オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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でっかいどー北海道 旅情篇

2011-09-19 22:11:13 | 独り言

 

5泊6日で北海道に行ってきました。
北海道は学生時代に1度だけ行ったことがありますが函館オンリーだったので実質的には今回が初で、しかもぐるっと一周ですから我ながら冒険をしたものです。
そもそもが日本100名城に根室のチャシ跡群が入っているのがきっかけであり、五稜郭と松前城だけであれば2泊程度で済んだのですが根室まで行こうと思うとそうもいかず、それであればケータイ国盗り合戦の蝦夷地制覇を兼ねてしまおうと思い立ってのことでした。
まさにタイトルどおりに北海道は広く、特急列車に自由に乗り降りができるJR北海道の北海道フリーパスがあってこそです。
電車に揺られるだけの一日もありましたが、それでも遠目ではありながらも野生動物を目にするなど有意義な時間を過ごせたと思います。

行きはANAの特典航空券を使って函館に入り、帰りは札幌から戻ってきました。
いずれも夜間のフライトだったために景色を楽しむことができなかったのが残念ではありましたが、僅か1時間30分程度でしたのであっという間です。
さすがに列車を乗り継いで北海道に入るのは厳しすぎますので、陸マイラーとして千葉マリンでマイルを溜めまくった甲斐がありました。

北海道と言えば大自然、平原に一本道といったイメージを勝手に持っていたのですが、列車での移動だったせいか山間部を抜ける感じが多かったことでさほどの広さを感じられず、しかも車窓越しだったために記憶を記録としてあまり残すことができなかったのがちょっと残念ではありました。
その列車は頻繁に警笛を鳴らし、また数回は急ブレーキで停車をしたのですが、それも野生動物が線路内に立ち入ることへの対処とのことで自然を感じられたのはよかったです。
牛やダチョウは牧場で飼われているものですから北海道でなくても見られる光景かもしれませんが、まさにバンビといった牝鹿や偉容な角を誇る牡鹿を見ることができたのは嬉しかったですし、さすがに熊には出会わなかったのが惜しいと言えば惜しいのですが仕方がありません。
また冒頭の写真は函館港のウミネコですが、撮っているときには鴎だと信じてネタになると思って慎重に近づいてのものなのですが、まあ自分の動物の知識などはこんなものです。

海に囲まれているだけあって松前湾、宗谷湾などでぼーっと眺める時間を設けることもできたのですが、どうやら晴れ男のパワーを先日の東北で使い果たしたらしく快晴となったのは二日間だけだったのが悔しく、しかしそれでも二日前までは台風で大荒れだったことを考えればマシだと思わなければ罰が当たるでしょう。
また日程の半分ぐらいが降水確率50%に近い予報だっただけに、せいぜいが曇天でほとんど雨に悩まされなかったことだけでも御の字です。

北海道はその場所柄から、いろいろな端っこが存在します。
稚内駅は日本最北端の駅ですし、また根室駅からバスで40分ほどいったところにある納沙布岬は本土最東端で朝日を一番に早く見ることができる場所です。
それが目的で行ったわけではありませんが、なんだかちょっと嬉しくなった自分がいます。

その本土最東端である納沙布岬から見えるのが、いわゆる北方領土です。
晴れていれば見えるかもと聞いていたので当日は曇天で諦めていたのですが、食堂の店員さんの営業トークによれば普段は霧で見えづらいのに曇っていてこれだけ見えるのは珍しいとのことで、その言葉を信ずればかなりラッキーだったのでしょう。
これで晴れていればどれだけくっきりと見えるのか、そのあまりの近さを体験できなかったのはむしろ幸せだったのかもしれません。

何となく写真の左右が逆のような気がしないでもないのですが、どうやら見えたのは国後島と歯舞群島のようです。
さらに東の色丹島や択捉島も見えることがあるそうですが、さすがにこの曇天では無理だったのでしょう。
それでも驚くぐらいの近さで、納沙布岬のある根室からすれば札幌よりも近いところにあるのですから近くに感じるのは当たり前と言えば当たり前です。

これほどの近さを身をもって感じてしまうと、ここそこにある北方領土の返還を願う看板などに違和感はなくなります。
件の食堂にいたお爺さんは国後島の出身とのことで、兵隊に出て敗戦で帰ってきたら戻る家が無くなっていたそうです。
歴史的、政治的な経緯がありますので簡単に解決ができる問題ではないのでしょうが、四島返還にこだわって無為に時間を過ごしていくのはどうかなと感じたのが正直なところです。
あまりそういったものには効果がないと考えているのでやったことはなかったのですが、今回は微力ながらも北方領土返還の署名をしてきました。

この北海道の旅で楽しみにしていたのは、やはり海の幸をふんだんに使ったグルメです。
その目玉はやはり函館朝市で、5時半からとのことでしたので早起きをして行ってきました。
そんな早朝でも観光客なのでしょうが多くの人で賑わっており、活気のある声が飛び交っていました。
こういったときのお店の人の呼び声は「お兄さん」「お姉さん」が鉄板のようで、40代半ばにして気恥ずかしい感じがしていたのは私だけではないでしょう。

当然のように多くの海の幸が、所狭しと並んでいます。
そもそもが食事はしても買い物をするつもりはなかったので事前リサーチ不足であり、これが高いのか安いのかがさっぱり分かりません。
自分の金銭感覚ではかなり高いのですが、見ていると普通にお土産として買っている人が多いのには驚きました。
やはり旅路では財布の紐が緩むのか、はたまた余計なマージンがかかっていないだけに実際問題として安いのかは微妙なところのような気がしますが、身内の住所を控えていなかったことをちょっと後悔をしたのも確かではありますので、次の沖縄旅行の際には抜かりなくいこうと思います。

北海道と言えば北海道日本ハムファイターズですが、しかしJRのここそこの駅にポスターが貼ってあったのにはビックリです。
北海道全域をフランチャイズにしているのはさすがにずるい気がしますし、このあたりは九州全域を支配下に置いているソフトバンクも同様なのでしょうが、まさか駅のコンビニにハンカチ王子の本が当たり前のように置いてあるとは思ってもいませんでした。
五稜郭タワーなどにも日本ハムのグッズが置いてありましたし、このあたりはロッテも学びたいところです。

また札幌駅で、茶色いローソンを発見しました。
どうやら業態によって色を変えているようですが、ここは普通のローソンと店構えも品揃えも変わらないようでしたので違和感がありまくりです。
だからなんだと言ってしまえばそれまでですが、ちょっと面白かったので写真に撮ってみました。

JRも東日本と北海道ではちょっと違います。
もちろん無人駅が多いことには変わりはありませんが、主要駅の設備はJR北海道の方が進んでいるように思えます。
この乗車口案内も初めて見ましたし、かなり分かりやすく便利なものでしたので全国のJRが積極的に導入をしてくれればと思います。

彦根のひこにゃんが人気になったことで全国にゆるキャラが氾濫をしていますが、ここ北海道ではキュンちゃんがその役割を担っています。
この函館ではいかの被りものをしていますが、札幌では時計台、釧路では鶴など土地柄に合わせたものを被っているようです。
幸いにもおみやげ屋でグッズを見かけなかったので手を出すことはありませんでしたが、なかなか可愛らしいキャラクターで地元でも人気は高いとのことです。

新千歳空港のビル内に温泉があるのにも驚きました。
時間が無かったので入ることはできませんでしたが、天然温泉で宿泊もできるとのことですから魅力たっぷりです。
遅い時間に札幌に入った場合にはここで泊まるのもよいかなと、そんなことを思ってパンフレットをもらってきました。

私の旅は基本的にビジネスホテルに泊まるのですが、朝が早かったり夜が遅かったりと駅から近くないと辛いのがその理由です。
そのためユニットバスがほとんどなのですが、今回は狙ったわけでもないのに一日を除いて全てのホテルに大浴場があったのがラッキーでした。
旭川では温泉でしたし、やはり足が伸ばせるのは気持ちがいいです。
最後に足を伸ばして風呂に入ったのはいつだっただろうと考えてみれば、前回に八丈島に行ったときの露天温泉だったことを思い出しました。

前回の東北と同様に、北海道でもカーナビが役立ってくれました。
レンタサイクルを借りたのは函館だけだったのですが、オリックスレンタカーのレンタサイクルにはnv-uシリーズのカーナビを装着できるホルダーが用意をされていたため、これまでのように前かごに入れて覗きながらといった面倒くささが無かったのが助かりました。
もちろん自分の自転車にはホルダーは設置済みですが、先日の江戸城巡りを延期してしまったためにその便利さを実感することができず、ようやくに函館の地でデビューです。
近いうちにリベンジで江戸城に行くつもりですので、そのときにもきっと役立ってくれることでしょう。

そして今回もアクシデント篇を別に設ける必要がないぐらいに順調な旅でしたが、蚊には悩まされました。
四国でもかなりやられたので東北には虫よけスプレーを持って行ったのですが、その東北では出番がなかったので北海道には持って行かなかったことによる大失敗です。
二日目の松前で豪快に食われてしまい、薬も持って行っていなかったために何処かで買おうと思っても薬事法の関係かコンビニなどでは売っておらず、しかし薬局も見つからずに猛烈なかゆさを我慢するしかなかったのがかなり辛かったです。
今回で必要な無駄もあることを身をもって体験をしましたので、沖縄には9月末だと油断をせずに持って行くことにします。

脈絡もなくつらつらと書いてきましたが、そろそろ締めに入ります。
今回の日本100名城スタンプは3個、これで最初のページがきっちりと埋まりました。
ショックだったのは表表紙の裏に書かれていた注意事項に今さらながら気がついたことで、何のためにあるのだろうと不思議に思っていた横三角の印はスタンプを真ん中に押すための目印であることが書かれており、もしかしてこれだけスタンプの場所がばらんばらんなのは自分だけなのかもしれません。
電気機器やゲーム機なども説明書を読まずにとりあえず触ってみるというタイプなのが災いをしたわけで、しかし悔やんでも仕方がないので次から頑張ります。

ケータイ国盗り合戦は蝦夷地27国を制覇して、蝦夷神威の称号を手にしました。
トータルでは382国で当面の目標である400国までまだ時間がかかりそうですが、地域を制覇したのは初めてですからかなり嬉しいです。
それが目的で無駄とも思える日程を組んだだけに、途中で人身事故があってダイヤが大幅に乱れるなどひやひやとしたりもしましたが、ノルマをこなせてホッとしています。
それにしてもsoftbankの電波が弱いのには困ったもので、auでは3本立っているところで圏外ということも珍しくはありませんでした。
国を盗るのにかなりシビアな場所もありますので、今回も血管がぶちぎれそうになるほど焦らされた圏外の嵐にはもう耐えられそうにもありません。
iPhoneを使っているからこそのsoftbankなだけに、おそらくはiPhone5でもおサイフケータイには対応をしないでしょうから見切り時を考えることにしました。
金の切れ目が縁の切れ目、2年縛りが切れる来年の8月にdocomoに乗り換えることは既定路線です。


【2011年9月 北海道の旅】
でっかいどー北海道
でっかいどー北海道 旅程篇
でっかいどー北海道 史跡巡り篇 函館の巻
でっかいどー北海道 史跡巡り篇 松前の巻
でっかいどー北海道 史跡巡り篇 根室の巻
でっかいどー北海道 グルメ篇
でっかいどー北海道 おみやげ篇

 

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崩壊の序曲か

2011-09-19 00:28:00 | 千葉ロッテ

ここ数日で人事にかかるニュースが飛び交っています。
大本営発表は西村監督の続投だけですが、しかし火のない所に煙は立たないでしょうから大筋は報道どおりなのだと思います。
その全てが来季に向けてのマイナス材料にしか思えないのはネガティブに過ぎるかもしれませんが、千葉ロッテとしての崩壊の序曲が始まったように思えてなりません。

ロッテ大改造 金森コーチ契約更新せず (9/15 日刊スポーツ)

ロッテが金森栄治打撃コーチ(54)と来季契約を更新しない方針を固めたことが14日、分かった。
昨年、5年ぶりの日本一の原動力となった強力打線が今季は大不振。
チーム打率が著しく低下するとともに、新たに導入された統一球への対応も遅れ、最下位に低迷する大きな要因となった。
日本一に貢献した同コーチとの契約を更新しないことで、人心一新に着手。
来季以降も契約を残す西村監督の下、1、2軍含めたスタッフ再編に乗り出すことになる。
昨季日本一の功労者が、わずか2年でチームを去ることが確実となった。
今季が契約最終年の金森コーチに対し、球団側は契約を更新しない方向性を固めた。
金森コーチは就任1年目の昨季、「金森理論」と呼ばれる独特の指導法で打撃陣の大幅強化に成功。
前年にリーグ最低の2割5分6厘に終わったチーム打率をリーグ首位の2割7分5厘まで押し上げ、「史上最強の下克上」と称されたリーグ3位からの日本一の原動力となった。
しかし、5年ぶりの日本一から一転、今季のチームは残り30試合を切った時点で最下位。
クライマックスシリーズ(CS)への自力進出消滅の危機にある。
低迷の要因は打撃陣の深刻な不振だ。
ポスト西岡と期待された荻野貴が5月中旬に離脱するなど、シーズン序盤からケガ人が続出。
ベストメンバーが組めない試合が続いた影響も大きいが、それ以上に打線の調子が上がらなかった。
リーグ首位だったチーム打率は14日現在、リーグ5位の2割4分4厘。
昨季と比較して3分以上も低い。
チーム本塁打は38本で西武中村1人分にも満たない。
勝負強さが代名詞だった「つなぎの打線」がチャンスで決定打を欠くパターンを繰り返し、投手陣を見殺しにする展開が目立った。
統一球の影響で打撃の数字が下がっているとはいえ、シーズン終盤になってもチーム全体として効果的な統一球対策を打ち出せなかった。
昨季は68打点を挙げた大松は統一球への対応に苦しみ、今季はほとんどが2軍暮らし。
不動の3番だった井口も長いスランプから抜け出せていない。
統一球対策も含めた打線の立て直しという急務に対し、攻撃陣の責任者として金森コーチは役割を果たしきれなかった。
日本一に輝いた昨オフもコーチ陣の入れ替えを敢行したように、ロッテは血の循環を行うことで、チームを強化してきた。
今オフも人心を一新することで巻き返しを狙う。
昨季の日本一球団が早くも来季へのかじを切った。
2軍を含めたコーチ人事再編の大きな動きが一気に加速しそうだ。

まずは金森コーチの退団が報じられて、今年のロッテのオフが幕を開けました。
ネタとされている手元まで引き付ける金森打法が選手を選ぶのは分かりきっていたことで、昨年の猫も杓子もといった流れに不安を覚えていたのは書いてきたとおりです。
ただ筆頭格である井口や岡田、今季でも伊志嶺など実際に金森打法を習得したかどうかはともかくとして、それで結果を残している選手もいますので全否定には納得ができません。
問題は全ての選手に一律に同じ打法をはめようとしたことであり、これが金森コーチが打撃理論を高く評価をされながらも長くて3年しか同一チームに所属をすることがなかった理由ではないかと思われ、しかしそのあたりを上手くコントロールをするのが西村監督や青山コーチの仕事のはずです。
チームの打撃不振の詰め腹を切らされたのではないかと、その予感は次の日にさらに強くなります。

西本2軍投手コーチ今季限りで退団へ (9/16 スポーツニッポン)

ロッテ・西本聖2軍投手コーチ(55)が今季限りで退団することが15日、分かった。
同コーチは今季で2年契約が満了。
球団はこの日までに来季の契約を更新しない方針を固め、退任が確実となった。
西本コーチは現役時代、ドラフト外で入団した巨人で、エリートコースを歩んできた江川卓(現野球解説者)とエースとしてしのぎを削り、中日に移籍した89年には20勝を挙げて最多勝を獲得。
雑草魂、練習の虫として知られた。
ロッテは09年までのバレンタイン政権下で、同監督が導入したメジャー流の調整法が練習不足を招き、若手育成の妨げとなった。
西本流の猛練習で立て直そうと、09年オフに投手兼バッテリーチーフコーチとして招へいした。
就任1年目の昨季は春季キャンプでの投げ込みを解禁。
肩のスタミナを強化させるとともに、現役時代の代名詞だったシュートを唐川ら若手に伝授し攻める投球を指導した。
ただ、チームは日本一に輝いたものの、投手陣はリーグ5位のチーム防御率4.10と不振。
リーグ優勝を逃した大きな要因となり、今季から2軍投手コーチに配置転換されていた。

大嶺を壊した、と言ってしまうと過激かもしれませんが、その一点だけでも個人的には西本コーチを評価していません。
練習が足りていなかったことは事実ですのでスパルタ式のコーチが必要との考えもありましたが、しかし球数をノルマにした春季キャンプの時点で見切っていた自分がいます。
全ての選手に一律に枠をはめることがいかに無益かが分からないようでは大事な選手を預けることはできない、そんな思いがあります。
こちらも西村監督や青山コーチが差配して調整をすべきことであったとは思いますが、敢えて手を出さなかったのか、真相は闇のままで終わるのでしょう。
ただだからと言って投手陣の不振の責を西本コーチにだけ負わせるのは間違っていると思いますし、やはり目立つ名前に責任をおっ被せたとの思いが拭えません。

高橋慶彦2軍監督が退任!チーム若返りへ首脳陣大幅刷新 (9/18 スポーツ報知)

ロッテの高橋慶彦2軍監督(54)が、今季限りで退任することが17日、分かった。
最下位に沈むチームは、オリックスに敗れてリーグ優勝の可能性が完全に消滅。
来季の巻き返しを図る上で、フロントは1、2軍を含めた首脳陣を大幅に刷新する方針を固めている。
現役時代、俊足好打のスイッチヒッターで鳴らした高橋2軍監督は、04年7月にロッテの1、2軍巡回コーチに就任。
当時2年目だった西岡剛内野手(現ツインズ)のスイッチ転向を後押しし、素質を開花させるなど高い技術指導には定評があった。
1軍打撃コーチなどを歴任した後、昨季から2軍監督として若手の底上げに力を入れた。
だが、球団はチームの若返りには首脳陣のテコ入れも必要と判断。
高橋2軍監督の手腕を評価しつつも、球団は来季の契約を更新しない考えで、このまま退団となる可能性もある。
後任の2軍監督候補には、青山道雄1軍総合コーチ(51)を起用する案などが検討されている。
また、フロントは打撃陣の不振を理由に金森栄治1軍打撃コーチ(54)と来季の契約を更新しない方針だ。
リーグ3位から“下克上”で日本シリーズ制覇に輝いた昨季は、リーグトップのチーム708得点を挙げていたが、今季は17日までの120試合で356得点と、1試合平均3得点未満と大きく低下。
最下位低迷の一因となった、攻撃陣の責任を取る形になる。
今季で2年契約を満了する西本聖2軍投手コーチ(55)に関しても、来季以降の契約は結ばない方向。
昨季は1軍投手兼バッテリーコーチを務め、今年は2軍に配置転換されていた。
熱血指導で投手陣の底上げに尽力したが、契約を終えての退団が濃厚とみられる。

そして高橋二軍監督の退団で、まさにとどめを刺された感じです。
西村監督の続投の理由が若手育成を評価してとのことであれば、それを二軍で支えた高橋二軍監督も評価をされて然るべきでしょう。
それが首脳陣の若返りという不審な言葉で片付けられてはたまりませんし、一番に年齢がいっている西本コーチですら西村監督と4歳しか違いません。
そうなると世間的には地味な西村監督がビッグネームである西本コーチと金森コーチが目障りだったので投打の不振の責任を取らせて追放し、また監督就任の際のライバルでもあった高橋二軍監督を追い払って足場を固めたのではないかと見られてもおかしくはありません。
記事にあるように青山コーチが二軍監督に転ずれば球団からのお目付役を周辺から去らせることにもなりますし、もちろん何の根拠もない三面記事的な見方であることは重々承知はしていますが、あまりに西村王制を固めるかのような人事に驚き、哀しみ、そして怒っています。

ロッテ大改造 今岡来季コーチ兼任要請へ (9/18 日刊スポーツ)

ロッテが今岡誠内野手(37)に、来季からのコーチ兼任を要請する方針を固めたことが17日、分かった。
「内外野コーチ補佐」のポジションを用意する見込みで、来季で16年目を迎えるベテランに、首脳陣と若手とのパイプ役としての働きを期待している。
最下位に低迷するロッテにとって、来季の巻き返しには若手の成長が絶対条件。
けが人続出で後半戦は若手中心の布陣で戦ってきたが、西村監督が「若い人や普段は試合に出ていない人たちから、チャンスをモノにしようという気持ちが見えてこない」とコメントするなど、物足りなさは否めなかった。
球団は今岡の経験や野球に対する姿勢や情熱を高く評価しており、選手により近い立場でのアドバイザー的な役割を任せたい考えだ。
一方で、戦力としても計算している。
今岡は今季、1軍出場13試合で23打数3安打1打点。
6月8日に出場選手登録を抹消されてからは2軍暮らしが続いているが、ここ一番での勝負強さや存在感は他に替え難いものがある。
右の強打者が不足気味というチーム事情もあり、現役続行が前提。近日中にも正式に要請をする。

しかし一方で西村監督の足元を強烈に脅かす、既に監督手形をもらったとも言われている井口の盟友である今岡のコーチ就任という話も出てきましたのでわけが分かりません。
3ヶ月以上も浦和に放置をしている選手に対して打撃に期待とは説得力がゼロですし、しかもその浦和でもほとんど出番がない今岡の今季限りでの引退はほぼ確実だと思われていただけに、この兼任コーチの報道には本人も驚いているのではないかと思います。
おそらくはコーチだけでは大阪に帰られてしまうだろうとのことからの提案だと思われ、もしそうであれば球団にはかなりの策士がいることになります。
いずれにせよ西村派と井口派が球団内部でせめぎ合っているのではないかと、まるで夕刊フジのように思いを巡らせていたところにとんでもないニュースが飛び込んできました。

ロッテ瀬戸山球団社長 今季限り辞任を表明 石川本部長も (9/18 スポーツニッポン)

プロ野球ロッテの瀬戸山隆三球団社長は18日、今季限りで辞任することを明らかにした。
最下位に低迷するチームの不振の責任を取るためではなく「8年もやったらくたびれる。1回、ゆっくりさせていただきたい」と理由を話した。
石川晃運営本部長も辞任し、今季限りで球団のフロントのトップとナンバー2が入れ替わる。
後任は未定。
瀬戸山社長はダイエー(現ソフトバンク)の球団代表を経て2004年にロッテの球団代表に就任し、06年から社長を務めている。
年々赤字を削減し、05年と10年には日本一に輝いた。

これはコーチ人事どころではない、かなりショックなニュースです。
いろいろと批判が集まる瀬戸山球団社長と石川球団運営本部長でしたが、個人的にはかなり高く評価をしていました。
NPBでも一定の発言力のある瀬戸山球団社長が球団を去ることの影響はかなり甚大ですし、千葉県や千葉市などとの折衝でいろいろな好条件を引き出した手腕を失うことは、赤字経営に苦しむロッテとしては痛いどころの騒ぎではないでしょう。
また裏方に徹することができずに自己顕示欲が強く、あるいは一言余計でロッテファンの怒りを買うことが多かった石川球団運営本部長も、その選手を見る目が確かなことは否定ができませんし、昨年もダイエー閥と揶揄をされた秋親や的場がいなければ日本一は難しかったと思います。
入団テストの結果からして獲得を疑問視していたマーフィーの活躍には驚かされましたし、チーム状況を的確に把握をした上でのペン、ロサ、カスティーヨの補強は見事としか言いようがなく、心情的にはむかつきながらもその手練手管にはひれ伏すしかなかったのが正直なところです。
この2人が球団を去ることはあまりに惜しく、痛く、そして千葉ロッテとしてかけがえのない人材を失ったように思えてなりません。

この矛盾をしまくっている人事を見るにつけ、ここまで書いてきたことと同じく想像でしかありませんが、本社の守旧派が復権を画策をしているのが理由ではないかと思い始めました。
これらの迷走とも言える人事報道も軸となる人物が野球の素人であることによるものであり、また球団のポストを本社の天下り先にでもしようとしているのでしょう。
おそらくは瀬戸山球団社長らは今季の赤字拡大の責任を取らされての解任が実状ではないかと、そうでなければ瀬戸山球団社長の休養に石川球団運営本部長がつき合う理由が分からず、むしろその跡を虎視眈々と狙っていた石川球団運営本部長のはずです。
そう考えればコーチ人事にしても、西村監督を除けば高橋二軍監督、西本コーチ、金森コーチは年俸が高いトップスリーですので、実状は経費削減なのだと思えてきます。
この3人を解雇すれば一方で西村監督の希望で招聘をするとも言われている福良コーチの年俸をカバーしてお釣りが出ますし、今岡も選手としての年俸が1500万と安価でさらにダウンが必至なだけに、兼任コーチとなってもかなり安く抑えられるとの打算が働いているのでしょう。
監督の意向を聞くという大義名分に、さらには名前のある今岡を抜擢しつつコストダウンを図るとは、なかなか敵もさるものです。
そこには西村派も井口派もなく、あるのはただ理念も何もないテクニックだけは優秀な小手先のコストカットのみですので、お先真っ暗であることは言うまでもありません。

敵、と書きましたが、もし後任の球団社長なり球団代表なりが野球とは縁遠い、本社からの天下りになれば千葉ロッテの終焉は近いように思います。
石川球団運営本部長の後釜には松本スカウティングスーパーバイザーを代理として据えるのではないかとは思いますが、天下りに瀬戸山球団社長の代わりは務まりません。
オリオンズのときのように任期の数年間を大過なく、しかしコストカットだけには血眼になることは想像に難くありません。
何だかんだ言いながらも瀬戸山球団社長や石川球団運営本部長は赤字削減を第一義としながらも、しっかりと押さえるところは押さえてくれていました。
しかし野球の素人にそれを期待するのは無理ですし、そもそもそんなつもりもないでしょう。
もし懸念のとおりに守旧派の台頭が事実だとすれば、これまで彼らを抑えてきた重光ジュニアが後継者争いでもしているのか野球どころではなくなっていることを意味しますし、あれだけ現場に足を運んでいたのにここ数年はほとんど姿を現さないことを考えれば無い話ではないと思います。
ネーミングライツの10年契約がありますので今すぐ本拠地移転などのドラスティックな変化があるとは思いませんが、しかし場合によっては横浜の身売り騒動が他人事ではなくなるかもしれず、ふと気がつけば2004年オフの再来となる球界再編の騒動に巻き込まれているかもしれません。
せっかくにここにきて若手選手がフィールドで活き活きとプレーをし、また捜索願いが出されていた荻野忠と植松が浦和で実戦登板をして来季への思いを馳せていただけに、この野球どころではなくなるかもしれないニュースにショックを受けてかなり動揺をしている自分がいます。
とにかく末永く千葉で野球を楽しみたい、添い遂げたいと思っていますので、天下りではなく野球関係者が球団のトップになる人事となってくれることを願うばかりです。

 

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