傾向について行けていませんから、手に入れたとしても自分には宝の持ち腐れとなるでしょう。

それにしてもSONYは相も変わらず独自メディアが大好きなようで、今度はVitaカードですから懲りずによくやると感心すらしてしまいます。
さすがに記憶メディアはメモリースティックと書いていないところを見るとSDカードが使えるのかもしれず、そうであれば大きな進歩と言えます。
3GモデルにはSIMカードスロットがあるとのことですからDoCoMoなどと組んで商売を始めるつもりかもしれませんが、客層を考えると厳しいような気がします。
まさか携帯のSIMカードを抜き差しというわけにもいかないでしょうから、このあたりをどうするのかは今後の注目点でしょう。
もっともiPhoneがメインの自分には縁遠い話であり、どちらかを選べと問われれば本体価格からしても無線LANモデルしかありえません。
また過去のゲームを遊びたければPSストアで買い直せ、とのスタンスも気に入りません。
それよりも一部にニュースとなったPSPを内蔵した携帯電話の方が気になる、そんな自分のゲーム事情です。

 

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勝ちたければ自分で打て

2011-06-07 00:31:32 | 千葉ロッテ

今日も貧打で競り負けるいつものパターンで、投手としては受難の日々が続きます。
そんなところへ井口が月間MVPを獲得するとの皮肉な発表がありましたが、まさに孤軍奮闘が際立っています。
そうなるともう一人でも好調な打者がいれば風向きも変わるのでしょうが、ここはやはり金泰均と大松の復調に期待をするしかありません。
少しずつでも上昇の兆しが見られることを信じて、マリングリング打線の復活を辛抱強く待つことにします。

それでも勝利に少しでも近づくためには、投手と言えどもバットを持っている以上は自分で打つことが勝利への近道です。
プロ初ヒットとなった大谷のツーベースが得点に繋がらなかったのは試合慣れをしていない塀内のボーンヘッドがあったからこそですが、野手が打てないのであれば投手だからと甘えているわけにもいきませんので、ここは9人目の打者としての自覚が求められます。
そうなると明後日の先発が濃厚な吉見に期待が集まりますが、しかしQVCマリンですので自慢の打撃を披露することはできそうにもありません。
そのまま吉見に打たせればいいのにとスタンドから溜息が漏れないよう、暗黒同士の対戦で打棒爆発といきたいところです。

そんなこんなで打線の援護がなかった大谷は前回の登板と同様に好投が報われず、今日も虚しい敗戦となりました。
ややガス欠気味の6回2失点ですがキャンプから先発として調整をしてきたわけではありませんので、現時点で100球を前にスタミナ切れを起こすのは仕方がないでしょう。
中5日での先発でもありましたし、少しずつでも実戦で鍛え上げていくしかありません。
正直ベースで言えばこの好投を白星で報いてブレイクのきっかけとしたいところなのですが、とにかく投手を育てることができない今のチーム状況が嘆かわしいです。
今季初スタメンの的場のリードでしたので前回に比べてストレートよりもバランスよく変化球を散らすピッチングとなりましたが、それでもストレートは140キロ台をマークするなど投球内容は満足のいくもので、とにかく調子が落ちる前に白星をプレゼントしてあげたいものです。

その大谷の後に性懲りもなく伊藤を突っ込み、さらには2イニング目を任せようとするのですから驚き桃の木山椒の木です。
挙げ句の果てには岡田のミスもあって失点で試合を完全に壊すのですから、まあ笑うしかありません。
どうにもこのベンチの余裕の無さが選手たちのプレーに萎縮をもたらし、また笑顔を忘れさせているようにも思えるのですが、負けが込んでいるときはこんなものなのでしょう。
ようやくに控え野手の有効活用を始めたことだけでも大きな前進ですし、次は川越と小林をいつ使ってくれるのかが注目ポイントとなります。
何となく流れ的に次の阪神戦で否応なく出番が回ってくるような気がしないでもないのですが、とりあえずは明日は負けることがないことを大事に一日を過ごしたいと思います。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 6 0
中日 0 0 1 0 0 1 0 2 X 4 10

0


◆6月6日(月) 中日-千葉ロッテ4回戦(中日4勝、18時、ナゴヤドーム、26,965人)
▽勝 ネルソン 10試合4
勝3敗
▽S 岩瀬 13試合9S
▽敗 大谷 8試合2敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 大谷、伊藤、ロサ―的場、里崎
中日 ネルソン、浅尾、岩瀬―小山、前田

 

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隣の芝生も茶色い

2011-06-05 21:04:32 | 千葉ロッテ

喜びも一日と続かない現状に慣れてしまっている自分にまずいとは思いつつも、周りを見渡せば不幸なのはそんな自分だけではない現実に気づかされます。
有為な若手をさらし者にしたり、コーチ陣を取っ替え引っ替えするしか能のない熱血監督に比べればまだマシでしょう。
今日も打線が投手を見殺しにした形での敗戦となりましたが、それでもやや非効率ながらも地蔵さんにスポットライトが当たりつつあります。
そういった変化さえ感じられれば我慢も辛抱も耐えることもできますので、同じ死ぬのであっても野垂れ死にではないようありたいものです。

今日の唐川は6回を無失点と防御率でリーグトップに返り咲きましたが、あまり調子が良かったようには見えませんでした。
抜けたようなボールや逆球も少なくはありませんでしたし、それが中日打線の底力なのかもしれませんが下位打線に粘られたことでの96球は2安打1四球から考えると投げすぎで、思ったところに思ったように投げることができなかったのでしょう。
それでもしっかりと試合を作るところはさすがですし、無駄な四球を与えないなど唐川らしさは見せてくれましたので、先発としては充分に合格点をあげられます。
また冒険気味のロサの起用は伊藤の無駄遣いのツケでしょうが力のあるボールを投げていましたし、内もキレのあるストレートとスライダーは威力抜群で、サヨナラ被弾をしたものの連投の藪田に多くを期待できないのは織り込み済みですから投手陣に文句はありません。
それぞれが特徴のある能力を有してるのですからベンチが上手く使いこなせば相応の結果で応えてくれる、そんなことを実感した今日の試合でした。

一方の打線は今日も決定打に欠いた、と言うよりは5安打ですから手も足も出なかったというのが正しい表現かもしれません。
7回のチャンスでの今岡の代打は唐川の球数を考えれば間違っているとも言えず、右左にこだわる西村監督からすれば他に選択肢はなかったと思われます。
その今岡が簡単に初球に手を出してしまったことへの失望は今の選手層を考えれば無い物ねだりですし、8回のチャンスで高濱に素直にバントをさせなかったことやサインをころころと変えるところなどは一昨年までによく見た風景ですので驚きもありません。
もちろん今岡にはベテランらしい状況判断が欲しかったですし、技術的にまだ未熟な高濱への要求はレベルが高すぎたとも思うのですが、昨日にマルチヒットの神戸を無駄遣いして塀内を温存し、また青野に外野を守らせるような布陣を敷くベンチですから達観をするしかないでしょう。
とにかく今日は天晴れ平田と思うしかなく、その平田が一年生の頃からロッテの指名が噂をされながらも辻内に流れて、しかし直前で前監督のごり押しで柳田に変更となったことを今さらながらに嘆きながらも、その柳田が一塁手としてNOMOベースボールクラブで野球を続けていることを嬉しく思ったりもしています。
まだまだNPBに復帰ができるレベルではないのでしょうが、杉原の例もありますので柳田にも頑張って欲しいです。
やや話が横道にそれましたが、そんなことしか今日は思い浮かばないサヨナラ負けでした。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 5 0
中日 0 0 0 0 0 0 0 0 1X 1 5

1


◆6月5日(日) 中日-千葉ロッテ3回戦(中日3勝、15時、ナゴヤドーム、34,090人)
▽勝 三瀬 16試合1

▽敗 藪田 17試合2敗8S
▽本塁打 平田3号(藪田)

▽バッテリー
千葉ロッテ 唐川、ロサ、内、藪田―里崎
中日 川井、鈴木、小林正、三瀬―小山、前田

 

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