電脳筆写『 心超臨界 』

人があきらめないと決心すれば
後は努力のみがその報酬を約束する
( ナポレオン・ヒル )

こころの一冊 《 「ジムのおばけキャベツ」――坪内啓子 》

2024-07-26 | 06-愛・家族・幸福
電脳筆写『心超臨界』へようこそ!
日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
20年間で約9千の記事を収めたブログは私の「人生ノート」になりました。
そのノートから少しずつ反芻学習することを日課にしています。
生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。

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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
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■『小樽龍宮神社「土方歳三慰霊祭祭文」全文
◆村上春樹著『騎士団長殺し』の〈南京城内民間人の死者数40万人は間違いで「34人」だった〉
■超拡散『世界政治の崩壊過程に蘇れ日本政治の根幹とは』
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■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
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  人生は良書だと思う
  深く入り込めば入るほどより豊かな意味が見えてくる
  ( ハロルド・S・クシュナー )
  I think of life as a good book. The further you get into it,
  the more it begins to make sense.
  ( Harold S. Kushner, American rabbi, 1935- )


キャベツの周りには、いろいろな生き物がやってきました。ジムは、キャベツがひとりぼっちでないことがうれしく、そのカタツムリやヒキガエルたちをじっと観察し、見守り、仲良しになり、楽しい時を過ごします。そしてキャベツはぐんぐん大きくなりました。驚くばかりに。


「ジムのおばけキャベツ」
【ディヤング・作、白木茂・訳、安野光雅・絵、文研出版 】

野菜畑の豊かな営み――福井市立図書館・坪内啓子
(「こころの一冊」08.04.04日経新聞(夕刊))

この物語の主人公、小さな男の子ジムが野菜畑を持つことになったのは、姉さんのジュリアの思いつきがきっかけでした。

ある日ジュリアが、「ジム・ジョーダンのやさい畑」という大きな立て札を書いたのです。兄さんのハロルドは、さっそくこの立て札に枠を作り、くいに打ち付けて、裏庭の隅っこに立てました。でも、立て札に書いてあることは本当ではありません。畑なんてどこにもなかったのですから。

ジムがお母さんに立て札を見せると、お母さんは、マメや野菜の種、キャベツの苗、そのうえ小さな畑仕事道具まで買ってくれました。お父さん、お母さん、兄さん、姉さんは、種まきをすませたあと、ジムに畑の手入れを約束します。

はじめは皆、畑を見に来ましたが、芽が出るのは本当に待ち遠しいものです。そのうち誰も来なくなり、毎日見ているのはジムだけになりました。やがて雑草が生えだしましたが、誰も約束したようには手入れに来てはくれません。

ジムは自分で雑草を抜き、土をならし、水をやりました。とうとう野菜は芽を出し始め、ジムには、もう目印がなくても、どの植物がどんな芽を出すのかよく分かりました。

ところが恐ろしいことに、畑は、犬、猫、ニワトリに次々と荒らされ、たった一本のキャベツ苗のほかは何も残りませんでした。

がっかりしているジムに、隣のおじさんが、キャベツの育て方を教えてくれます。ジムは、けなげに毎日丁寧に、世話をします。

キャベツの周りには、いろいろな生き物がやってきました。ジムは、キャベツがひとりぼっちでないことがうれしく、そのカタツムリやヒキガエルたちをじっと観察し、見守り、仲良しになり、楽しい時を過ごします。そしてキャベツはぐんぐん大きくなりました。驚くばかりに。

キャベツ一つしかない小さな畑の豊かな営みを、ジムは育てて、私たちに教えてくれています。
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