故障で出遅れていた小野がようやくに今季初勝利で、頼りになるベテランが戻ってきました。
どうしても注目が集まるこの試合に噂をされた小林ではなく小野を持ってきたベンチのナイスな判断で、そしてその期待に応えた小野もさすがの一語に尽きます。
ハンカチ王子の復帰戦を自らの復帰戦としてくれた小野はロッテの持っている男として、今後も先発に中継ぎにと渋い活躍をしてくれることでしょう。
6月末にして2試合目の先発となった小野は、6回を1失点ときっちりと試合を作ってくれました。
欲を言えば7回ぐらいまでは投げて欲しかったのですが、復帰初戦ですし99球という球数を考えれば今日は充分でしょう。
ボールが先行気味でテンポのいいピッチングとは言い難いところがあったものの、丁寧に低めにボールを集めて日本ハム打線の芯を外せたことが小野らしくもあります。
気負うことなく淡々と投げることができた小野はホッとしているでしょうし、やはりベテランがしっかりとしてくれるとチームが締まります。
小野を継いだ伊藤が三者三振で変わりかけた流れを堰き止めて、次は内かと思ったところで登板をしたロサも三者凡退と無難に切り抜けて、そして最後は藪田が危なげなく締めくくったのも、小野が引いたレールがあってこそでしょう。
昨オフに異例の3年契約を結んだ小野ですから同じく3年契約の同期の福浦とともに老け込んでもらっては困りますので、今後も脇を固める存在として頑張ってもらいたいです。
打線はこれまで抑えられてきたハンカチ王子にリベンジ、と高らかに言いたいところですが、今日もワンチャンス以外はさりげなく抑えられて7回まで投げさせてしまったことが悔しいですし、やたらと前向きなコメントを残していることが小憎らしかったりもします。
ただ何となく抑えるのも一つの才能ですし、そういったピッチングは実は好みだったりもしますので、斎藤佑も相応のものを持っているのでしょう。
その斎藤佑から伊志嶺がタイムリーを放ち、今日もマルチヒットで打率がじわりじわりと上がってきたことが今日の最大の収穫かもしれません。
また斎藤佑とは対極に位置する岡田がハンカチに泥をつけるようなバッティングを披露してくれたことも喜ばしく、今後も伊志嶺と競い合っての核弾頭としての活躍に期待をします。
今日も南竜が地味ながらも貢献をしてくれましたし、バント失敗は猛省が必要ながらも久しぶりのヒットで根元が上昇をしてくれれば、下位打線も少しは面白くなってきます。
珍しくも渡辺正が守備固めに入ったことで今江が心配ではありますが、今日の勝利で明日のダルビッシュ狩りに向けて勢いがついたことと思います。
そのダルビッシュが中5日でくるとは想定外でしたが、明日にプロ初先発となる小林としては逆に気が楽になるかもしれません。
本人には申し訳ないながらもルーキーが内ダルに投げ勝てるとは思えないだけに、逆にペンと同じような快投が引き出されることに願いをかけてみます。
投手が13人も登録をされていますので後のことは考えずに目の前の打者をなぎ倒す気持ちを持って、小林には悔いのないピッチングをしてくれることを期待します。
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