65 南竜介 外野手 31歳 年俸1400万円
【2012年成績】 11試合 22打数 1得点 5安打 打率.227 1二塁打 0三塁打 0本塁打 2打点 1盗塁 6四死球 7三振 得点圏打率.333
南竜の戦力外通告には驚きましたし、それであれば当然のように他球団から引きがあると思ったのですがトライアウトで声がかからなかったのも意外で、このあたりはファン目線での評価とプロの評価の温度差といったところなのかもしれません。
ファーム日本選手権で優秀選手に選ばれた翌日の戦力外通告ですから本人からすれば天国から地獄へ一直線だったでしょうし、少なくとも今季よりは大きな輪となるであろう来季の伊東ロッテでもう一年でもやりたかったとの無念さを抱えての退団ではないかと思います。
南竜と言えば強肩という他に秀でた武器がありながらもそれを活かしきれなかったベンチの起用法やチーム事情が恨めしく、そして悲しくもなります。
外野陣には清田、荻野貴、伊志嶺と右打者が揃っていることも、南竜にとっては不幸だったように思います。
誰か一人と言われればどうしても工藤との比較になるでしょうが、あまり守備固めを必要としない布陣からすれば南竜の肩よりも工藤の足の方がアドバンテージがあったのでしょうし、浦和での成績が今ひとつだったのも響いたかもしれません。
それであれば起用法が難しい神戸ではないかとも思うのですが、このあたりは来季に32歳となる年齢の問題も絡んできます。
数年前であれば南竜の存在価値は高かったのですがそこそこの成績を残しながらも出場機会に恵まれず、そうこうしているうちに清田らの有望な若手の入団と岡田や角中の台頭で隅に追いやられてしまった感があり、これがプロの厳しさと言ってしまえばそれまでですがもったいなくもあります。
ツボにはまったときのパンチ力はチーム有数ですし、それなりの脚力に小技もまずまずとやや低めながらも三拍子とも揃った南竜にとっては打撃面で安定をしたアピールができなかったのが痛かったかなと、それでも伊東ロッテであれば適材適所で出番もあったようにも思いますので残念でなりません。
結局のところは南竜の力不足ではあったのでしょうが、こういったタイプの選手を使い切れなかったことを反省材料として欲しいと思います。
2007年通信簿
2008年通信簿
2009年通信簿
2010年通信簿
2011年通信簿
【オリオン村査定】 1400万円 → 1300万円 (▼7%) ※10/7に戦力外通告