まるで前回の試合のビデオを見ているような、そんな涌井の130球でした。
2試合連続完投で3点しか失っていない涌井にしかし打線の援護はなく、ソフトバンクとの大事な一戦、カードの頭を取れなかったのは痛すぎます。
逆転丼、の発売日に逆転ができない黒星はロッテらしいと言えばロッテらしいわけで、寒さに震えたのも前回と同じ、しかし発熱の繰り返しだけは勘弁です。
涌井はボールが暴れ気味ながらも要所を締めての1失点完投ですから、エースなら先に点を取られるな、といった厳しい指摘もあるでしょうが、しかし敗戦の責は問えません。
鈴木、細谷、岡田、田村らの守備に助けられたところもありますが、それもエースが投げている、耐えているからこそのものだったのだと思います。
それが打線の火にならないのがロッテの悲しさ、苦しさでもあり、初回と二回に無死二塁のチャンスがありながらも先制ができずに以降は手も足も出ず、これも前回と似たような展開ですし、東浜も良かったですがその対戦防御率からすればまたキラー誕生かと、工夫の無さへの指摘は免れないでしょう。
ここぞでの温存だったのかもしれませんが出番の無かった井口の状態が心配でもあり、ようやくの猛打賞で上向いてくれるかと期待をしていたナバーロもクルーズ二世を襲名するかのようなポッピー状態、独り打ちまくる角中のマルチを除けば細谷、デスパイネのヒットのみではどうにもなりません。
徐々に率を上げつつありますが粘りがなく、外に逃げていくボールにからっきしの清田がこのままであれば、ソフトバンクの背中を見失わないようにするのが精一杯になりそうです。
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◆5月27日(金) 千葉ロッテ-ソフトバンク9回戦(ソフトバンク5勝3敗1分、18時30分、QVCマリン、13,241人)
▽勝 東浜 6試合3勝
▽S サファテ 26試合2敗16S
▽敗 涌井 10試合5勝2敗
▽バッテリー
千葉ロッテ 涌井―田村、吉田
ソフトバンク 東浜、サファテ―鶴岡