オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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隣の芝生も茶色い

2011-06-05 21:04:32 | 千葉ロッテ

喜びも一日と続かない現状に慣れてしまっている自分にまずいとは思いつつも、周りを見渡せば不幸なのはそんな自分だけではない現実に気づかされます。
有為な若手をさらし者にしたり、コーチ陣を取っ替え引っ替えするしか能のない熱血監督に比べればまだマシでしょう。
今日も打線が投手を見殺しにした形での敗戦となりましたが、それでもやや非効率ながらも地蔵さんにスポットライトが当たりつつあります。
そういった変化さえ感じられれば我慢も辛抱も耐えることもできますので、同じ死ぬのであっても野垂れ死にではないようありたいものです。

今日の唐川は6回を無失点と防御率でリーグトップに返り咲きましたが、あまり調子が良かったようには見えませんでした。
抜けたようなボールや逆球も少なくはありませんでしたし、それが中日打線の底力なのかもしれませんが下位打線に粘られたことでの96球は2安打1四球から考えると投げすぎで、思ったところに思ったように投げることができなかったのでしょう。
それでもしっかりと試合を作るところはさすがですし、無駄な四球を与えないなど唐川らしさは見せてくれましたので、先発としては充分に合格点をあげられます。
また冒険気味のロサの起用は伊藤の無駄遣いのツケでしょうが力のあるボールを投げていましたし、内もキレのあるストレートとスライダーは威力抜群で、サヨナラ被弾をしたものの連投の藪田に多くを期待できないのは織り込み済みですから投手陣に文句はありません。
それぞれが特徴のある能力を有してるのですからベンチが上手く使いこなせば相応の結果で応えてくれる、そんなことを実感した今日の試合でした。

一方の打線は今日も決定打に欠いた、と言うよりは5安打ですから手も足も出なかったというのが正しい表現かもしれません。
7回のチャンスでの今岡の代打は唐川の球数を考えれば間違っているとも言えず、右左にこだわる西村監督からすれば他に選択肢はなかったと思われます。
その今岡が簡単に初球に手を出してしまったことへの失望は今の選手層を考えれば無い物ねだりですし、8回のチャンスで高濱に素直にバントをさせなかったことやサインをころころと変えるところなどは一昨年までによく見た風景ですので驚きもありません。
もちろん今岡にはベテランらしい状況判断が欲しかったですし、技術的にまだ未熟な高濱への要求はレベルが高すぎたとも思うのですが、昨日にマルチヒットの神戸を無駄遣いして塀内を温存し、また青野に外野を守らせるような布陣を敷くベンチですから達観をするしかないでしょう。
とにかく今日は天晴れ平田と思うしかなく、その平田が一年生の頃からロッテの指名が噂をされながらも辻内に流れて、しかし直前で前監督のごり押しで柳田に変更となったことを今さらながらに嘆きながらも、その柳田が一塁手としてNOMOベースボールクラブで野球を続けていることを嬉しく思ったりもしています。
まだまだNPBに復帰ができるレベルではないのでしょうが、杉原の例もありますので柳田にも頑張って欲しいです。
やや話が横道にそれましたが、そんなことしか今日は思い浮かばないサヨナラ負けでした。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 5 0
中日 0 0 0 0 0 0 0 0 1X 1 5

1


◆6月5日(日) 中日-千葉ロッテ3回戦(中日3勝、15時、ナゴヤドーム、34,090人)
▽勝 三瀬 16試合1

▽敗 藪田 17試合2敗8S
▽本塁打 平田3号(藪田)

▽バッテリー
千葉ロッテ 唐川、ロサ、内、藪田―里崎
中日 川井、鈴木、小林正、三瀬―小山、前田

 

コメント (29)

素直に喜んでいいのかしら

2011-06-05 00:01:06 | 千葉ロッテ

待ちに待った4番打者の一発での逆転勝ちですから嬉しくないわけはないのですが、どうにも素直に喜べない自分がいます。
一歩間違えばまたデジャブだったわけで、その戦い方を見れば今日の白星は単なる僥倖でしかありません。
それにしても西村監督が「同じような展開。先に点を取らないと」と現状を理解できているのかが心配になってくるようなコメントを繰り返していることを考えれば、何かきっかけさえあればと無理矢理に前向きになっている自分が甘いことを思い知らされた気分です。
多くのやり取りから切り出したものでしょうから真意が奈辺にあるのかは分かりませんが、選手と密接なコミュニケーションが取れていなければ言葉だけが独り歩きをする可能性は充分にあるだけに、まるで他人事のような発言は慎んでもらわなければ困ります。
しかもどちらかと言えば先制点を取りながらも追加点が取れずに逆転負けを喫しているケースのほうが多いわけで、現状分析ができているのかすら疑われかねません。
負けが込んでいるときは湿気ている打線とは裏腹にちょっとしたことで騒動の導火線には火がつきますから、当事者意識を持って対処をしてくれるよう願います。

もちろん西村監督も座して死を待つつもりはないようで、やや遅きに失した感はあるもののようやくに動きを見せました。
ドームとの相性が悪い渡辺俊を前倒しで先発に起用し、地蔵さんから塀内と南竜を抜擢したことは一つの変化と言ってよいでしょう。
ただ渡辺俊は前回の2試合連続先発から中4日で一週間で3度の先発となるのですから年齢を考えれば無理がありすぎで、球場との相性を考えたことは好意的に受け止められるものの、先発陣の頭数が足りないことで前倒しの発想しかできないところが西村監督の限界のようにも思えます。
状況を考えればむしろ渡辺俊の間隔を空けて次のQVCマリンでの阪神戦に後ろ倒しをして、谷間には若手を使ってこそ組織のトップに立つ者の採るべき策であったと考えます。
3点ビハインドの場面でまたしても伊藤を使うところなどは論外ですし、ここで使えない川越であれば一軍に置いておく意味がありません。
8回に内を投入したことに殺意すら覚えたとは言い過ぎかもしれませんが、今日の逆転勝ちで妙な自信を持ってしまうのではないかと不安になっています。
全ての試合を勝ちにいって全ての試合で負けてしまうという、その一方で1点差の最終回に大松や神戸の守備固めに伊志嶺を使わないなど、どうにもちぐはぐさが目立ちます。

そんな状況での渡辺俊でしたが、それにしてもコントロールが悪すぎました。
低めに大きく外れるか、あるいは真ん中から高めに抜けたようなボールが大半でしたので、疲労を差し引いても力の衰えが見て取れて哀しさすら感じさせます。
やはり下半身の衰えはアンダースローにとっては致命的なのか、しかし本人にその意識があるかどうかは疑問の残るところで、徹底的な走り込みをしているようなニュースが流れてこないことへの懸念が現実になってしまったといったところでしょう。
それほど単純なことではないのでしょうが不調の一言で片付けられる状態でないことだけは確かですから、そんな渡辺俊の醜態にこれまでやや冗談ぽくドナドナなどと言ってきましたが、さすがに現実味を帯びてきましたので軽々に口にするのがためらわれます。
打線の援護が無いことで黒星が続いている他の投手とは違って炎上が多い渡辺俊ですので、チームの「和」を尊ぶのであれば浦和での調整を命じるべきだと考えます。

それにしても手術が必要なぐらいの便秘ぶりは凄まじいものがあり、よくぞここまでと呆れるのを通り越して無感覚になってしまいそうです。
昨日に続いての福浦の併殺打は絶望の淵に立っているロッテファンを足払いにしたも同然で、あまりの不調ぶりが痛すぎます。
繋ぎの意識が強すぎる選手と弱すぎる選手が極端にも思えますし、何が打線をここまでバラバラにしてしまったのかがよく分かりません。
そういう意味ではどこまで本音かは分からないものの、自分で決めるつもりだったとの金泰均の言葉は千鈞の重みがあります。
また仕方なくの側面があるものの野手については地蔵さんたちにようやく出番が回ってきたことは喜ばしいのですが、一方で球威もコントロールも欠ける渡辺俊に釣り球を要求して被弾した里崎を即刻代えることができないようでは先が知れています。
信賞必罰がない組織には危機感も緊張感も無く、あるのは不公平感と不満だけでしょう。
お久しぶりの大松のタイムリーや高濱にもヒットが出るなど個々の選手は牛歩ながらも上向きかけているのですから、あとはベンチの差配次第だと思って自らを省みる、そして腕の振るいどころだと思って楽しむぐらいの西村監督であってもらいたいものです。

とても勝ち試合とは思えない愚痴が多すぎましたので、最後にお口直しをしてみます。
ヒーローながらも「チームに期待をされていなかったので」との言葉に金泰均の悩みが凝縮をされているようにも思えますが、「これで気楽になった」との言葉も本音でしょうから明日以降は責任感と誇りを胸に4番打者として打棒爆発をしてもらいましょう。
また腐ることなく好投を続ける伊藤には頭が下がりますし、ロサもこのポジションであれば力を発揮してくれそうです。
代打で出てきて二球を見逃しての三球三振に倒れた青野を見切るきっかけができたことは悲しいながらも前向きに考えたいですし、リードはともかくとして当選確率が上がりつつある里崎や、落ちそうで落ちない岡田の足で稼いだマルチヒットに神戸の左へ右へのヒットも明日への活力です。
これで投手の地蔵さんや浦和の若手が登板をするようになればロッテファンは別の楽しみを見出すことができますから、いろいろな意味での入れ替えを活発にしてもらいましょう。
水前寺清子すら驚くような足踏みどころか後ずさりは御免被りたいので、とにかく動きがあることを願い、祈り、期待をします。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 2 0 0 0 0 0 0 1 3 6 11 0
横浜 1 3 1 0 0 0 0 0 0 5 10

1


◆6月4日(土) 横浜-千葉ロッテ4回戦(横浜2勝1敗1分、14時、横浜、19,641人)
▽勝 内 15試合1
勝1敗
▽S 藪田 16試合1敗8S
▽敗 山口 17試合1勝1敗11S
▽本塁打 スレッジ8号(渡辺俊)、里崎3号(牛田)、金泰均1号(山口)

▽バッテリー
千葉ロッテ 渡辺俊、伊藤、ロサ、内、藪田―里崎
横浜 高崎、江尻、牛田、山口―細山田

 

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