オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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浦和マリーンズの逆襲

2011-09-17 22:32:10 | 千葉ロッテ

 

やはりブランクがあると厳しいもので、どのあたりの席が写真を撮るに際してのベストポジションかを完全に忘れてしまいました。
適当に取った席では角度が悪くて三塁コーチャーが邪魔でまともにピッチングフォームを撮ることができず、またホームベースが遠すぎて打者もうまい具合には撮れません。
それでもTEAM26の無料チケットが余っているので今季の指定席での観戦は今日が最後ですので、今ひとつではありますが一通りの選手を載せてみます。

プロ初登板が初先発となった阿部は6回途中まで4安打2失点ですから、まずまずのデビューだったと言ってよいでしょう。
浦和で調子が良かったときの昇格ではなく、むしろ落ち気味であった今だからこそ気持ち的に丁寧に投げたことがよかったのだと思います。
ストレートは130キロ台後半が中心で142キロのボールも何球かありましたので、思っていたよりはスピードがあったという印象です。
変化球はスライダーを中心にチェンジアップ、カーブ、シュートのようなボールも投げていましたから、鎌ヶ谷で見たときと同じくまとまった投手のままでここまできた感じです。
フィールディングも無難にこなしていましたし、ややボールが高めに抜けがちではあったものの制球を乱して崩れるタイプではなさそうですから、ポジティブに見れば完成した安定感のある投手、ネガティブに見れば伸びしろに欠ける面白みがない投手、といったところでしょう。
もちろんロッテファンからすれば前者であって欲しいですし、伸びしろがなさそうに見えた投手がその後に大きく伸びたケースは枚挙に暇がありませんので、唯一の三者凡退が勝利投手の権利のかかった五回だったという事実に着目をして阿部の胆力に期待をかけたいと思います。
どうしても初物は情報が足りないために打者が困惑をするビギナーズラックが多いので今日の阿部も額面どおりに受けとめることはできませんが、それでも阿部にとって大きな一歩を踏み出したことは歓迎をすべきことですので、今後に抑えても打たれても学ぶことは多いはずですから真綿のごとく全てを吸収してくれることを願っています。

その阿部が残した無死二三塁のピンチを内野ゴロの1点だけに抑えた木村は、やはり恵まれた体格を上手く使い切れていない感じがありました。
立ち投げとは違いますが上半身がやや固いのか突っ立ったようになってしまい、下半身とのバランスが悪いように思えます。
それでもデビューをしたときに比べればストレートも130キロ台後半と数字が出始めましたし、走者を背負った場面でのピッチングは木村にとっていい経験になるでしょう。
タイプ的には先発だろうとの思いに変わりはありませんが、とにかく今季は場数を踏んで来季に備えるシーズンとしてもらいたいです。

そして今日は素敵すぎる浦和マリーンズと呼んでもいいぐらいのスタメンで、こういった顔ぶれであれば負けても痛みはさほどありません。
外国人選手であるカスティーヨや、やや薹が立っている塀内や田中を加えても平均で4.8年目、26.4歳、1444万円の軽量オーダーです。
先発の阿部と二番手の木村を加えれば平均で4.6年目、26.0歳、1319万円ですからフレッシュどころの騒ぎではなく、これで勝っていれば大きなニュースになったことでしょう。
それでも伊志嶺と角中は見事なマルチヒットを放ちましたし、やや軽率な守備やバント失敗があった高濱も二度目のバントはきっちりと一球目で決めて同じ失敗は繰り返さず、難しいボールにしっかりとスクイズを決めた塀内と逆方向にツーベースを放った根元は守備でも活き活きとフィールドを駆け巡っていました。
そんな若い選手たちに触発をされたのか最近は手抜きが目立っていたカスティーヨが内野ゴロで激走を見せてくれましたし、結果的には同じような展開での負け試合にはなりましたが、私と同様に多くのロッテファンは気持ち的にはかなり前向きになって足取りの軽い帰り道になったのでないかと思います。
盗塁あり、バントあり、スクイズありとベンチの采配もまずまず冴えていましたので、あとは何を今ごろ言っているのかと失笑をしてしまうような西村監督の試合後のコメントを除けば、少なくとも今月の負け試合の中では今日がベストゲームと言ってよいでしょう。
快晴の土曜日にもかかわらず閑散としたスタンドも、こういった野球をやってくれればもっと賑わってくれると思います。
明日も是非ともこのオーダーで、また左腕だからと渡辺正あたりを使われては本人には申し訳ないながらも夢も希望もありませんので、ベンチには強くお願いをしたいです。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9
オリックス 0 0 0 0 0 2 0 1 0 3 10 0
千葉ロッテ 0 0 1 1 0 0 0 0 0 2 7

1


◆9月17日(土) 千葉ロッテ-オリックス19回戦(オリックス11勝7敗1分、14時、QVCマリン、15,377人)
▽勝 香月 40試合1勝1敗
▽S 岸田 55試合5勝6敗28S
▽敗 小野 15試合4勝4敗
▽本塁打 バルディリス15号(小野)

▽バッテリー
千葉ロッテ 阿部、木村、小野、ロサ―田中
オリックス 木佐貫、香月、平野、岸田―鈴木

 

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日はまた昇る

2011-09-17 01:02:02 | 千葉ロッテ

 

こうも似たような展開での負け試合が続くと、さすがのロッテファンも忍耐の限界が近づいているような気がします。
今日のスタンドでも2階席では殺伐とした雰囲気となっていましたし、西村監督の続投に対する辛辣な野次も飛び交っていました。
そんな中で2強3弱1番外地の足場を固めるような負けっぷりに、どうにも頭が痛くなります。

上野は8回途中までを4安打に抑えながらも4失点、やはり立ち上がりの3四死球が痛すぎました。
今日もストレートは大半が130キロ台前半でしたので、そのトレードオフであるはずのコントロールを乱しての失点ですから何とも言えない微妙さがあります。
ただ今までとは違って明らかなボールというよりは不相応なコーナーを狙ってのものが多かったことが、今の上野にとっての支えなのかもしれません。
内角を果敢に攻める姿勢も見られましたし、一昨年までの大嶺と同じように型を作ることを優先するとの考え方もあります。
そこから徐々にスピードを取り戻していく、そのための第一歩であれば今の上野が個人的には気に入らないながらも我慢ができないこともありません。
そういった先の先までを視野に入れて、着実に前に進む上野であってくれることを願っています。

打線は相手に倍するヒットを放ちながらも僅か2得点でしたが、この状況にだんだんと無感覚になっていく自分がいます。
もはやできることは希望の光を探すことだけで完全に消化試合モードになっていますが、そういった宝探しも悪くはありません。
高濱は変化球への対応に苦しみながらも徐々に一軍に慣れてきていることが喜ばしく、六回の当たりもロッテキラーのバルディリスにやられなければ貴重なタイムリーになったでしょうから、やや守備に不安がありながらも年代的にも角や翔太らと競い合うことで大きく成長をして欲しい選手の一人です。
ボールの力に押され気味で反対方向への当たりが目立ってはいますが、今はそれでもよいと思います。
しなやかなバットコントロールは天性のものでかけがえのない財産ですから、じっくりと大事に育ててもらいましょう。
泥臭くヘッドスライディングをした塀内、打席での姿に風格すら出てきた角中、焦らずにボール球には手を出さない伊志嶺など、磨けば光る宝はここそこにあります。

そして明日の先発は阿部で、プロ初登板が初先発となります。
ややタイミングを逸した感がないわけではありませんが、このまま浦和に埋もれてシーズンを終えるものだと思っていただけに素直に嬉しいです。
すぐに結果を出せるとは思っていませんが一軍のレベルを体で感じることは成長への大きな糧となりますので、緊張をするでしょうが気負わずに楽しんで投げてもらいたいです。
今日に球場で配られた「QUICK QUENCH」の意味は「急速補給」とのことですので、阿部がQUICKでなくともロッテのQUENCHであってくれることを願ってやみません。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9
オリックス 3 0 0 1 0 0 0 0 0 4 4 1
千葉ロッテ 1 0 0 0 0 1 0 0 0 2 8

1


◆9月16日(金) 千葉ロッテ-オリックス18回戦(オリックス10勝7敗1分、18時15分、QVCマリン、19,565人)
▽勝 西 21試合9勝5敗1S
▽S 岸田 54試合5勝6敗27S
▽敗 上野 10試合3勝4敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 上野、木村―的場
オリックス 西、吉野、香月、平野、岸田―横山、鈴木

 

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