電脳筆写『 心超臨界 』

他者の働きによるのではなく
自ら他者に尽くすことにより成功をつかめ
( H・ジャクソン・ブラウン Jr. )

不都合な真実 《 「力の信奉者」と「力の空白」――櫻井よしこ 》

2024-05-03 | 05-真相・背景・経緯
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2013年9月には、オバマ大統領がアメリカは「世界の警察官」ではないと述べました。その半年後、何があったかというと、猛烈な勢いで南シナ海の埋め立てが始まったのです。同時にクリミア半島がロシアに併合されました。つまりプーチン大統領も「力の信奉者」なのです。ですから「力の信奉者」に対しては「力の空白」を作ってはならないのです。中国は「力の信奉者」ですから、虎視眈々と「力の空白」を狙っているということが言えると思います。


◆「力の信奉者」と「力の空白」――櫻井よしこ

『赤い日本』
( 櫻井よしこ、産経新聞出版 (2021/5/1)、p90 )

【櫻井】 いま佐藤(正久)さんが述べたように、中国はチャンスがあれば必ず侵略の手を伸ばしてきます。そのチャンスとはどのようなものか。

基本は中国がいま一番怖がっているアメリカが動けない時、アメリカがうっかり油断している時ですね。例えば1962年10月にキューバ危機がありました。アメリカがジョン・F・ケネディの時にソ連のフルシチョフがキューバに核ミサイルを持ち込もうとした。いわゆるキューバ危機です。これは『13デイズ』という映画にもなりました。

そのキューバ危機が起きて、アメリカが集中していた時、中国はインドに2カ所から侵入したのです。中国の侵略が6日目から7日目に入った時、インドはもう耐えきれずにSOSを出した。しかし、アメリカはキューバ問題にかかりきりで動けなかった。それで中国が取ってしまった。13日間続いたキューバ危機が終わって、ソビエトの核が撤去されることになった時に、アメリカ軍はようやくインドに軍用機を送るわけですが、もうその時までにはインドの領土は取られていた。

1991年にフィリピンからアメリカ軍が撤退した時にも、中国はサッと南シナ海に入ってきて、スプラトリー諸島(南沙諸島)のミスチーフ礁を取りました。また、アメリカが湾岸戦争で手一杯の時には、それを尻目に中国は一所懸命ハイテク技術の開発に集中しました。

そしていまはトランプ氏からバイデン氏に米政権が移行する時期です。米国はまたもや混乱期にあるわけで、もの凄く危ないのではないですか。

【織田(邦男)】 私がアメリカの大学に留学している時に、天安門事件で亡命した中国人に、もの凄くお世話になったのですが、彼に中国とはどういう国かと聞いたことがあります。彼は即座にこう答えました。中国は「2人のカールを愛する国だ」と。2人のカールとは、カール・フォン・クラウゼヴィッツ(軍人、軍事学者)とカール・マルクス(社会主義革命家、経済学者)です。2人に共通しているのは「力の信奉者」ですね。

ですから中国は「力の空白」があったら必ず攻めてくる。例えば1973年にベトナム戦争でアメリカが敗北、撤退しました。そしてベトナムも弱っている、まさに力の空白ができたということで、74年、パラセル諸島(西沙諸島)を武力で奪いとりました。その後も、1985年にソ連がカムラン湾から撤収しました。そこには航空基地がありTu-95がウラジオストックから定期的に飛んでいました。それに我々、航空自衛隊はスクランブルをかけて、対馬海峡通峡で領空侵犯されないよう警戒したものです。これが撤退した後、力の空白ができたということで88年には南シナ海に侵出しました。92年には、米空軍がフィリピンのクラーク基地から、米海軍がスービック湾から撤退を決めた途端、中国は「領海法」を定め、南シナ海、東シナ海、そして尖閣まで自国の領土とし、95年にはミスチーフ環礁を、98年にはスカボロー環礁をフィリピンから奪いました。

さらに2013年9月には、オバマ大統領がアメリカは「世界の警察官」ではないと述べました。その半年後、何があったかというと、猛烈な勢いで南シナ海の埋め立てが始まったのです。

同時にクリミア半島がロシアに併合されました。つまりプーチン大統領も「力の信奉者」なのです。ですから「力の信奉者」に対しては「力の空白」を作ってはならないのです。中国は「力の信奉者」ですから、虎視眈々と「力の空白」を狙っているということが言えると思います。

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