背後に迫ってきた日本ハムをビジターで連破し、明日からは地元にソフトバンクを迎えての首位攻防戦です。
3タテを食らわしても首位を奪えるわけではないのに首位攻防戦かよ、との突っ込みは置いておいて、とにかく前に進む気持ちだけは忘れずにいきましょう。
なぜか大谷をベンチから外してくれたおかげもあっての逆転勝ち、QSの二木に白星を付けられなかったのは相変わらずですがまたしても加藤に抑えられてキラー誕生への恐怖がありながらも勝ったのですから、その試合展開からしてもエラー、バントミス、盗塁死の栗山監督には相当なダメージを与えられたはずです。
そうなれば次は工藤監督の渋面を、前回に続いての涌井vs東浜は今度こそ東浜を攻略して涌井に一ヶ月ぶりの、今月初の白星をプレゼントしてください、打撃陣。
二木は3勝目を手にできませんでしたが、粘り腰のナイスピッチングでした。
いきなり初回に失点、その後も得点圏に走者を背負う苦しい場面もありましたが、そのいずれも三振で切り抜けたのは自信になるでしょう。
初見ということもあるのでしょうが持ち味のストレートに日本ハムの各打者が差し込まれるところなどは爽快でもあり、交流戦でも期待ができます。
七回からの継投は松永がぐらつきましたが大谷がフォロー、やはりベンチも調子がもう一つと考えているのか内の出番が後ろ倒しだったのが気になりますが、藤岡、西野、益田の好投もあり5回零封リレーは今季のロッテを象徴する勝ち方ですから、明日に向けて気合いが入ります。
もちろん総出に近い中継ぎ陣は不安材料にもなりますが、きっと涌井が長いイニングを投げてくれるでしょう。
四番までが加藤に手も足も出なかったところでナバーロが3安打猛打賞、止めたバットが内野安打になった3本目がエラーを誘引しての同点劇ですから野球は分からないものですし、沈黙だった上位打線の連打からの勝ち越しですので追い風が吹いている実感があります。
ただそれも投手陣の奮投があったからこそ、代打でしか出てこれない井口の現状、結果的には四球を選びましたがチャンスに2割を切る田村をそのまま打たせるしかなかった代打陣、捕手陣の信頼感の無さ、このあたりがソフトバンクとの決定的な差であり、そしてベンチの腕の見せどころでもあります。
井口の状態次第ではあるでしょうが明日はその井口、高濱が入って中村、加藤を外すのか、地元に戻っての一二軍の入れ替えがあるのか、伊東監督、また閃きを見せてください。
|
◆5月26日(木) 日本ハム-千葉ロッテ11回戦(ロッテ7勝4敗、13時30分、函館、10,737人)
▽勝 西野 21試合3勝1敗12S
▽S 益田 22試合2勝3S
▽敗 高梨 19試合1勝2敗
▽バッテリー
千葉ロッテ 二木、藤岡、松永、大谷、西野、益田―田村
日本ハム 加藤、谷元、バース、宮西、マーティン、増井、高梨―市川