電脳筆写『 心超臨界 』

人生は歎き悲しむよりも
笑いとばすほうが人には合っている
( セネカ )

こころの一冊 《 「すずめのおくりもの」――坪内啓子 》

2024-07-06 | 06-愛・家族・幸福
電脳筆写『心超臨界』へようこそ!
日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
20年間で約9千の記事を収めたブログは私の「人生ノート」になりました。
そのノートから少しずつ反芻学習することを日課にしています。
生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。

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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
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■『小樽龍宮神社「土方歳三慰霊祭祭文」全文
◆村上春樹著『騎士団長殺し』の〈南京城内民間人の死者数40万人は間違いで「34人」だった〉
■超拡散『世界政治の崩壊過程に蘇れ日本政治の根幹とは』
■超拡散『日本の「月面着陸」をライヴ放送しないNHKの電波1本返却させよ◇この国会質疑を視聴しよう⁉️:https://youtube.com/watch?v=apyoi2KTMpA&si=I9x7DoDLgkcfESSc』
■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
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  人生は良書だと思う
  深く入り込めば入るほどより豊かな意味が見えてくる
  ( ハロルド・S・クシュナー )
  I think of life as a good book. The further you get into it,
  the more it begins to make sense.
  ( Harold S. Kushner, American rabbi, 1935- )


昨年より早い桜の開花で、入学式には花びらの散る中で、という学校もあるでしょう。入学式を迎えるのは、人間ばかりではないようです。このお話の新入生は、なんと25羽の子スズメたち。その子スズメたちの入学祝いにごちそうをしてやろうと、たくさんのスズメが谷あいの町の豆腐屋さんに押しかけたのです。


「すずめのおくりもの」
【 安房直子・文、菊池恭子・絵、講談社 】

小さな親切・思いやり―― 福井市立図書館・坪内啓子
(「こころの一冊」09.04.09日経新聞(夕刊))

昨年より早い桜の開花で、入学式には花びらの散る中で、という学校もあるでしょう。入学式を迎えるのは、人間ばかりではないようです。このお話の新入生は、なんと25羽の子スズメたち。その子スズメたちの入学祝いにごちそうをしてやろうと、たくさんのスズメが谷あいの町の豆腐屋さんに押しかけたのです。

愕いたのは豆腐屋さん。彼は大変な働き者で、朝早く起きて豆腐を作り、昼は大鍋で油揚げと厚揚げとがんもどきを作り、夕方になると豆腐を自転車に積んで売りに行きます。毎日毎日、決まった時間に決まった仕事をして、月に1日だけ休みを取り、朝寝坊をしてゆっくり過ごします。

スズメたちが押しかけて来たのは、ちょうどこの休みの早朝5時半。豆腐屋さんがぶつぶつ言いながら店の戸を開けると、それはたくさんのスズメたちが一列に並んでかしこまっていました。

スズメたちは、持参の大豆で豆腐を1丁作ってほしいと頼みます。お人よしの豆腐屋さんがなんとか工夫して小さな豆腐を作りあげると、今度はその豆腐で、油揚げをちょっきり13枚作ってほしいと頼まれます。驚きながらも、注文通りに作って渡してあげると、スズメたちは大喜びで帰っていきました。

その日の夕方、スズメたちがお礼に持ってきたものは小さな朱塗りの重箱。中には親指ほどのいなりずしが1つ入っていました。

頼まれれば、月に1度の休みにも豆腐作りをする律義でお人よしの豆腐屋さん。新入生にごちろうしてあげようと一生懸命のせっかちなスズメたちとのやりとりは、ユーモアがあってほのぼのとしています。元気な小学1年生たちと楽しみたい1冊です。
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