ここまで黒星になっていなかったので目立ってはいませんでしたが、不憫大王レースの穴、石川が今日も報われませんでした。
8回6安打2失点で宣言どおりに完投をしながらも打線がバンデンハークに抑えられての今季2敗目、首痛のリタイアがあったことで登板数がまだ今日で5試合目ながらもその全てがQS、どころかいずれも7回以上を投げての2失点以内、打線が普通に機能をしていれば全勝で月間MVPは涌井ではなく石川だったかもしれません。
もちろん好投をすれば勝てるわけではないのが野球の難しさ、ではあるのですが、あまりの孤立無援ぶりが際立っています。
唯一の失点となった六回は尻上がりに威力を増してきたストレートに石川、田村ともども酔ってしまったかのような同じコース、高さへの4球があまりに淡泊、悔やまれてなりません。
それでも胸を張って次に期してもらえればと、めげずにやっていけば二桁勝利などはロッテであっても通過点に過ぎないでしょう。
球数を投げさせて終盤に捉える、その方針に間違いはありませんでしたが、しかし立ち上がりからバンデンハークがいつにも増して凄すぎました。
150キロ前後のストレートを低め、コーナーにビシバシ決められればそこに意識を置くしかなく、そしてカーブなどで緩急をつけられれば敵ながら天晴れ、手も足も出ません。
六回途中までパーフェクトに抑えられて、狙いどおりに球数の増えた最終盤にようやく1点を返すのが精一杯、もう完全に白旗と言ったところでしょう。
それだけに諦めるしかない敗戦ではあるのですが、しかしなぜ井口のタイムリーツーベースの後の一死二塁でそのまま田村を打たせたのか、あそこで根元を使っての凡退、あるいは加藤のところでもよかったのですが、打てる手を全て打ってのものではなかったので悔しさが残ったのが正直なところでもあります。
それだけ期待をされてチャンスをもらったわけですから、田村と加藤には明日に恩返しをしてくれることを願います。
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◆5月10日(火) ソフトバンク-千葉ロッテ6回戦(ソフトバンク3勝2敗1分、18時、ヤフオクドーム、29,160人) ▽バッテリー |