電脳筆写『 心超臨界 』

他者の働きによるのではなく
自ら他者に尽くすことにより成功をつかめ
( H・ジャクソン・ブラウン Jr. )

不都合な真実 《 コミンテルン・タブー――倉山満 》

2024-05-03 | 04-歴史・文化・社会
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コミンテルンとは、レーニンが世界中に放ったスパイ機関の総元締めの事です。現在はスターリンがコミンテルンを使い、日米を戦争に駆り立てたのではないかという有力な説が出ています。もちろん、コミンテルンが世界のすべてを操る万能の機関ではないのですが、大きな影響力を行使したのは間違いのない事実です。近衛文麿の周囲にコミンテルンが入り込んでいたのは、事実です。[ 倉山満 ]


◆コミンテルン・タブー

『真実の日米開戦』
( 倉山満、宝島社 (2017/12/4)、p46 )

しかし、日本の学界では絶対に認めません。コミンテルンという単語を出した瞬間に学界から抹殺されかねない勢いです。

日本の学問空間には、現在も「コミンテルン・タブー」が存在しています。コミンテルンという単語が出て来た途端、陰謀論として学界から抹殺されます。読者の中には、大袈裟だと思われる方もいるかも知れませんが、本当です。

ためしに、古川隆久『近衛文麿』(吉川弘文館、2015年)という、近衛の伝記を開いてみてください。「コミンテルン」とう単語が、一回も出てきません。まるで、無理やり書かないと決めてかかっているように。

海上自衛官出身で防衛大学校でも教鞭を取っていた平間洋一先生が『第二次世界大戦と日独伊三国同盟――海軍とコミンテルンの視点から』(錦正社、2007年)を出された時の覚悟と学会の反応は、小著『嘘だらけの日露近現代史』(扶桑社、2015年)で書きました。周囲の軍事史研究者が「一億特攻の先駆け」と評するほど、悲壮感があふれていました。と言って、学界で苛(いじ)められるのが怖くて、誰一人として仲間のはずの平間さんを助けないのですが。

日本近代史の権威の伊藤隆東大名誉教授は、『大政翼賛会への道 近衛新体制』(講談社、2015年)の中で「コミンテルン」という言葉を使っています。それができるのは、学会の重鎮だからです。将来のある研究者は、まず使いません。研究の内容、成果にかかわらず、「コミンテルン」と書いた瞬間に評価の対象にすらしてもらえなくなるからです。

そして、近衛文麿についての現代の通説は、「平和主義者だったが力が足りなかった」というものです。国際政治学会では、「近衛は平和主義者だったのに、軍部がアメリカに対して侵略をした」という前提でしか物を書かせてもらえません。

近衛を「平和主義者だが力が足りなかった」というのは、近衛が真人間で、周囲が勝手に動いて行ったが止められなかった、つまり「軍部が暴走したから日米が戦争になった」という短絡的な前提での話です。こうした歴史観は、コミンテルンなど出てきません。別に歴史学者の大半がコミンテルンの末裔だと決めつけるつもりはありません(疑いを抱いた人には会った記憶がありますが。少なからず)。大半の歴史学者は、これまでの通説を守りたいだけです。通説とは学界の権威として君臨してきた自分のお師匠さんたちの研究の事ですから、通説を守ると自分の権威を守ることになると考えるからです。これでは本当のことなどわかりようがないのですが、それでよしとするのが今の日本の学界です。
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