【2018年成績】 143試合 59勝81敗30S 8完投 7完封 6無四球 防御率4.04 1276回2/3 1289被安打 129被本塁打 481与四球 30与死球 908奪三振 33暴投
数字的には昨年とほとんど変わらず、足踏みといった感じの投手陣でした。
ただ全体的には攻めきれていないように感じたのは田村に限った話でもない外中心のリードが影響をしているのか、実際問題として単純に考えられるものでもありませんがリーグ最少の与死球も気になりますし、力押しではなく打たせてとるピッチングが幅を利かせていたようにも思います。
それもピッチングの一つですので否定はしませんが、貧打線の虎の子を守ろうとして結果的に大量失点に繋がった印象も強く、投手だけではどうにもならないのかもしれません。
先発、リリーフともにピリッとしないシーズンも、来季に向けて不安が大きいのはやはりリリーフ陣です。
大谷、益田、松永、内と同じ顔ぶれによる勤続疲労が顕著で、有吉が先発に回ったのもリリーフ陣としては痛手で、また南が難病を患ったことで勘定には入れられません。
シーズン序盤には頑張っていましたが中盤以降は先発の勝ち星を消しまくり、これは投げさせるべきところでないところでも投げさせた、継投の拙さによる過負荷だと考えます。
井口監督が丸投げをしているとも言われていた小林コーチは春季キャンプでの個別指導は熱血、熱心で好印象だったものの、こと投手起用については自分を基準にしているのではないか、とこれまた井口監督と同じく名選手が陥りがちな罠にはまってしまったように思えてなりません。
一時期に清水直コーチとの配置転換で改善の兆しがあったのに短期間で元に戻してしまった理由が分からず、それでいて小林コーチは退任ですので妙な成り行きでもあります。
そして清水直コーチも二軍で留守番コーチに配置換え、ここにきて野村、吉井と新任コーチの名前も出てきましたが現時点では一軍には川越コーチの昇格の一人体制ですので井口体制が強化をされるのが良いのか悪いのか、相変わらずに丸投げになるのかどうか、注意深く見守りたいです。
また先発陣も涌井に衰えが見え始めながらもそれっぽい数字になったのが微妙と言えば微妙、ピッチングスタイルを変えるチャンスを失ったようにも思えます。
とんとん拍子で白星を重ねて二桁が確実と思われた石川が謎の肩に力が入らない、以降にストレートが戻らずに炎上を繰り返したのも不安材料、唐川も先発から外されてローテーションはボロボロ状態、ボルシンガーの確変が無ければ昨年よりも酷い最下位だったでしょう。
そのボルシンガーはオープン戦からシーズンに入ったところまでは打たせてとるタイプにあるまじきコントロールのアバウトさでハズレかと思っていましたが、あれよあれよと順応をしての13勝の貯金二桁で最高勝率のタイトルをゲット、来季も軸としての活躍が期待されます。
ただ下半身を中心とした小さな故障が多いのが気がかりではあり、シーズン終盤に失速をして翌年に撃沈となったマーフィーにならないことを願わずにはいられません。
そんな中でも二木は数字こそ伸びませんでしたが打線の援護があれば二桁近くまではいったはずですし、ようやく最終盤になって抜擢をされた岩下、種市が力でねじ伏せるようなピッチングを見せてくれたのが来季への希望で、この二人を我慢して使う覚悟があれば唐川だけではなく有吉も中継ぎに固定をすることでのリリーフ陣の立て直しもできます。
どうやら有吉は来季も先発として使うようですのでそれであればシェッパーズは中継ぎで、そうでなければ新外国人投手との入れ替えでよいでしょう。
土肥、渡邉あたりはまだ難しそうですが酒居が立ち直れば頭数だけは揃いますので、個人的には先発推しですが陳冠宇も含めてまずリリーフ陣に意を置いた布陣がよいと考えます。
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