オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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石川は孤立無援

2016-05-11 00:22:24 | 千葉ロッテ

ここまで黒星になっていなかったので目立ってはいませんでしたが、不憫大王レースの穴、石川が今日も報われませんでした。
8回6安打2失点で宣言どおりに完投をしながらも打線がバンデンハークに抑えられての今季2敗目、首痛のリタイアがあったことで登板数がまだ今日で5試合目ながらもその全てがQS、どころかいずれも7回以上を投げての2失点以内、打線が普通に機能をしていれば全勝で月間MVPは涌井ではなく石川だったかもしれません。
もちろん好投をすれば勝てるわけではないのが野球の難しさ、ではあるのですが、あまりの孤立無援ぶりが際立っています。
唯一の失点となった六回は尻上がりに威力を増してきたストレートに石川、田村ともども酔ってしまったかのような同じコース、高さへの4球があまりに淡泊、悔やまれてなりません。
それでも胸を張って次に期してもらえればと、めげずにやっていけば二桁勝利などはロッテであっても通過点に過ぎないでしょう。

球数を投げさせて終盤に捉える、その方針に間違いはありませんでしたが、しかし立ち上がりからバンデンハークがいつにも増して凄すぎました。
150キロ前後のストレートを低め、コーナーにビシバシ決められればそこに意識を置くしかなく、そしてカーブなどで緩急をつけられれば敵ながら天晴れ、手も足も出ません。
六回途中までパーフェクトに抑えられて、狙いどおりに球数の増えた最終盤にようやく1点を返すのが精一杯、もう完全に白旗と言ったところでしょう。
それだけに諦めるしかない敗戦ではあるのですが、しかしなぜ井口のタイムリーツーベースの後の一死二塁でそのまま田村を打たせたのか、あそこで根元を使っての凡退、あるいは加藤のところでもよかったのですが、打てる手を全て打ってのものではなかったので悔しさが残ったのが正直なところでもあります。
それだけ期待をされてチャンスをもらったわけですから、田村と加藤には明日に恩返しをしてくれることを願います。


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◆5月10日(火) ソフトバンク-千葉ロッテ6回戦(ソフトバンク3勝2敗1分、18時、ヤフオクドーム、29,160人)
▽勝 バンデンハーク 7試合5勝
▽S サファテ 19試合1敗11S
▽敗 石川 5試合2勝2敗
▽本塁打 柳田4号(石川)

バッテリー
千葉ロッテ
 石川―田村
ソフトバンク バンデンハーク、サファテ―高谷

 

コメント (20)

動機

2016-05-11 00:01:55 | 読書録

動機

文藝春秋

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NHKでドラマになったときにはさして興味が無かったのですが、先日に映画館で映画の予告編を見て虫が騒ぎ出したのが64(ロクヨン)です。
その64(ロクヨン)は横山秀夫のD県警シリーズの4作目ですから、やはり順序立てて読んだ方がいいのかなと、陰の季節に次ぐ第二弾の動機を手に取りました。
しかしなぜこれがシリーズの一角を占めているのかが理解できず、四編の短編集ですがD県警どころか警察が舞台になっていないものすらあり、その立ち位置がよく分かりません。
前作の主人公格だった二渡警視の名前がちらっと出るだけで、少なくとも64(ロクヨン)の前提になっていないことだけは確かです。

だからと言って面白くないわけではなく、いや実際に面白いといった類いのものではないのですが、かなりの読み応えがありました。
電子ブックなのでページ数はよく分かりませんが、短編集ながらもそれぞれがそれなりのボリュームです。
人間の心の弱さ、意地、など内面の葛藤、機微を描いているのは前作と同様で、その前作よりも重さと言いますか、深く考えさせられるところがあります。
自分がその立場だったらどう考え、どう行動しただろうか、相当に思い悩むことになるでしょう。
暗いイメージが付きまとうものばかりですので取っ掛かりは悪いですが、警察手帳の紛失事件が題材で表題にもなっている「動機」は仲村トオルの二渡警視を無理矢理に絡めるなどして原作からいじられたようですが先日にドラマ化をされましたし、横山秀夫の世界観、という意味では64(ロクヨン)の予習になるのかな、とも思います。


2016年5月9日 読破 ★★★★☆(4点)


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