オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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でっかいどー北海道 グルメ篇

2011-09-26 23:43:46 | 独り言

 

北海道と言えば海の幸ですが、ウニとイクラが苦手な自分としては期待半分、不安半分なのが正直なところでした。
また移動が多かったことで前回の東北とは違って駅弁を食べる機会が多く、そしてどの店でも北海道の地酒を置いていなかったのが印象的でもありました。
これは寒冷地ということもあって美味しい米が育たなかったことが理由かもしれず、他の地域の銘酒が並んでいるメニューが物悲しかったです。

初日は夜に函館に入るために夕食はその函館で食べるつもりだったのですが、小腹が空いたので羽田空港で羽田空港ひとくちおこわを食べました。
パッケージから想像はついたのですが3個を合わせてもおにぎり1個に足りるかどうかの小ささで、かえって腹の虫を呼び覚ましてしまったのは大誤算です。
ネタになるからと思って買ったのですが、そういう下心はたいていは失敗に終わります。

函館ではとりあえず北海道っぽいものを食べようと飲み屋を探したのですが、どこもお一人様はお断りと冷たい態度で一時間ほど街を放浪する羽目となりました。
ようやくに入れてもらえた店で頼んだのはじゃがバターとイカポッポ焼きで、まさにいかにもといったラインアップです。
じゃがバターに塩辛がついていたのが函館っぽかったのですが、しかし自分にはちょっと合わなかったので塩辛は塩辛で単独で食べました。
イカポッポ焼きは醤油ベースの焼き具合が生姜醤油でさらに引き立って美味しかったのですが、調べてみれば八戸の郷土料理だとのことで肩すかしです。

刺身は迷ったのですが帆立にしてみました。
貝柱の部分はもちろんのこと、ひもの部分がこりこりとして美味しかったです。
これだけではちょっと物足りなかったので頼んだのが鮭のチャンチャン焼きで、味噌だれが鮭と野菜にマッチして絶妙なハーモニーを醸し出していました。
チーズの風味があったのは気のせいかもしれませんが、これで一気に酒量が増えたので翌朝のことを考えれば痛し痒しです。

失敗だったのがこの蟹雑炊で、メニューにはお酒の締めに小腹を満たす、とあったのですが、これだけでお腹いっぱいになるぐらいの量があります。
さすがに食べきれずに残してしまい、会計の際に謝ったら「多いとよく言われます」とのこと、それなら量を減らして値段を下げてくれとは心の中の叫びです。
肝心のお味は卵の風味が強すぎて、蟹の味わいはほとんどありませんでした。

二日目の朝は函館朝市に五時半から入り、目当てのいかそうめんを食べようと一番に店に向かったところが二日前の台風で海が時化ているために水揚げが遅れているとのことで、それでも諦めきれないので時間つぶしに市場を小一時間ほどうろうろと散策をしました。
まずは目についたメロンを食べたのですが、100円とは思えない甘さがありビックリです。
あまりメロンは好きではないのですが、これだけの甘さがあるメロンであればノープロブレムです。

調子に乗って今度はメロンジュースを飲んだのですが、やはりメロンは食べるのが一番です。
100%メロンジュースは初体験だったのですが、あまり美味しいものではありません。
それでもなかなか経験ができるものではありませんので、フレッシュなメロンジュースに乾杯です。

そろそろ水揚げがあったかと戻ったのがあけぼの食堂で、それなりに有名なお店らしいです。
店に入ったところで聞くまでもなく「入ったよ」と声をかけていただき、そそくさと席につきました。
まだ早い時間なのに店にはそれなりの人がいましたし、やはり朝市は新鮮なものが食べられる朝が勝負なのでしょう。

これがあけぼの食堂のいかそうめんです。
短冊状に細く切ったいかを、そうめんつゆで食べます。
ぷりぷりとした食感が絶妙で、いかが好きだということもありますが、これだけで早起きをした甲斐がありました。

昼はシンプルにラーメンですが、食費をケチったわけではありません。
塩ラーメンは函館が発祥とのことで、函館ラーメンと言えば塩ラーメン、しかも北海道遺産になっているそうです。
そんなこんなでかなり期待をして食したのですが、ただの塩ラーメンでした。

夜は松前の旅館での夕食となりましたが、ちょっとした修学旅行の気分です。
当たり前のように並ぶのは海の幸ばかり、函館で苦労をしただけにかなり楽ちんで助かりました。
松前にはビジネスホテルが無かったので旅館に泊まったのですが、たまにはこういうのもよいかもしれません。

刺身はマグロとマコガレイ、そしてイカでした。
さらには帆立のバター焼きにマコガレイの唐揚げ、エビフライに白身魚のフリッター、サザエの壺焼きにカニの酢の物、イカの沖漬けとトウモロコシですから酒のつまみにはもってこいで、これで美味しい日本酒があれば言うことはなかったのですが、とりあえずはビールで連日の酒浸りです。

酒のつまみで食べ尽くしてしまったので御飯のおかずはどうしようかと思っていたところ、出てきたのが三平汁です。
鮭の切り身が骨ごとじゃがいもやネギなどの野菜と一緒に煮込まれており、ほのかな塩味は塩鮭から出たダシなのかなと思って食しました。
これまたかなりの量で締めには多すぎるかなとも思ったのですが、人間の体はうまい具合に出来ているようで、どんどんと胃は広がっていきますので軽くペロリでした。

三日目の朝も旅館での食事となりましたが、さすがにタコの刺身が珍しいだけの普通の品揃えでした。
ただ松前らしかったのが松前漬けがあったことで、細切りにされたスルメと昆布がつけ込まれた松前の郷土料理です。
本来は数の子が入っているものらしいのですがこちらの松前漬けには入っておらず、数の子が好きではない自分としてはウエルカムな朝食でした。

この日は松前から函館、そして札幌から旭川という大移動だったのですが、函館で見つけたのが北海道でしか飲めないであろうお茶です。
北海道ニセコ山系の水を使用しているとのことで、だから何だよと思いつつも普段から目にしているお茶をスルーして飲んでみました。
その期待どおりに北海道の味がするわけでもなく、当たり前ですがただのお茶でした。

その函館で買ったのがとん唐弁当で、上ノ国町産のフルーツポークを使った正真正銘の郷土駅弁です。
北海道に入ってから肉を食べていないことにふと気がついたことからのチョイスで、なかなか美味しかったです。
とんかつがカレー風味に感じたのはどうやら舌が血迷っただけのようですが、とんかつの下に隠れていた甘めのきんぴらとの相性が抜群で、なにげにじゃがいももグッドでした。

札幌で買ったのが極上毛がにめし蟹吹雪ですが、これが今ひとつでした。
嫌いなイクラは追放をしたのでどうでもよいのですが、薄味のカニと濃味のあさりのバランスが最悪です。
これがこの日の夕食でしたので何とも情けなく、乗り継ぎ時間がなくて目についたものに手を出したことを後悔しながらの旭川行きでした。

出足好調だったグルメもこの蟹吹雪で運気が変わったのか、翌日は酷いことになります。
旭川から始発で稚内に向かった特急列車で駅弁を買おうと思ったところが自分の車両まで来たときには既に売り切れで、稚内から旭川に戻る列車には車内販売が無いという悲惨な状態で飲まず食わずで夕方になり、旭川から網走に向かうための乗り継ぎ時間で急いで食べたのが旭川しょうゆ焼きそばです。
去年の10月に何かのイベント向けに開発をされたものらしく、ただの麺が細い焼きうどんなのですが、とりあえずは一日の空腹を満たしてくれたのでよしとします。

翌日も駅弁でスタートし、釧路で買ったのが釧路魚礁です。
カニのほぐし身とサーモンの押し寿司で、ちょっと酢飯が固めだったのが気になりましたが、まずまず美味しかったです。
邪魔者のイクラが残されたままでゴミ箱に捨てられたことは、敢えて言うまでもありません。

列車での移動がほとんどで宿泊地に入るのが夜遅かった日が続いたので仕方のないところではあるのですが、それにしてもちょっと貧弱になりつつあったグルメに転機を与えてくれたのは、それこそ全くの偶然と言いますか、ふらりと入った納沙布岬のお土産物屋さんでした。
そこは食事処も兼ねており、店に入った途端に「お茶代わりにどうぞ」と出されたのがトップの写真の蟹のみそ汁で、これが絶品でした。
思わずおかわりをしてしまいましたし、このみそ汁でしたら毎日食べたいぐらいの美味しさで、この旅での一番と言ってもいいぐらいです。
その一番が無料というのは皮肉な話ですが、同じく試食とばかりにテーブルにあったひら昆布とむすび昆布もしっかりと味が出ていてごはんが食べたくなること必至で、まさに食事処の罠にはまった形になりましたが気持ちよく、そして期待感を持って昼食をここでとることにしました。

食べたのはかに吹雪丼で、これがまた美味しかったです。
以前に北陸で蟹を食べたときは夏だったために季節外れで冷凍物だったのですが、この根室の花咲ガニは7月から9月が漁期ですのでまさに今が旬です。
それなりの値段でしたが値段だけのことはありましたし、三杯目のみそ汁にも舌鼓を打った最高の一食でした。
函館朝市ではどのメニューもイクラやウニが入っていたためにパスをしたのですが、ここ納沙布岬でかに吹雪丼に巡り会えたことは幸せの一語に尽きます。

その余韻にもう少し浸っていたかったのですが、またこの日の宿泊地である釧路に行き着くのが深夜になるために、根室駅前でエスカロップなる根室の名物料理を食べました。
バターライスの上に薄めのとんかつが乗っていて、ソースはやや甘めのデミグラスソースです。
1963年にモンブランのシェフが発案をしたものとのことですが、このニューモンブランとの関係はよく分かりません。

最終日の昼は札幌で味噌ラーメン、これは最初からの計画でした。
寳龍という店はかなりメジャーらしいのですが、しかし何も考えずに特製味噌ラーメンを頼んだのが失敗でした。
単に全てのトッピングが入ったお得なメニューということだけのようで、確かに普通の味噌ラーメンに同じトッピングを入れるのに比べてかなり安いのですが、バターが必要以上のまろやかさを引き出してしまったために濃厚さが失われてしまったのが個人的には残念至極です。
このあたりは人によって嗜好が違うので何とも言えませんが、もうちょっと考えて注文をすればよかったとの悔いが残ります。

北海道の最後を蟹で締めようと思い新千歳空港のビル内の食堂で食べたのが蟹釜飯定食でしたが、これがまた微妙な味わいでした。
蟹の風味を出すために薄味だったのはいいのですが、あまりに味がなくて醤油をかけたことで完全にバランスが崩れたのは自業自得です。
むしろ付け合わせの茶碗蒸しの方が美味しかったかなと、やはり余計なことはしないのが正解です。

こう書いてみると全体的には失敗が多かったような気もしますが、それはそれでいい思い出になりました。
今回にぐるっと北海道を一周したことで二度と訪れることはないだろうと思っていましたが、逆にもっといろいろなところを時間をかけて巡ってみたくなったのが正直な感想です。
東北に比べてかなりお高い食費となりましたが旅のエンゲル係数が高いのはいつものことで、次回は美味しい北海道の日本酒を事前にしっかりと調べてから行きたいと思います。


【2011年9月 北海道の旅】
でっかいどー北海道
でっかいどー北海道 旅情篇
でっかいどー北海道 旅程篇
でっかいどー北海道 史跡巡り篇 函館の巻
でっかいどー北海道 史跡巡り篇 松前の巻
でっかいどー北海道 史跡巡り篇 根室の巻
でっかいどー北海道 おみやげ篇

 

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まだ9連敗か、もう9連敗か

2011-09-26 22:41:42 | 千葉ロッテ

今日はマリーンズストアの20%割引きがあるので雨にも負けずQVCマリンに向かったものの、休日のTシャツ&ジーパンならまだしも平日のワイシャツ&スラックスには無理があったようで、15分ほど走ったところですごすごと退散をする羽目になってしまいました。
もう1時間ほど会社を出るのが遅ければ雨は止んでいたかもしれず、どうやらタイミングをミスった感じです。
それにしてもそれなりの購入をするつもりだったので見送ることとなった20%の差額は、9連敗目を生で見ることがなかったこととのトレードオフにしても痛すぎます。

心配をしていたように大谷があっさりと点を失い、打線も石井一に沈黙の序盤でしたので、結果的に僅差で終わったのは意外ではありました。
清田と細谷の連打による得点、体調不十分ながらマルチヒットにタイムリーの今江、そしてバントで揺さぶる場面もありましたので、現状で考えれば精一杯の攻撃だったと思います。
それでも角中の打球を見るとやはり左腕だろうが4打席を任せるべきだと思いますし、この完全な消化試合の中で今江に無理をさせることには否定的にならざるをえません。
ついに1万人を割った観客動員からして、勝ち負けは別にして選手起用も含めた今日の試合展開に納得をして帰られたロッテファンがどれだけいるのか、個人的には疑問です。

その中でも負け投手にはなったものの中郷、そして古谷が好投をしたのが大きな収穫です。
中郷の3イニングは昨日が18球ながらも2イニングも投げているのですから例によってやり過ぎだと思って見ていましたが、それでも中郷にとってはいい経験になったでしょう。
走者がいないときは強気に攻めることができましたし、カウントを悪くした中村に対する中途半端さはバッテリーとしての問題でしょうから、先日の木村と同様に胸を張っての黒星だと思ってよいと思いますし、同じく木村のように直後の登録抹消だけは勘弁を願いたいです。
また古谷は左打者にスリーボールになったときにはまたかとは思ったものの、内角を果敢に突いての2回5奪三振ですから復活の狼煙を上げたと思いたいです。
球筋などに大きな変化は感じられませんでしたが、逃げの雰囲気がなかったことだけでも素晴らしいことだと思います。
中郷や古谷にとっては重要な残り19試合を、来季に向けての糧にできるような登板環境としてあげたい気持ちでいっぱいです。

明日は前回に好投をした阿部が、無我夢中だったプロ初登板から落ち着いてどう変化を見せるかに注目です。
打線の援護はここまでの流れからして期待薄ですが、好調のオリックスを相手に金星を挙げるような気がしないでもありません。
そのためにもとにかく序盤を抑えること、走者を出しても粘り強く得点を許さないピッチングに期待をします。
故障者でも出ない限りはなかなか回ってこないチャンスを大事に、しかし大胆に楽しんでもらいたいです。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9
西武 1 1 0 2 0 0 1 0 0 5 9 1
千葉ロッテ 0 0 0 2 2 0 0 0 0 4 5

0


◆9月26日(月) 千葉ロッテ-西武22回戦(ロッテ11勝10敗1分、18時15分、QVCマリン、9,844人)
▽勝 岡本篤 39試合3勝1敗7S
▽S 牧田 46試合4勝7敗18S
▽敗 中郷 17試合1敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 大谷、中郷、古谷―的場
西武 石井一、岡本篤、ミンチェ、牧田―銀仁朗

 

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