井上がツーラン2発で落合以降の日本人打者としては初芝の25本に次ぐ大松と並ぶ24本で、井口の23本を超えました。
打点も99と井口以来8年ぶりの100打点にリーチ、やはり落合以降の日本人打者としてはその井口の103打点が唯一ですので球団史に名を刻む今季の活躍です。
二本とも井上らしいセンターから逆方向への大飛球、引っ張りたくなるところで我慢ができているのは金森打法による引き付ける意識がプラスに働いているのかもしれません。
例によって好調の理由をペラペラ喋っているのが気がかりですが、一年だけの活躍であれば清田もあったわけで、来年に繋げられるかどうかでその真価が問われます。
今季以上に徹底マークをされて厳しいシーズンになるでしょうがそこを乗り越えてこそ一流の称号を手にできるわけで、また球団には井上を孤立させないよう今度こそ、今度こそ大砲の輸入をしっかりとやってもらいたく、ハズレてもリカバーできるよう一門ではなく二門、リスクヘッジに手を抜かないようお願いします。
そんな井上だけが目立ったような試合は幸先よく先制もいきなりのエラーで有吉の足を引っ張り、有吉ももう一つ攻めきれないままにビジター最終戦を黒星で終えました。
超絶貧打線による援護の無さもありましたが中盤戦から白星を稼げなかった有吉に来季も先発を任せるのか、青息吐息の中継ぎ陣に戻すのか、ここは考えどころです。
先発陣もボルシンガーに二年目のジンクスがありそうですし涌井、石川がピリッとしない状況で有吉を外す余裕はないのですが、一方で岩下や種市など試すに値する若手が伸びてきていますし、それ以上にここ数年ほとんど顔ぶれが変わらない中継ぎ陣の崩壊は目もあてられませんので、有吉を戻すのも選択肢としてはありだと思います。
タイプ的にはどうかとは思いますが荻野忠の例もありますから守護神への抜擢も視野に入れて、いずれにせよかつての大谷のようなハッキリとしない起用は百害あって一利なし、できれば秋季キャンプ中に、遅くとも春季キャンプが始まる時点できっちりと役割を決めて調整をさせなければなりません。
何はともあれ今日は杉谷天晴れ、平沢ハードラック、そして岡は古巣以外でも打ってくれ、先頭打者が出ても広がりのない打線はどうにもならん、そんなところです。
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◆10月11日(木) 日本ハム−千葉ロッテ25回戦(日本ハム15勝9敗1分、18時1分、札幌ドーム、25,217人)
▽勝 上原 10試合4勝
▽S 堀 10試合2勝3敗1S
▽敗 有吉 29試合6勝5敗
▽本塁打 井上23号(上原)、24号(上原)、アルシア14号(有吉)
▽バッテリー
千葉ロッテ 有吉、高野、唐川、西野、益田—田村
日本ハム 上原、公文、トンキン、宮西、堀—鶴岡、石川亮、清水