5泊6日で北海道に行ってきました。
北海道は学生時代に1度だけ行ったことがありますが函館オンリーだったので実質的には今回が初で、しかもぐるっと一周ですから我ながら冒険をしたものです。
そもそもが日本100名城に根室のチャシ跡群が入っているのがきっかけであり、五稜郭と松前城だけであれば2泊程度で済んだのですが根室まで行こうと思うとそうもいかず、それであればケータイ国盗り合戦の蝦夷地制覇を兼ねてしまおうと思い立ってのことでした。
まさにタイトルどおりに北海道は広く、特急列車に自由に乗り降りができるJR北海道の北海道フリーパスがあってこそです。
電車に揺られるだけの一日もありましたが、それでも遠目ではありながらも野生動物を目にするなど有意義な時間を過ごせたと思います。
行きはANAの特典航空券を使って函館に入り、帰りは札幌から戻ってきました。
いずれも夜間のフライトだったために景色を楽しむことができなかったのが残念ではありましたが、僅か1時間30分程度でしたのであっという間です。
さすがに列車を乗り継いで北海道に入るのは厳しすぎますので、陸マイラーとして千葉マリンでマイルを溜めまくった甲斐がありました。
北海道と言えば大自然、平原に一本道といったイメージを勝手に持っていたのですが、列車での移動だったせいか山間部を抜ける感じが多かったことでさほどの広さを感じられず、しかも車窓越しだったために記憶を記録としてあまり残すことができなかったのがちょっと残念ではありました。
その列車は頻繁に警笛を鳴らし、また数回は急ブレーキで停車をしたのですが、それも野生動物が線路内に立ち入ることへの対処とのことで自然を感じられたのはよかったです。
牛やダチョウは牧場で飼われているものですから北海道でなくても見られる光景かもしれませんが、まさにバンビといった牝鹿や偉容な角を誇る牡鹿を見ることができたのは嬉しかったですし、さすがに熊には出会わなかったのが惜しいと言えば惜しいのですが仕方がありません。
また冒頭の写真は函館港のウミネコですが、撮っているときには鴎だと信じてネタになると思って慎重に近づいてのものなのですが、まあ自分の動物の知識などはこんなものです。
海に囲まれているだけあって松前湾、宗谷湾などでぼーっと眺める時間を設けることもできたのですが、どうやら晴れ男のパワーを先日の東北で使い果たしたらしく快晴となったのは二日間だけだったのが悔しく、しかしそれでも二日前までは台風で大荒れだったことを考えればマシだと思わなければ罰が当たるでしょう。
また日程の半分ぐらいが降水確率50%に近い予報だっただけに、せいぜいが曇天でほとんど雨に悩まされなかったことだけでも御の字です。
北海道はその場所柄から、いろいろな端っこが存在します。
稚内駅は日本最北端の駅ですし、また根室駅からバスで40分ほどいったところにある納沙布岬は本土最東端で朝日を一番に早く見ることができる場所です。
それが目的で行ったわけではありませんが、なんだかちょっと嬉しくなった自分がいます。
その本土最東端である納沙布岬から見えるのが、いわゆる北方領土です。
晴れていれば見えるかもと聞いていたので当日は曇天で諦めていたのですが、食堂の店員さんの営業トークによれば普段は霧で見えづらいのに曇っていてこれだけ見えるのは珍しいとのことで、その言葉を信ずればかなりラッキーだったのでしょう。
これで晴れていればどれだけくっきりと見えるのか、そのあまりの近さを体験できなかったのはむしろ幸せだったのかもしれません。
何となく写真の左右が逆のような気がしないでもないのですが、どうやら見えたのは国後島と歯舞群島のようです。
さらに東の色丹島や択捉島も見えることがあるそうですが、さすがにこの曇天では無理だったのでしょう。
それでも驚くぐらいの近さで、納沙布岬のある根室からすれば札幌よりも近いところにあるのですから近くに感じるのは当たり前と言えば当たり前です。
これほどの近さを身をもって感じてしまうと、ここそこにある北方領土の返還を願う看板などに違和感はなくなります。
件の食堂にいたお爺さんは国後島の出身とのことで、兵隊に出て敗戦で帰ってきたら戻る家が無くなっていたそうです。
歴史的、政治的な経緯がありますので簡単に解決ができる問題ではないのでしょうが、四島返還にこだわって無為に時間を過ごしていくのはどうかなと感じたのが正直なところです。
あまりそういったものには効果がないと考えているのでやったことはなかったのですが、今回は微力ながらも北方領土返還の署名をしてきました。
この北海道の旅で楽しみにしていたのは、やはり海の幸をふんだんに使ったグルメです。
その目玉はやはり函館朝市で、5時半からとのことでしたので早起きをして行ってきました。
そんな早朝でも観光客なのでしょうが多くの人で賑わっており、活気のある声が飛び交っていました。
こういったときのお店の人の呼び声は「お兄さん」「お姉さん」が鉄板のようで、40代半ばにして気恥ずかしい感じがしていたのは私だけではないでしょう。
当然のように多くの海の幸が、所狭しと並んでいます。
そもそもが食事はしても買い物をするつもりはなかったので事前リサーチ不足であり、これが高いのか安いのかがさっぱり分かりません。
自分の金銭感覚ではかなり高いのですが、見ていると普通にお土産として買っている人が多いのには驚きました。
やはり旅路では財布の紐が緩むのか、はたまた余計なマージンがかかっていないだけに実際問題として安いのかは微妙なところのような気がしますが、身内の住所を控えていなかったことをちょっと後悔をしたのも確かではありますので、次の沖縄旅行の際には抜かりなくいこうと思います。
北海道と言えば北海道日本ハムファイターズですが、しかしJRのここそこの駅にポスターが貼ってあったのにはビックリです。
北海道全域をフランチャイズにしているのはさすがにずるい気がしますし、このあたりは九州全域を支配下に置いているソフトバンクも同様なのでしょうが、まさか駅のコンビニにハンカチ王子の本が当たり前のように置いてあるとは思ってもいませんでした。
五稜郭タワーなどにも日本ハムのグッズが置いてありましたし、このあたりはロッテも学びたいところです。
また札幌駅で、茶色いローソンを発見しました。
どうやら業態によって色を変えているようですが、ここは普通のローソンと店構えも品揃えも変わらないようでしたので違和感がありまくりです。
だからなんだと言ってしまえばそれまでですが、ちょっと面白かったので写真に撮ってみました。
JRも東日本と北海道ではちょっと違います。
もちろん無人駅が多いことには変わりはありませんが、主要駅の設備はJR北海道の方が進んでいるように思えます。
この乗車口案内も初めて見ましたし、かなり分かりやすく便利なものでしたので全国のJRが積極的に導入をしてくれればと思います。
彦根のひこにゃんが人気になったことで全国にゆるキャラが氾濫をしていますが、ここ北海道ではキュンちゃんがその役割を担っています。
この函館ではいかの被りものをしていますが、札幌では時計台、釧路では鶴など土地柄に合わせたものを被っているようです。
幸いにもおみやげ屋でグッズを見かけなかったので手を出すことはありませんでしたが、なかなか可愛らしいキャラクターで地元でも人気は高いとのことです。
新千歳空港のビル内に温泉があるのにも驚きました。
時間が無かったので入ることはできませんでしたが、天然温泉で宿泊もできるとのことですから魅力たっぷりです。
遅い時間に札幌に入った場合にはここで泊まるのもよいかなと、そんなことを思ってパンフレットをもらってきました。
私の旅は基本的にビジネスホテルに泊まるのですが、朝が早かったり夜が遅かったりと駅から近くないと辛いのがその理由です。
そのためユニットバスがほとんどなのですが、今回は狙ったわけでもないのに一日を除いて全てのホテルに大浴場があったのがラッキーでした。
旭川では温泉でしたし、やはり足が伸ばせるのは気持ちがいいです。
最後に足を伸ばして風呂に入ったのはいつだっただろうと考えてみれば、前回に八丈島に行ったときの露天温泉だったことを思い出しました。
前回の東北と同様に、北海道でもカーナビが役立ってくれました。
レンタサイクルを借りたのは函館だけだったのですが、オリックスレンタカーのレンタサイクルにはnv-uシリーズのカーナビを装着できるホルダーが用意をされていたため、これまでのように前かごに入れて覗きながらといった面倒くささが無かったのが助かりました。
もちろん自分の自転車にはホルダーは設置済みですが、先日の江戸城巡りを延期してしまったためにその便利さを実感することができず、ようやくに函館の地でデビューです。
近いうちにリベンジで江戸城に行くつもりですので、そのときにもきっと役立ってくれることでしょう。
そして今回もアクシデント篇を別に設ける必要がないぐらいに順調な旅でしたが、蚊には悩まされました。
四国でもかなりやられたので東北には虫よけスプレーを持って行ったのですが、その東北では出番がなかったので北海道には持って行かなかったことによる大失敗です。
二日目の松前で豪快に食われてしまい、薬も持って行っていなかったために何処かで買おうと思っても薬事法の関係かコンビニなどでは売っておらず、しかし薬局も見つからずに猛烈なかゆさを我慢するしかなかったのがかなり辛かったです。
今回で必要な無駄もあることを身をもって体験をしましたので、沖縄には9月末だと油断をせずに持って行くことにします。
脈絡もなくつらつらと書いてきましたが、そろそろ締めに入ります。
今回の日本100名城スタンプは3個、これで最初のページがきっちりと埋まりました。
ショックだったのは表表紙の裏に書かれていた注意事項に今さらながら気がついたことで、何のためにあるのだろうと不思議に思っていた横三角の印はスタンプを真ん中に押すための目印であることが書かれており、もしかしてこれだけスタンプの場所がばらんばらんなのは自分だけなのかもしれません。
電気機器やゲーム機なども説明書を読まずにとりあえず触ってみるというタイプなのが災いをしたわけで、しかし悔やんでも仕方がないので次から頑張ります。
ケータイ国盗り合戦は蝦夷地27国を制覇して、蝦夷神威の称号を手にしました。
トータルでは382国で当面の目標である400国までまだ時間がかかりそうですが、地域を制覇したのは初めてですからかなり嬉しいです。
それが目的で無駄とも思える日程を組んだだけに、途中で人身事故があってダイヤが大幅に乱れるなどひやひやとしたりもしましたが、ノルマをこなせてホッとしています。
それにしてもsoftbankの電波が弱いのには困ったもので、auでは3本立っているところで圏外ということも珍しくはありませんでした。
国を盗るのにかなりシビアな場所もありますので、今回も血管がぶちぎれそうになるほど焦らされた圏外の嵐にはもう耐えられそうにもありません。
iPhoneを使っているからこそのsoftbankなだけに、おそらくはiPhone5でもおサイフケータイには対応をしないでしょうから見切り時を考えることにしました。
金の切れ目が縁の切れ目、2年縛りが切れる来年の8月にdocomoに乗り換えることは既定路線です。
【2011年9月 北海道の旅】
でっかいどー北海道
でっかいどー北海道 旅程篇
でっかいどー北海道 史跡巡り篇 函館の巻
でっかいどー北海道 史跡巡り篇 松前の巻
でっかいどー北海道 史跡巡り篇 根室の巻
でっかいどー北海道 グルメ篇
でっかいどー北海道 おみやげ篇