オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
since 2007.4.16
写真など一切の転用、転載を禁止します

涌井の130球は報われず

2016-05-28 03:54:30 | 千葉ロッテ

まるで前回の試合のビデオを見ているような、そんな涌井の130球でした。
2試合連続完投で3点しか失っていない涌井にしかし打線の援護はなく、ソフトバンクとの大事な一戦、カードの頭を取れなかったのは痛すぎます。
逆転丼、の発売日に逆転ができない黒星はロッテらしいと言えばロッテらしいわけで、寒さに震えたのも前回と同じ、しかし発熱の繰り返しだけは勘弁です。

涌井はボールが暴れ気味ながらも要所を締めての1失点完投ですから、エースなら先に点を取られるな、といった厳しい指摘もあるでしょうが、しかし敗戦の責は問えません。
鈴木、細谷、岡田、田村らの守備に助けられたところもありますが、それもエースが投げている、耐えているからこそのものだったのだと思います。
それが打線の火にならないのがロッテの悲しさ、苦しさでもあり、初回と二回に無死二塁のチャンスがありながらも先制ができずに以降は手も足も出ず、これも前回と似たような展開ですし、東浜も良かったですがその対戦防御率からすればまたキラー誕生かと、工夫の無さへの指摘は免れないでしょう。
ここぞでの温存だったのかもしれませんが出番の無かった井口の状態が心配でもあり、ようやくの猛打賞で上向いてくれるかと期待をしていたナバーロもクルーズ二世を襲名するかのようなポッピー状態、独り打ちまくる角中のマルチを除けば細谷、デスパイネのヒットのみではどうにもなりません。
徐々に率を上げつつありますが粘りがなく、外に逃げていくボールにからっきしの清田がこのままであれば、ソフトバンクの背中を見失わないようにするのが精一杯になりそうです。


にほんブログ村 野球ブログ 千葉ロッテマリーンズへ
一日一クリック応援をお願いします。

  1 2 3 4 5 6 7 8 9

ソフトバンク

0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 7 0

千葉ロッテ

0

0

0 0 0 0 0 0 0 0 4

1

◆5月27日(金) 千葉ロッテ-ソフトバンク9回戦(ソフトバンク5勝3敗1分、18時30分、QVCマリン、13,241人)
▽勝 東浜 6試合3勝
▽S サファテ 26試合2敗16S
▽敗 涌井 10試合5勝2敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 涌井―田村、吉田
ソフトバンク 東浜、サファテ―鶴岡

コメント (21)

64(ロクヨン)

2016-05-28 03:25:01 | 読書録

64(ロクヨン)

文藝春秋

このアイテムの詳細を見る

D県警シリーズの最新作、とは言っても4年前の、しかし先日にテレビドラマとなり、現在に映画が公開をされている旬な横山秀夫です。
ただやはりこのD県警シリーズ、なぜにシリーズで一括りにされているのかがよく分からず、順番どおりに読んでここに至りましたが予習にもなりませんでした。
辛うじて二渡警視や七尾警部が登場をしましたが重要な役回りながらも脇役でしかなく、似顔絵婦警も出てきませんし、シリーズならではのわくわく感がありません。
あまり意識をせず、むしろ単独で構成をされていると考えた方が入りやすいのではないかと、あまり構える必要のない作品です。

僅かに一週間しなかった昭和64年、自分などは昼まで寝ていて目が覚めたら平成になっていたのですが、その昭和64年に起きた未解決事件に絡んだ人間模様が描かれています。
映画の紹介映像などを見ればその事件を解決していく過程が描かれているようにも受け取れますが、そこは横山秀夫、警察内部の組織が主戦場です。
かなりなボリュームで、しかも骨太、軽い気持ちで読むと飲み込まれてしまいそうな、D県警の広報官である主人公の三上の心の動き、その内面が克明に描かれており、また三上を取り巻く広報室の部下たちの成長物語でもあり、しかし温かく見守れるようなものではありません。
内面を語るだけに独白も多く、原作を読んでの映画鑑賞はハズレが多いので避けるようにしているのですが、この64(ロクヨン)はむしろそのハズレを探るような、これをどうやって映像表現でまとめるかの怖いもの見たさ、そんな複雑な心境だったりもします。
こと小説と考えれば個人的には独白が多すぎでテンポの悪さが足枷となり、また余韻のように見えて実際には放置とも思える展開が今ひとつの七日間の後始末でした。


2016年5月27日 読破 ★★★☆☆(3点)


ブログランキング・にほんブログ村へ
一日一クリック応援をお願いします。

コメント (4)