オリオン村(跡地)

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2012年通信簿 61 角中勝也

2013-01-01 23:26:42 | 千葉ロッテ

61 角中勝也 外野手 25歳 年俸1000万円

【2012年成績】 128試合 477打数 51得点 149安打 打率.312 30二塁打 5三塁打 3本塁打 61打点 8盗塁 43四死球 68三振 得点圏打率.329

早くから福浦の後継者として期待をしていましたし、いつかは首位打者を狙える存在として推し続けてきた角中でしたが、見事にその首位打者を手にした今季でした。
数年前の足踏み状態からすれば予想よりも早かったタイトルでしたが、その資質からすれば獲るべくして獲ったと言ってよいでしょう。
こうなれば低反発球が災いをしたとは言ってもやや数字的に物足りないところを来季は上乗せをして二年連続のタイトルを狙って欲しいですし、3割は当たり前の三番打者として背番号9を襲うか61をイチローのように昇華をさせるか、その足がかりとする2013年に期待をします。

そんな角中が昨年にクリーンアップを任されるなどして台頭の兆しを見せながらも、オープン戦もろくに出番をもらえないままに早々に浦和に送られて開幕一軍を逃したのですからベンチは何を考えていたのか、激戦の外野陣といった事情はありましたが絶不調の伊志嶺を使い続けるなど硬直をした起用の象徴でもあった角中の二軍スタートです。
その浦和では格の違いを見せて打ち続けても一軍に呼ばれることはなく、ホワイトセルの事件が無ければそのまま埋もれた可能性もあっただけにゾッとする思いです。
半月ほど遅れての角中の開幕はスタメン起用をされながらもノーヒットで暫くは地蔵となりましたが、次のチャンスでマルチヒットをマークするとその後は打ちまくってレギュラーの座を手にしたのですから巡り合わせとは不思議なもので、5月以降はクリーンアップを任されて3割をほとんど割ることなくの首位打者ですので素晴らしいとしか言いようがありません。
その首位打者争いではライバルの中島が故障もあって急降下をしたところでの最終盤に、直接対決である西武戦で8打数6安打と打ちまくっての栄冠ですから同じく直接対決で小笠原をうっちゃった福浦を彷彿とさせる劇的なタイトルで、やはり福浦とは縁があるのでしょう。
やや頭が突っ込み気味なフォームは不細工ながらも体でボールにぶつかっていくようなスイングこそが角中の持ち味ですし、その巧みなバットコントロールは今やチームではナンバーワン、球界でも屈指の巧打者に数えられる存在となりました。
好調な投手を相手にしてもファールで粘りながら甘いボールを待つスタイルはバッテリーからすれば嫌な存在でしょうし、一番に警戒をされる角中ですから来季が正念場と言ってもよく、厳しいマークをどうこなしていくかが充実の20代後半となるかどうかの鍵となります。
ただ今季も調子を落としながらも粘り腰ですぐに元に戻すなど自分をしっかりと持っている角中だけに、故障などが無い限りは大きく数字を落とすとも思えません。
油断をするような普通の感覚も持ち合わせていないでしょうから、きっと来季も打線の軸として活躍をしてくれるでしょう。

岡田や伊志嶺、清田や荻野貴には劣りますが標準的な守備力を備えていますし、あまり知られてはいませんが俊足ですので守備範囲も狭くはありません。
ただ一歩目が遅いのが課題と言えば課題ですので、同じくそれが課題だった岡田に学ぶことで上達をしてくれればと思います。
また意外にその脚力が知られていなかったことでマークが緩かったところもあるのでしょうが8盗塁は鎌ヶ谷でのプレーぶりを見ていた自分からすれば物足りないぐらいで、来季は3割3本30盗塁のプチトリプルスリーを狙うぐらいのつもりで積極的に走り回って欲しいです。
目立った活躍をした選手が少ないためにオフには引っ張りだこで体重がかなりオーバーをしてしまったとの報道もあり不安が無いわけではありませんが、スーパー銭湯やロッテリアといった感覚を忘れなければ大丈夫だろうと妙な確信を持っていますので、いつまでも変な人であることを願いつつ来季も角中の走攻守を楽しみにしたいです。

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【オリオン村査定】 1000万円 → 4000万円 (△300%)

 

コメント (31)

Happy New Marines

2013-01-01 00:48:53 | 千葉ロッテ

明けましておめでとうございます。
いよいよ2013年が始まり、伊東ロッテのスタートです。
一昨年はどん底の最下位、昨年は天国と地獄を味わった挙げ句の5位と不甲斐ないシーズンが続きましたので、今年こそは楽しい野球を見せてもらいましょう。
現有戦力、そしてオフの補強からすればリーグ優勝を目指せと言えないところが辛いのですが、何でもよいので新しいマリーンズを見せてくれればと思います。

そんな今年のロッテのカレンダーには伊東監督が登場をしないという珍しい構成となっており、トップの1月を飾るのは益田と角中です。
まさに新しいマリーンズを象徴するかのような投打の出世頭の両選手の活躍がなければチームの躍進は覚束ないでしょうから、二年目のジンクスに立ち向かってもらいたいです。
そして2月はグライシンガーとホワイトセルとこれまたチームの軸となる両外国人選手で、早めの登場はあるいは流出を怖れてシーズン中ではばつが悪いので早めに出しちゃえなんて意図が感じられないでもないですが、無事に残留が決まりましたのでシーズンを通しての活躍を願いましょう。
そして開幕となる3月は成瀬と井口という投打のチームリーダーが顔を揃えましたが、成瀬はともかくとしても井口の代わりがそろそろ必要です。
その候補となるのが4月の根元と今江なのでしょうが、その根元の背番号が32なのはご愛嬌としても、ファンブックまでには間に合わせてもらいたいです。
ベテランの福浦とサブローが5月、6月はこれまたベテランの藪田と里崎、7月からは3人体制となり大谷と小野と大松、8月は唐川と藤岡と岡田になりますが、この8月の3選手が一枚に収まっているようではお話になりませんので、来年は4月あたりに昇格ができるような活躍を願ってやみません。
9月は渡辺俊と中郷と田中で、中郷の出世が目立つとともに第二捕手はやっぱり田中なのかと思わせるような構図となっています。
期待の若手は10月に4人体制で内と伊志嶺、清田に荻野貴が並んでいますが、やはりここいらでウロチョロしているようでは困ります。
続く11月も似たような若手である南と中後、鈴木まではいいとしても、ここに早坂というのは違和感があるものの、西岡もNPBに戻ってきましたしそろそろ花を咲かせてもらいましょう。
そして最後の12月は16選手がずらっと並んでいますのでここから漏れた選手、大嶺、服部、小林、植松、山本、山室、西野、黒沢、小池、江村、青松、翔太、角、神戸とくれば期待度とは関係なく昨年の一軍出場をベースに人選がされているであろうことが明らかですが、何にせよカレンダーは一つのステータスですので少しでもランクアップができるよう、各選手には力一杯のプレーで来季を戦い抜いてくれることを信じてQVCマリンで声援を送りたいと思います。
そして今年も皆勤賞を目指して頑張っていきますので、オリオン村と末永くおつき合いをいただければ幸いです。

 

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