ゲーム差なしで勝ち、ソフトバンクが引き分けたので首位奪取かと思いきや、僅かに勝率で及ばずに今月を2位で終わりました。
それでもリーグトップの貯金7ですからロケットまでとは言わずとも順調な出足で、順位予想で下位に並べた自称解説者連中の困り顔が目に浮かびます。
そして昨日に比べて穏やかな風でラスボスを恐れて逃走をした鯉のぼりもセンターポールに戻ってきたのもつかの間、試合が始まれば徐々に風が強くなって結局は似たような展開となり、涌井とスタンリッジが14回2/3で2四球だったのに対してメンドーサとバースは8回2/3で11四球ですから風は友達、四球の愚かさを露呈した試合となりました。
そうなれば明日もそこそこの風のようですからサンデー祐太には無駄な四球を与えないこと、立ち上がりにそれで崩れるのが目立つ今季ですから引き締めていきましょう。
不憫大王のスタンリッジが2勝目ラッシュに乗り遅れずに、3週間ぶりの白星を手にしました。
いきなり一死一三塁のピンチも中田が初球を引っ掛けての併殺打に助けられて、その中田は三回の二死一二塁でも2球目を詰まったレフトフライ、七回に1点を失った後の二死一二塁でも益田の初球をショートゴロと、それなりのピンチをことごとく潰してくれたのは先日の札幌の裏返しです。
それだけ風をものともせずにスタンリッジのストレート、変化球に力、キレがあってこそ、援護点があればこれぐらいの余裕のピッチングは当然といった顔つきでした。
さすがに中5日での100球オーバーはおじさんにはしんどかったのか7回を投げきることはできませんでしたが、充分すぎるナイスピッチングでしょう。
陳冠宇、李大恩がここまで出遅れるのは想定外でしたが、スタンリッジがここまでやってくれるのも想定外、中継ぎ陣の負荷からすれば差引勘定はプラスです。
パシフィックの経験も豊富ですから心配材料はやはり年齢との戦い、今後も今日のような打線の援護を願います。
七回のピンチを1球で切り抜けたので益田がイニング跨ぎ、松永とのKUISリレーで逃げ切りです。
好調な中継ぎ陣ですが連投が続けば厳しくなってきますから、今日に内と西野を使わずに済んだのは大きいと思います。
益田、松永とも昨年の中盤戦以降のスタイル、ストレートにスピードが戻ってきたことで攻めのピッチングができているのが好調の理由ではないかと、歩かせにるにしても逃げではなく攻めの四球であればピンチが広がらず、だからこその0点台の防御率なのでしょう。
打線はボーナスステージのバースを相手に5得点、しかし昨日のメンドーサと同じく風に負けての自滅ですから喜んでばかりもいられません。
満塁のツーボールからボール球に手を出した清田など、もう一つ攻めきれなかった印象があります。
そんな試合を救ったのがベテランの根元、やや外寄りの高めを逆らわずに流した打球はファールになるかと思ったところが風に押し戻されたのか先制ツーベース、ラッキーなヒットも続いてのマルチに貴重な追加点となる犠牲フライと大活躍でした。
なぜ根元、の疑問をバットで封じるところなどは嬉しい誤算、開幕から突っ走ってきた細谷が調子を落としたところで入れ替わるような登場ですからチームとしても上手く回っているような、今日は左腕にもそのまま打たせてもらいましたのでベンチの信頼度も上がってきたのでしょう。
また6試合連続ヒットのナバーロは打点付き、変化球攻めに苛立っての強振もありますが基本的にはよくボールを見るのは前評判どおりでヒットと同じ数だけの6四球、出塁率だけではなく得点圏打率も高いことからして、デスパイネと並べるのではなく間に角中を挟んでいるのは正解かもしれません。
その角中と同じく得点圏打率が低い鈴木が機能をすればもっと得点力が上がるのですが、核弾頭に復帰をした岡田が復調の兆しにバントで揺さぶるなどいい動きを見せていますし、なかなか結果は出ませんが肩が残りつつある中村、暫くはこの並びでよいように思います。
心配なのはナバーロ、先日にクルーズがやらかして抹消をされましたので自打球にヒヤッとさせられましたが、その後の走塁を見ている感じでは大丈夫とは思うものの三木との交代が2失策が理由であることを願うべきなのか、ベースカバーやグラブの出し方など独特な動きを見せるなど目立った存在、合流からチームが上昇気流に乗っている感がありますので、明日も元気な姿でナバーロ、ガンバーロのお立ち台を大嶺祐とともに飾ってください。
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◆4月30日(土) 千葉ロッテ-日本ハム8回戦(ロッテ5勝3敗、13時、QVCマリン、22,058人) ▽バッテリー |