オリオン村(跡地)

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2018年通信簿 シーズン総括 ベンチ

2018-10-22 01:01:18 | 千葉ロッテ

 

【2018年成績】 143試合 59勝81敗3分 .421

終わってみれば昨年よりはマシだったものの2年続けての80敗を喫しての5位は、井口監督の思い描いていたものとは違ったでしょう。
ただその昨年が昨年でしたし目を見張るような補強があったわけでもありませんでしたからファン目線からすれば想定内ではあり、そこにどうこう言うつもりはありません。
残念だったのは期待をしていた中長期的な視野でのチーム作りができているようには見えなかったことで、一握りの選手でどうこうしようとしていたようにも思えます。
もっとも引退即監督の一年目ですから多くを期待しすぎたところはありますので勝負は来年以降にどうするかで、もう少し柔軟性が欲しいのが正直なところではあります。

鳥越ヘッドを招聘しての意識改革、走塁改革は春季キャンプから目に見えてチームに浸透をしていましたし、充分に期待をさせるものでした。
それが選手たちの深層までたどり着いていたか、にはシーズンを終えてみれば疑問は残りますが、これまでも発作的に走りまくることはあっても長続きはしなかっただけに目標には届かなかったものの昨年の78盗塁から124盗塁への大幅アップは大収穫、ようやくに足を使った野球が根付きそうです。
ただ盗塁が増えるだけではなく相手バッテリーが走者を気にすることでの打者へのアドバンテージも生じますし、警戒をされることで春先に比べればそのペースは落ちましたがとにかく継続は力なり、ここで手を緩めてしまえば井口野球の根底が崩れますので来季こそは143盗塁をクリアしてもらいたいです。
それも含めて井口監督の「短所を直すより長所を伸ばす、そうでないと平均的な選手ばかりができてしまう」「ファーボールとヒットは一緒」「練習施設、練習内容、選手のモチベーションの低さ・・・厳しい言い方をすれば、これじゃあ上手くならないだろうな、というのが正直な感想」「一軍と二軍の環境や待遇に大差がないから、選手たちはどうしてものんびりとしてしまう。閉塞感がありながら、緊張感はなく、ある意味で居心地が良くなってしまっているんです」など、ある意味で球団、前政権をディスりながらも理想を語る姿への期待は大きく、それだけにシーズンが始まってからの理想と現実とのギャップ、に戸惑い、苦しんだであろうことは想像に難くありません。
試合後のコメントで個別の選手を責めることはしない、はずが中盤戦以降はそれを繰り返していたのも一例で、また名選手にありがちな自分ができたのになぜできない、と自分のレベルで物事を考えすぎている嫌いがあったような、「痛がる選手は使わない、僕がレギュラーに求めているのは何があっても試合に出続けるということ」により全試合出場がリーグ11人中の4人は球団新記録ながらも無理矢理感があり、底辺の広がりに欠いた側面もありました。
前年まで選手として周りを見ていただけに先入観もあったはずで、フラットな競争と標榜したのとは反するオープン戦での結果とは裏腹なレギュラー固定、報じられたところを信ずれば投手起用については小林コーチに丸投げで限られた選手を使い潰すことにもなってしまい、それが中盤戦以降の息切れにも繋がったのでしょう。
荻野の故障離脱で一気に戦力が落ちたのは控え層が地蔵と化していたことも理由の一つで、清田や大隣、李杜軒などのお友だち起用はほどほどでしたが加藤や吉田など一見すると好き嫌いがハッキリとしていたようにも思えて、我慢の度合いが選手によって差がありすぎた、のは来季に向けての大きな改善点だと考えます。
チームの軸となるセンターラインを固める、との方針に異を唱えるつもりはありませんし、一定の結果も出たとは思いますが、そこは程度問題です。
また春季キャンプから選手の自主性を重んじた練習を打ち出しましたが、宿舎までのランニングにいかにズルするかを考えているのが今のチームだという現実を受け止めて、今は首に縄を付けてでも厳しい練習を課す、そうでなければ出足はよくとも右肩下がりで転げ落ちていく展開を来季も見ることになるでしょう。

期待が大きかっただけにかなり手荒になってしまいましたが、こと戦術面においてはその期待どおりにチームを導いてくれたと思いますので、あとは三年、五年スパンでチームをどう作り上げていくかという戦略面に心を砕いてもらいたく、またホームランラグーンの導入という愚策への対応も急がれます。
そのあたりの井口監督の考え方はまずドラフト会議での指名傾向に見て取れるでしょうし、外国人選手やFA選手に対する球団のアプローチがどうなるのか、塀の中から出てきた重光ジュニアもまだ野球どころではないでしょうから資金的なバックアップは期待薄なだけに、目先に囚われない長い目で考えていくしかありません。
就任一年目の最低勝率、リーグ新の地元14連敗、球団初の全球団負け越し、とある意味で昨年に勝るとも劣らない底辺を体験したのですから、ここは焦らずに開き直りましょう。

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