オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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インシテミル

2013-01-08 19:36:51 | 読書録

インシテミル

文藝春秋

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古典部シリーズが面白かったので米澤穂信の他の作品にも手を出してみたのですが、自分にはちょっと微妙でした。
ある人文科学的実験の被験者として7日間を過ごすだけで時給11万2千円という高額を手にするために集まった12人に課せられたのは地下にあり脱出不可能な暗鬼館での殺し合いだった、というストーリーで、疑心暗鬼になる中で一人、そしてまた一人と参加者が殺されていくクローズドサークルを舞台とした一週間が描かれています。

久しぶりの殺人事件だったからというわけでもありませんが気分的に重くてテンポももっさりとした前半と、主人公が解決に向けて動き出す早いテンポの後半のバランスは意図的だったのかもしれませんが、そのテンポに合わせたペースで読んでいったために終わりがあまりにあっさりとしていた感じがあります。
その全てに説明が必要だとは言いませんが、企画をしたクラブの目的やキーマンが大金を欲しがった理由が最後まで明かされなかったのが一番の消化不良で、突然に名探偵となった主人公が解き明かすトリックや伏線にはさすがと唸らされはしましたが、超然としたお嬢様の存在意義など釈然としないところの方が多かったです。
映画化もされているようですが原作に忠実であれば観たいとは思いませんし、きっと観ないでしょう。


2013年1月8日 読破  ★★★☆☆(3点)

 


2012年通信簿 67 的場直樹

2013-01-08 01:47:54 | 千葉ロッテ

67 的場直樹 捕手 35歳 年俸1500万円

【2012年成績】 E 14試合 12打数 0得点 2安打 打率.167 2二塁打 0三塁打 0本塁打 0打点 0盗塁 2四死球 5三振

的場のプロ野球選手としてのキャリアが終わりました。
昨季の使われ方を見れば今季も一軍での出場は難しいだろうなとは思っていましたが、浦和でもほとんど出番がないままの戦力外通告です。
故障で離脱をしていた期間もかなりあったようですので諦めていましたし、それでも閉幕間際の出場であるいはとも思ったのですが、流れには抗えなかったようです。
それであれば二軍のバッテリーコーチへの転身ではないかとの思いも虚しく来季からはソフトバンクでスコアラーとなることが決まり、2010年の日本一を支えた名脇役としては寂しい退団となりますが球団内のパワーバランスが崩れたことも理由でしょうから、第二の人生が充実をしてくれるよう願ってやみません。

里崎のフル出場が厳しいことからして的場の出番もあったように思うのですが、やはり打てなさすぎることとその弱肩が災いをしたのでしょう。
それでも若手の捕手を抜擢しての窓際であれば納得もできますが、同じく窓際気味だった田中が稚拙なプレーを繰り返した中での閑職といった感じの的場ですので、どういった気持ちで一軍の試合結果を見ていたかが気になりますし、さぞや無念だったでしょう。
若い投手を育てるには的場のような捕手はブルペンにいるだけでも貴重な存在ではないかと思うのですが、これも縁ですから仕方がありません。
あの苦しい時期に的場がいてくれたからこそ日本一になれたと感謝をしていますし、その明るいキャラクターはチームにとって大きなプラスになりましたので、きっと的場も同じ気持ちでロッテにいたことを喜んでくれていると信じてその門出を見送りたいと思います。

2010年通信簿
2011年通信簿


【オリオン村査定】 1500万円 → 戦力外通告 ※10/7に戦力外通告

 

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