オリオン村(跡地)

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究極の若返り

2011-09-18 22:05:56 | 千葉ロッテ

 

若手を育成したとのへそが茶を沸かすような報道にさすがに恥ずかしくなったのか、西村監督が究極の若返りを計画しているようです。
おそらくNPBとしてはこれまでで一番に若い選手であり、また実の親子で同一チームに現役で在籍をするのも初めてでしょうから、話題性抜群で一石二鳥にもなります。
その名はルイス・カスティーヨ、日本人選手とは違って外国人選手に年齢制限はありませんから、この若き新星の入団には何の障壁もありません。
今日は練習を間近で見学をすることで野球のレベルをチェックしていたようで、明日にも来季の契約についての球団発表が行われるとのことです。

そんな夢物語は置いておくとして、それにしても外国人選手にとっての家族は最高のエネルギー源のようです。
ベニーなども顕著でしたが、カスティーヨも今日は猛打賞と大活躍でした。
最後の打席もどちらか左右に振れていれば同点打になったであろう痛烈な当たりでしたし、球団には外国人選手の家族がシーズン中に在日できるための手配と、全ての試合に招待をする準備をしてもらいたいとはベニーのときにも主張をしたことの繰り返しではありますが、冗談抜きでこれが一番に安上がりなカンフル剤ではないかと思います。
明日からは仙台での楽天戦ですからチームは千葉を離れますが、是非ともルイス・カスティーヨもチームに帯同をしてもらいたいものです。

オリックスの予告先発が左腕でしたので昨日の夢のようなスタメンに渡辺正が入り込んでくるのではないかとの予想をしましたが、そのとおりになったことでやや凹み気味です。
もっとも渡辺正としては生き残りをかけて必死でしょうし、センターオーバーの勝ち越しツーベースは見事でした。
よほどに嬉しかったのか三塁ベース上で何度もガッツポーズを繰り返し、もしマクレーンが続投をしていたら次の打席ではビーンボールを投げられたことでしょう。
守備でも「俺のお立ち台を消してくれるな」とばかりに投手に声かけをするなど積極的に動いていましたし、若手だけで何とかなるものではありませんから渡辺正らの中堅からベテランの域の選手たちが元気であるに越したことはありません。
その後の打席に結果が伴わずに最後は代打を出されてしまった渡辺正でしたが、最終盤に向けて必死さを見せてくれていることが好印象でした。

先発の渡辺俊はとにかくコントロールが悪すぎで、五回で106球ではお話になりません。
これが打ち込まれてのことであればまだしも、初回に3点を失ったものの4安打に抑えてのことですので無駄球がいかに多かったかが分かります。
簡単にスリーボールとしたことで大事なところで痛打をされてしまい、全体的にはそこそこ緩急を使った持ち味を出しながらも形的にはノックアウトをされたと言ってもよいでしょう。
どうにも一進一退が続くカド番大関の千秋楽はどういった結末となるのか、阪神が狙っているという愉快な話もあるようですし、今後の展開に興味津々です。

使えると見たらとにかく使い倒す西村監督の次のターゲットは、今日に三連投の木村です。
さすがに疲れているので精彩に欠くのではと思って見ていたのですが、ストレートが140キロ台に乗るなどしてピシャリと三者凡退に抑えました。
このあたりは若さの勢いによるものなのでしょうが、気がつかないうちに心身ともに疲労が溜まっているのでしょうから、とにかく無理をさせないよう願います。
また浦和では先発を務めていたことでスタミナもあるでしょうから、是非とも今季に一軍での先発を試してもらいたいです。

この六回までは何とか試合になっていましたが、七回以降は見事なぐらいの下り坂です。
小野は連日のリリーフ失敗で同一カードで2敗を喫し、ついに黒星が先行となってしまいました。
さほど悪いようには見えませんでしたがあれだけ打たれるのですから、思ったようにボールに力が乗らずにキレが無かったのでしょう。
吉見もそうですがタイプ的に中継ぎではない投手を使わざるをえない状況はアップアップと今にも溺れそうで、しかしベンチからすれば自業自得ですから同情の余地はありません。
今日もビハインドの展開で登板をしたロサにはかける言葉もなく、こういった場面で山本徹を使ってこそ胸を張って育成と言えるのだと、西村監督にはそう言葉を贈りたいと思います。

またしてもロッテキラーのバルディリスにやられるとは情けないぐらいに学習効果がなさすぎですし、見ていて面白くもありません。
若い選手たちの躍動ぶりには心躍りながらもストレートに押されまくるスイングには指導法に疑問を感じざるをえず、紅白戦でもやれば滅多打ちにしそうな雰囲気はありますが、しかし対外試合ではねじ伏せられて終わりといった感じでしょう。
それでも初回で終わった感のあった試合を持ち直しただけでも炎天下で観戦をした甲斐がありましたので、さほど落ち込まずに帰ってくることができました。
これは単に負けることに慣れてしまっただけかもしれませんが、何となくそれどころではない雰囲気が球団の内外に漂い始めましたので、今は野球が見られれば幸せだと、その単純ながらも当たり前ではなくなるかもしれない喜びを全身全霊で味わってきた今日一日でした。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9
オリックス 3 0 0 1 0 0 3 0 0 7 11 1
千葉ロッテ 5 0 0 0 0 0 0 1 0 6 10

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◆9月18日(日) 千葉ロッテ-オリックス20回戦(オリックス12勝7敗1分、13時1分、QVCマリン、20,208人)
▽勝 フィガロ 21試合7勝6敗
▽S 岸田 56試合5勝6敗29S
▽敗 小野 16試合4勝5敗
▽本塁打 バルディリス16号(渡辺俊)、李承12号(渡辺俊)、根元1号(フィガロ)

▽バッテリー
千葉ロッテ 渡辺俊、木村、小野、吉見、ロサ―的場
オリックス マクレーン、鴨志田、フィガロ、平野、岸田―辻、鈴木

 

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