やはりブランクがあると厳しいもので、どのあたりの席が写真を撮るに際してのベストポジションかを完全に忘れてしまいました。
適当に取った席では角度が悪くて三塁コーチャーが邪魔でまともにピッチングフォームを撮ることができず、またホームベースが遠すぎて打者もうまい具合には撮れません。
それでもTEAM26の無料チケットが余っているので今季の指定席での観戦は今日が最後ですので、今ひとつではありますが一通りの選手を載せてみます。
プロ初登板が初先発となった阿部は6回途中まで4安打2失点ですから、まずまずのデビューだったと言ってよいでしょう。
浦和で調子が良かったときの昇格ではなく、むしろ落ち気味であった今だからこそ気持ち的に丁寧に投げたことがよかったのだと思います。
ストレートは130キロ台後半が中心で142キロのボールも何球かありましたので、思っていたよりはスピードがあったという印象です。
変化球はスライダーを中心にチェンジアップ、カーブ、シュートのようなボールも投げていましたから、鎌ヶ谷で見たときと同じくまとまった投手のままでここまできた感じです。
フィールディングも無難にこなしていましたし、ややボールが高めに抜けがちではあったものの制球を乱して崩れるタイプではなさそうですから、ポジティブに見れば完成した安定感のある投手、ネガティブに見れば伸びしろに欠ける面白みがない投手、といったところでしょう。
もちろんロッテファンからすれば前者であって欲しいですし、伸びしろがなさそうに見えた投手がその後に大きく伸びたケースは枚挙に暇がありませんので、唯一の三者凡退が勝利投手の権利のかかった五回だったという事実に着目をして阿部の胆力に期待をかけたいと思います。
どうしても初物は情報が足りないために打者が困惑をするビギナーズラックが多いので今日の阿部も額面どおりに受けとめることはできませんが、それでも阿部にとって大きな一歩を踏み出したことは歓迎をすべきことですので、今後に抑えても打たれても学ぶことは多いはずですから真綿のごとく全てを吸収してくれることを願っています。
その阿部が残した無死二三塁のピンチを内野ゴロの1点だけに抑えた木村は、やはり恵まれた体格を上手く使い切れていない感じがありました。
立ち投げとは違いますが上半身がやや固いのか突っ立ったようになってしまい、下半身とのバランスが悪いように思えます。
それでもデビューをしたときに比べればストレートも130キロ台後半と数字が出始めましたし、走者を背負った場面でのピッチングは木村にとっていい経験になるでしょう。
タイプ的には先発だろうとの思いに変わりはありませんが、とにかく今季は場数を踏んで来季に備えるシーズンとしてもらいたいです。
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そして今日は素敵すぎる浦和マリーンズと呼んでもいいぐらいのスタメンで、こういった顔ぶれであれば負けても痛みはさほどありません。
外国人選手であるカスティーヨや、やや薹が立っている塀内や田中を加えても平均で4.8年目、26.4歳、1444万円の軽量オーダーです。
先発の阿部と二番手の木村を加えれば平均で4.6年目、26.0歳、1319万円ですからフレッシュどころの騒ぎではなく、これで勝っていれば大きなニュースになったことでしょう。
それでも伊志嶺と角中は見事なマルチヒットを放ちましたし、やや軽率な守備やバント失敗があった高濱も二度目のバントはきっちりと一球目で決めて同じ失敗は繰り返さず、難しいボールにしっかりとスクイズを決めた塀内と逆方向にツーベースを放った根元は守備でも活き活きとフィールドを駆け巡っていました。
そんな若い選手たちに触発をされたのか最近は手抜きが目立っていたカスティーヨが内野ゴロで激走を見せてくれましたし、結果的には同じような展開での負け試合にはなりましたが、私と同様に多くのロッテファンは気持ち的にはかなり前向きになって足取りの軽い帰り道になったのでないかと思います。
盗塁あり、バントあり、スクイズありとベンチの采配もまずまず冴えていましたので、あとは何を今ごろ言っているのかと失笑をしてしまうような西村監督の試合後のコメントを除けば、少なくとも今月の負け試合の中では今日がベストゲームと言ってよいでしょう。
快晴の土曜日にもかかわらず閑散としたスタンドも、こういった野球をやってくれればもっと賑わってくれると思います。
明日も是非ともこのオーダーで、また左腕だからと渡辺正あたりを使われては本人には申し訳ないながらも夢も希望もありませんので、ベンチには強くお願いをしたいです。
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