PSPの次世代機はNGPと発表をされていましたが、年末の発売が決まるとともに名称も「PlayStation Vita」となりました。
「ヴィータ」と読むらしいのですが「びた一文出せるか!」と叫びたくなるのは私だけにしても、ぱっと見がVistaみたいで古くさい感じがしないでもありません。
そもそも慣れ親しんだPSPの愛称を捨てるのがもったいように思えますし、VitaもPSVもPSVitaも言いづらく、出足から失敗感が漂っているような気がします。
SCE、次世代PSP「PlayStation Vita」発表。24,980円から (6/7 AV Watch)
ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は7日、コードネーム「NGP」として発表していた次世代携帯型エンタテインメントシステムの名称を「PlayStation Vita」(プレイステーション ヴィータ/PS Vita/PCH-1000シリーズ)に決定。
国内での価格も発表しており、無線LANモデルは24,980円、3Gと無線LAN両対応のモデルは29,980円。
2011年末から順次発売する。
名称は、ラテン語で「Life」を意味する「Vita」。
「エンタテインメントと現実の境界を越え、日々の生活そのものを遊びに変えていきたいという気持ちを込めた」という。
解像度960×544ドット、5型で16:9の有機ELディスプレイを搭載。
静電容量方式のマルチタッチスクリーンで、画面に触れてゲームなどがプレイできる。
また、背面にもマルチタッチパッドを搭載。
ディスプレイの裏を触るような感覚で操作する事も可能で、「ゲームプレイに触る・つかむ・なぞる・押し出す・引っ張るといった立体的な感覚を取り込み、ゲームの世界を直接触る新しい体験が可能になる」としている。
また、従来のプレイステーション・ポータブルとの大きな違いとして、ディスプレイを挟んで左右に2本のアナログスティックを搭載している。
左側には方向キー、右側にはアクションボタンを装備。
LRボタンも側面に備えている。
ユーザーインターフェイスに慣れるためのチュートリアルアプリケーション「Welcome Park」も用意。
遊びながら操作方法を身につけられるという。
通信機能は無線LAN(IEEE 802.11b/g/n)に加え、3Gに対応したモデルも用意。
「日常生活の中で、他のユーザーとの出会い、つながり、発見、共有、遊びといった無限の可能性が楽しめる」としている。
米国での通信キャリアはAT&T。
ネットワークを活用したアプリとして、ユーザーの現在の位置情報をもとに、周辺にいる他のユーザーがどんなゲームを楽しんでいるかを表示したり、ユーザー本人の足跡をPS Vita上でたどり、同じ場所にいた他のユーザーがどの遊んでいたゲームの情報を入手できるアプリ「near(ニア)」を標準搭載。
この中には「ギフト」と呼ばれる機能があり、これに対応したゲームでは、位置情報をもとに、ゲームのキャラクターコスチュームや武器、宝物などのアイテムを他のユーザーと共有する事ができる。
なお、GPSも内蔵するが、3G+無線LANモデルのみとなる。
無線LANを使って位置情報を取得するWi-Fiロケーションサービスには、両方のモデルが対応する。
「Party(パーティ)」というアプリでは、ネットワークを通じて複数のユーザー同士でボイスチャットやテキストチャットが可能。
ゲームで協力/対戦プレイ中に会話できるだけでなく、別々のゲームを遊んでいる時や、Webブラウザなど他の機能を操作している時でも会話ができる。
CPUはARM Cortex-A9 core(4コア)。
GPUは「SGX543MP4+」を採用。
デジカメも前面と背面に備えており、640×480ドット/60fps、320×240ドット/120fpsの動画撮影が可能。
対応コーデックは、音楽がMP3、MP4(MPEG-4 AAC)、WAVE。
映像がMPEG-4 Simple Profile(AAC)、MPEG-4 AVC/H.264 Hi/Main/Baseline Profile(AAC)。
静止画がJPEG、TIFF、BMP、GIF、PNGに対応する。
6軸検出システム(3軸ジャイロ・3軸加速度)と、3軸電子コンパス機能も搭載。
ステレオスピーカーとマイクも内蔵する。
Bluetooth 2.1+EDRにも準拠しており、プロファイルはA2DP/AVRCP/HSPに対応する。
外形寸法は約182×83.5×18.6mm(幅×奥行き×高さ/予定)。
PlayStation Vitaカードスロット、メモリーカードスロットを装備。
3G対応モデルはSIMカードスロットも備えている。
ほかにも、マルチユース端子(USBデータ通信、本体電源入力、音声入出力[ステレオ出力/モノラル入力]、シリアル入出力兼用)や、ステレオミニのヘッドホン/マイク端子(ステレオ出力/モノラル入力)、アクセサリ端子も備えている。
電源は内蔵のリチウムイオンバッテリで、ACアダプタも用意する。
スペックを見れば魅力的なデバイスではありますし、もう10歳でも若ければ飛びついたかもしれません。
しかしニンテンドー3DSも見送りましたし、そもそもゲームをやっている時間を作ることができない現状ではコレクターグッズになりかねません。
それこそファイナルファンタジーとのコラボレーションモデルでも出れば話は別ですが、やはり横目で眺めて終わるのが濃厚です。
そもそも通信対戦に重きを置いた最近の傾向について行けていませんから、手に入れたとしても自分には宝の持ち腐れとなるでしょう。
それにしてもSONYは相も変わらず独自メディアが大好きなようで、今度はVitaカードですから懲りずによくやると感心すらしてしまいます。
さすがに記憶メディアはメモリースティックと書いていないところを見るとSDカードが使えるのかもしれず、そうであれば大きな進歩と言えます。
3GモデルにはSIMカードスロットがあるとのことですからDoCoMoなどと組んで商売を始めるつもりかもしれませんが、客層を考えると厳しいような気がします。
まさか携帯のSIMカードを抜き差しというわけにもいかないでしょうから、このあたりをどうするのかは今後の注目点でしょう。
もっともiPhoneがメインの自分には縁遠い話であり、どちらかを選べと問われれば本体価格からしても無線LANモデルしかありえません。
また過去のゲームを遊びたければPSストアで買い直せ、とのスタンスも気に入りません。
それよりも一部にニュースとなったPSPを内蔵した携帯電話の方が気になる、そんな自分のゲーム事情です。