電脳筆写『 心超臨界 』

苦労に対する最大の報酬は
その引き換えに得るものではない
苦労したことで形成される人物である
ジョン・ラスキン

◆戦争犯罪を入念に計画し実施したアメリカ

2024-07-04 | 05-真相・背景・経緯
§3 日米戦争によってアメリカは日本を侵略した
◆戦争犯罪を入念に計画し実施したアメリカ


最初の東京空襲は下町の民家密集地帯を狙ったものだったが、この空襲のためにアメリカ軍は事前に砂漠に日本の町を作り上げた。日本の木造家屋を作るため、ハワイから日系人の畳職人や襖(ふすま)職人を呼び寄せたほどだ。その家と町を燃やすにはどんな爆弾が効果的かまで実験しているのだ。


『日本よ、咲き誇れ』
( 安倍晋三&百田尚樹、ワック (2017/10/5)、p161 )

【百田】 最初の東京空襲は下町の民家密集地帯を狙ったものだったが、この空襲のためにアメリカ軍は事前に砂漠に日本の町を作り上げた。日本の木造家屋を作るため、ハワイから日系人の畳職人や襖(ふすま)職人を呼び寄せたほどだ。その家と町を燃やすにはどんな爆弾が効果的かまで実験しているのだ。

そして、1945年3月9日の深夜に東京上空に侵入した329機のB29は、爆弾を投下せずに房総沖に抜けた。空襲警報が解除され、人々が防空壕から出て家に戻ったころを見計らって、B29の大編隊は再び東京に舞い戻り、大量の焼夷弾を落とした。そして、民家密集地帯を焼き払った。この火災は単なる火事ではない。大量の民家が燃え上がることによって猛烈な火災旋風が起こり、秒速百メートルを超える火の波が逃げ惑う人々を襲った。炎による煙は、1万5千メートルの成層圏にまで達した。火を免れた人々も、多くが酸素を奪われて死んだ。

この大空襲により、一夜にして十万人を超える命が奪われた(被災者は百万人以上)。まさしく一般市民の虐殺を目的にした非道極まりない行為である。この爆撃の司令官カーチス・ルメイは、「もし戦争に敗れれば、私は戦争犯罪人として裁かれるだろう」と言ったほどだ。

これらは明らかに国際法違反の戦争犯罪だが、連合軍(アメリカ軍)は「日本はこうした爆撃を受けるほど悪いことをしたのだ」という洗脳を行った。こうしてアメリカ軍の空襲は正義の行いとされた。この洗脳教育は、これを受けた学者やジャーナリスト、そしてもちろん国民からも連綿と受け継がれ、70年経ったいまも、多くの日本人の深層心理に深く刻まれている。

驚くべきことに、のちに日本政府はルメイに勲章を与えている。無辜の同胞を何十万人も虐殺した男に勲章を与えるほど、彼への憎しみが希薄だったのだ。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ◆一般市民大虐殺の思想はイギ... | トップ | ◆昭和20年3月10日の東京... »
最新の画像もっと見る

05-真相・背景・経緯」カテゴリの最新記事