61 角中勝也 外野手 25歳 年俸1000万円
【2012年成績】 128試合 477打数 51得点 149安打 打率.312 30二塁打 5三塁打 3本塁打 61打点 8盗塁 43四死球 68三振 得点圏打率.329
早くから福浦の後継者として期待をしていましたし、いつかは首位打者を狙える存在として推し続けてきた角中でしたが、見事にその首位打者を手にした今季でした。
数年前の足踏み状態からすれば予想よりも早かったタイトルでしたが、その資質からすれば獲るべくして獲ったと言ってよいでしょう。
こうなれば低反発球が災いをしたとは言ってもやや数字的に物足りないところを来季は上乗せをして二年連続のタイトルを狙って欲しいですし、3割は当たり前の三番打者として背番号9を襲うか61をイチローのように昇華をさせるか、その足がかりとする2013年に期待をします。
そんな角中が昨年にクリーンアップを任されるなどして台頭の兆しを見せながらも、オープン戦もろくに出番をもらえないままに早々に浦和に送られて開幕一軍を逃したのですからベンチは何を考えていたのか、激戦の外野陣といった事情はありましたが絶不調の伊志嶺を使い続けるなど硬直をした起用の象徴でもあった角中の二軍スタートです。
その浦和では格の違いを見せて打ち続けても一軍に呼ばれることはなく、ホワイトセルの事件が無ければそのまま埋もれた可能性もあっただけにゾッとする思いです。
半月ほど遅れての角中の開幕はスタメン起用をされながらもノーヒットで暫くは地蔵となりましたが、次のチャンスでマルチヒットをマークするとその後は打ちまくってレギュラーの座を手にしたのですから巡り合わせとは不思議なもので、5月以降はクリーンアップを任されて3割をほとんど割ることなくの首位打者ですので素晴らしいとしか言いようがありません。
その首位打者争いではライバルの中島が故障もあって急降下をしたところでの最終盤に、直接対決である西武戦で8打数6安打と打ちまくっての栄冠ですから同じく直接対決で小笠原をうっちゃった福浦を彷彿とさせる劇的なタイトルで、やはり福浦とは縁があるのでしょう。
やや頭が突っ込み気味なフォームは不細工ながらも体でボールにぶつかっていくようなスイングこそが角中の持ち味ですし、その巧みなバットコントロールは今やチームではナンバーワン、球界でも屈指の巧打者に数えられる存在となりました。
好調な投手を相手にしてもファールで粘りながら甘いボールを待つスタイルはバッテリーからすれば嫌な存在でしょうし、一番に警戒をされる角中ですから来季が正念場と言ってもよく、厳しいマークをどうこなしていくかが充実の20代後半となるかどうかの鍵となります。
ただ今季も調子を落としながらも粘り腰ですぐに元に戻すなど自分をしっかりと持っている角中だけに、故障などが無い限りは大きく数字を落とすとも思えません。
油断をするような普通の感覚も持ち合わせていないでしょうから、きっと来季も打線の軸として活躍をしてくれるでしょう。
岡田や伊志嶺、清田や荻野貴には劣りますが標準的な守備力を備えていますし、あまり知られてはいませんが俊足ですので守備範囲も狭くはありません。
ただ一歩目が遅いのが課題と言えば課題ですので、同じくそれが課題だった岡田に学ぶことで上達をしてくれればと思います。
また意外にその脚力が知られていなかったことでマークが緩かったところもあるのでしょうが8盗塁は鎌ヶ谷でのプレーぶりを見ていた自分からすれば物足りないぐらいで、来季は3割3本30盗塁のプチトリプルスリーを狙うぐらいのつもりで積極的に走り回って欲しいです。
目立った活躍をした選手が少ないためにオフには引っ張りだこで体重がかなりオーバーをしてしまったとの報道もあり不安が無いわけではありませんが、スーパー銭湯やロッテリアといった感覚を忘れなければ大丈夫だろうと妙な確信を持っていますので、いつまでも変な人であることを願いつつ来季も角中の走攻守を楽しみにしたいです。
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【オリオン村査定】 1000万円 → 4000万円 (△300%)