先発に白星が付いて勝利の方程式で逃げ切る、今月に初めての普通の勝利です。
石川は浅村に一発を浴びて先制を許し、一方で打線が佐藤に沈黙だったことでまたしても不憫なことになりかけましたが、粘り強く投げての3勝目を手にしました。
味方打線の援護で逆転、その後に先頭打者を出すなどスタンリッジ症候群に陥るのかと恐怖しましたが、緩いボールを上手く使ったのは吉田のリードなのか、先日の唐川の五回以降は緩急、あるいは内角を突く攻めができていた延長線上の今日、相変わらずにヒットを打てないことを置いておけば、石川との同期バッテリーが目出度く復活です。
そして伝家の宝刀、縦のスライダーが甘く入ってしまい中村に上段近くまで運ばれた内は、それでも投げてくれただけでオッケーです。
西野も落ち着きを取り戻しつつありますし、チームとしても投手陣としても、普通を楽しめる試合でした。
打線はほぼ初物の佐藤に手こずりましたが、ギャク天丼、なんてものを作り出すぐらいに、お約束の今季15度目の逆転勝ちです。
因縁の佐藤の教育機関に成り下がりかけたところでのものですから、プロ初勝利目前の五回での攻略でもあり、計り知れないダメージを与えられたのではないかと思います。
殊勲は今日も細谷、カーブにタイミングを外されかけましたがぐっとこらえて、無理に引っ張らずにライトへ運んだのが成長の証しでしょう。
あれができるようになったからこその今季、また上向いてきた選手をタイムリーに起用するベンチにも拍手ですし、その期待に応えた細谷は素敵すぎます。
ただトータルで見ればほぼワンチャンスでしかなく、それを逃さなかったのはよしとしてもナバーロと中村に元気がないのが気がかり、明日も左腕の菊池ですから同じような顔ぶれで臨むことになるのでしょうが、平沢効果、ベンチに置いたままでは宝の持ち腐れです。
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◆5月17日（火） 千葉ロッテ－西武6回戦（ロッテ4勝2敗、18時15分、QVCマリン、9,007人）
▽勝 石川 6試合3勝2敗
▽S 西野 18試合2勝1敗11S
▽敗 佐藤 5試合2敗
▽本塁打 浅村6号（石川）、中村7号（内）
▽バッテリー
千葉ロッテ 石川、内、西野―吉田
西武 佐藤、藤原、バスケス、佐野、中崎―岡田
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