電脳筆写『心超臨界』へようこそ!
日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
20年間で約9千の記事を収めたブログは私の「人生ノート」になりました。
そのノートから少しずつ反芻学習することを日課にしています。
生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。
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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
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■超拡散『南京問題終結宣言を含む国会中継動画がYouTubeより削除されました』
■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
■超拡散記事『ジャニーズ事務所等日本のタブーの芸能界や在日外国人の凶悪殺人事件を実名報道で斬り込むBBCへ情報提供』
■超拡散NEWSポストセブン記事『《壮観》三浦春馬さんの提灯が靖国神社「みたままつり」にズラリ並ぶ理由「毎年参拝」の意外な縁と今も続く「ファンの熱量」』
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台湾有事、日本有事への自由主義陣営の危機感は大きい。英国の最新鋭空母クイーン・エリザベスをはじめ、米、豪、カナダ、ニュージーランドが艦船を派遣し、この夏以降、東・南シナ海では対中国を念頭に合同軍事演習がおこなわれた。中国が手出しできない集団安保体制を構築しなければ「日本は危ういぞ」との自由主義陣営の叫びが聞こえたのは私だけだろうか。台湾有事が起こってからでは遅い。東南アジアの平和と、国民の命を守るための憲法改正が待たれる。
◆現実野党が日本を前進させるか――門田隆将・作家/ジャーナリスト
(「正論」産経新聞 R03(2021).11.17 )
〈 改憲勢力伸長、護憲勢力衰退 〉
自民党総裁選に続く衆議院選挙、その末に国民が創りあげた政界勢力図によって、日本に新たな動きが生じている。菅義偉首相の突然の辞任表明から2カ月余。紆余(うよ)曲折を経たさまざまな動きは感慨深い。
選挙で国民が示した意思とは、「改憲勢力伸長、護憲勢力衰退」である。自民党は追加公認も含め、絶対安定多数の261を確保、日本維新の会(以下、維新)は4倍近い41(プラス30)、国民民主党は11(プラス3)を得た。3党で憲法改正発議に必要な全体の3分の2の「310」を3議席上回り、与党公明党も入れると345という圧倒的数字となった。
一方、護憲勢力の立憲民主党(以下、立民)はマイナス14の96、共産党はマイナス2の10。立民が「日米安保条約破棄」と「自衛隊違憲」を基本とする共産党と連携し、全289選挙区のうち、213で統一候補を立てたが、国民は「ノー」を突きつけたのだ。
民主党政権時代の3年3カ月で戦後最悪の日米関係に陥った記憶は国民の間で風化していない。尖閣諸島を自国の領土と主張し、領海侵犯をくり返し、力による現状変更を前面に打ち出す中国、台湾という自由主義圏への侵略さえ「必ず成し遂げる」という国に、日米関係を交替させ、自衛隊も違憲という勢力が政権を握った日本が「立ち向かえる」と思う国民は少なかったのである。
〈 躍進した維新からの叱咤 〉
まして10月19日、北朝鮮が潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の実験を行い、中国は選挙戦のさなかにロシアとともに計10隻の艦船で津軽海峡と大隅海峡を通過して日本を1周し、「いつでも攻撃できるぞ」とのデモンストレーションを敢行。そんな中で、日本の防衛を丸裸にする方向の政党が票を集めるはずはなかった。
躍進した維新は早速、衆院選投開票の翌々日の11月2日に松井一郎代表が「来年の参院選までに憲法改正案を固め、参院選と同時に国民投票を実施すべきだ」とブチ上げ、7日には副代表の吉村洋文大阪府知事もフジテレビの番組で、「自民党は憲法改正を一部保守派への“ガス抜き”に使ってきた。もし、憲法改正を本気でやるなら私たちも本気でつき合う」と語り、2日後の会見でも「自民党は党是で改憲を謳(うた)っているが“やるやる詐欺”。議席が3分の2あるなら国民に会見を諮るのが当然だ」と述べた。自民党への叱咤(しった)である。
維新は選挙公約で憲法改正を掲げ、教育無償化、統治機構改革、憲法裁判所の設置の3点を挙げている。同党幹部は筆者に「中国の覇権主義は目に余るものがある。わが国には強固な抑止力が必要であり、会見議論を早急にスケジュールを決めて進める必要がある」と語っており、無論、憲法9条改正が念頭にある。
先のフジの番組で吉村知事とともに出演した玉木雄一郎・国民民主党代表も、「憲法審査会は毎週開いたらいい。我々は議論するために採否をいただいている」と語り、「やる気のない」自民党に対する現実野党のもどかしさと怒りが示されたのである。
日経新聞の調査では、すでに2019年段階で18歳以上29歳以下の若者の72%が憲法改正に賛成し、今年5月の産経新聞の調査でも「与野党は具体的な改憲論議を進めるべきだと思う」との答えが全体で72%に及び、「思わない」の19%に大差をつけた。
〈 「国民の命」守る憲法改正を 〉
私は、憲法改正の意味が13年を境に大きな変化を遂げたと考えている。10年で日本をGDPで抜き去り、態度を急変させた中国に習近平国家主席が登場し、「百年の恥辱を晴らし、偉大なる中華民族の復興を果たす」との国家目標を広言するに至った。
これは、建国百年の49年までに米国を凌駕(りょうが)して世界の覇権を奪取するという野望であり、それまで「韜光養晦(とうこうようかい)(自らの意思を隠して力を蓄えるの意)」策を捨て去ったことを意味する。南シナ海岩礁を勝手に埋め立てて軍事基地化し、尖閣侵入はもちろん、「沖縄トラフまでは中国の大陸棚」との主張まで展開する「力」による現状変更方針は、まさに「百年の恥辱を晴らす」ために日本にむかっていることを示している。
台湾有事、日本有事への自由主義陣営の危機感は大きい。英国の最新鋭空母クイーン・エリザベスをはじめ、米、豪、カナダ、ニュージーランドが艦船を派遣し、この夏以降、東・南シナ海では対中国を念頭に合同軍事演習がおこなわれた。
中国が手出しできない集団安保体制を構築しなければ「日本は危ういぞ」との自由主義陣営の叫びが聞こえたのは私だけだろうか。
台湾有事が起こってからでは遅い。東南アジアの平和と、国民の命を守るための憲法改正が待たれる。日本という国は、危機に至るとやはり、“何か”が起こるのか。そんなことを感じさせてくれる国民による絶妙な選挙結果だった。
日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
20年間で約9千の記事を収めたブログは私の「人生ノート」になりました。
そのノートから少しずつ反芻学習することを日課にしています。
生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。
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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
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■超拡散『南京問題終結宣言を含む国会中継動画がYouTubeより削除されました』
■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
■超拡散記事『ジャニーズ事務所等日本のタブーの芸能界や在日外国人の凶悪殺人事件を実名報道で斬り込むBBCへ情報提供』
■超拡散NEWSポストセブン記事『《壮観》三浦春馬さんの提灯が靖国神社「みたままつり」にズラリ並ぶ理由「毎年参拝」の意外な縁と今も続く「ファンの熱量」』
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台湾有事、日本有事への自由主義陣営の危機感は大きい。英国の最新鋭空母クイーン・エリザベスをはじめ、米、豪、カナダ、ニュージーランドが艦船を派遣し、この夏以降、東・南シナ海では対中国を念頭に合同軍事演習がおこなわれた。中国が手出しできない集団安保体制を構築しなければ「日本は危ういぞ」との自由主義陣営の叫びが聞こえたのは私だけだろうか。台湾有事が起こってからでは遅い。東南アジアの平和と、国民の命を守るための憲法改正が待たれる。
◆現実野党が日本を前進させるか――門田隆将・作家/ジャーナリスト
(「正論」産経新聞 R03(2021).11.17 )
〈 改憲勢力伸長、護憲勢力衰退 〉
自民党総裁選に続く衆議院選挙、その末に国民が創りあげた政界勢力図によって、日本に新たな動きが生じている。菅義偉首相の突然の辞任表明から2カ月余。紆余(うよ)曲折を経たさまざまな動きは感慨深い。
選挙で国民が示した意思とは、「改憲勢力伸長、護憲勢力衰退」である。自民党は追加公認も含め、絶対安定多数の261を確保、日本維新の会(以下、維新)は4倍近い41(プラス30)、国民民主党は11(プラス3)を得た。3党で憲法改正発議に必要な全体の3分の2の「310」を3議席上回り、与党公明党も入れると345という圧倒的数字となった。
一方、護憲勢力の立憲民主党(以下、立民)はマイナス14の96、共産党はマイナス2の10。立民が「日米安保条約破棄」と「自衛隊違憲」を基本とする共産党と連携し、全289選挙区のうち、213で統一候補を立てたが、国民は「ノー」を突きつけたのだ。
民主党政権時代の3年3カ月で戦後最悪の日米関係に陥った記憶は国民の間で風化していない。尖閣諸島を自国の領土と主張し、領海侵犯をくり返し、力による現状変更を前面に打ち出す中国、台湾という自由主義圏への侵略さえ「必ず成し遂げる」という国に、日米関係を交替させ、自衛隊も違憲という勢力が政権を握った日本が「立ち向かえる」と思う国民は少なかったのである。
〈 躍進した維新からの叱咤 〉
まして10月19日、北朝鮮が潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の実験を行い、中国は選挙戦のさなかにロシアとともに計10隻の艦船で津軽海峡と大隅海峡を通過して日本を1周し、「いつでも攻撃できるぞ」とのデモンストレーションを敢行。そんな中で、日本の防衛を丸裸にする方向の政党が票を集めるはずはなかった。
躍進した維新は早速、衆院選投開票の翌々日の11月2日に松井一郎代表が「来年の参院選までに憲法改正案を固め、参院選と同時に国民投票を実施すべきだ」とブチ上げ、7日には副代表の吉村洋文大阪府知事もフジテレビの番組で、「自民党は憲法改正を一部保守派への“ガス抜き”に使ってきた。もし、憲法改正を本気でやるなら私たちも本気でつき合う」と語り、2日後の会見でも「自民党は党是で改憲を謳(うた)っているが“やるやる詐欺”。議席が3分の2あるなら国民に会見を諮るのが当然だ」と述べた。自民党への叱咤(しった)である。
維新は選挙公約で憲法改正を掲げ、教育無償化、統治機構改革、憲法裁判所の設置の3点を挙げている。同党幹部は筆者に「中国の覇権主義は目に余るものがある。わが国には強固な抑止力が必要であり、会見議論を早急にスケジュールを決めて進める必要がある」と語っており、無論、憲法9条改正が念頭にある。
先のフジの番組で吉村知事とともに出演した玉木雄一郎・国民民主党代表も、「憲法審査会は毎週開いたらいい。我々は議論するために採否をいただいている」と語り、「やる気のない」自民党に対する現実野党のもどかしさと怒りが示されたのである。
日経新聞の調査では、すでに2019年段階で18歳以上29歳以下の若者の72%が憲法改正に賛成し、今年5月の産経新聞の調査でも「与野党は具体的な改憲論議を進めるべきだと思う」との答えが全体で72%に及び、「思わない」の19%に大差をつけた。
〈 「国民の命」守る憲法改正を 〉
私は、憲法改正の意味が13年を境に大きな変化を遂げたと考えている。10年で日本をGDPで抜き去り、態度を急変させた中国に習近平国家主席が登場し、「百年の恥辱を晴らし、偉大なる中華民族の復興を果たす」との国家目標を広言するに至った。
これは、建国百年の49年までに米国を凌駕(りょうが)して世界の覇権を奪取するという野望であり、それまで「韜光養晦(とうこうようかい)(自らの意思を隠して力を蓄えるの意)」策を捨て去ったことを意味する。南シナ海岩礁を勝手に埋め立てて軍事基地化し、尖閣侵入はもちろん、「沖縄トラフまでは中国の大陸棚」との主張まで展開する「力」による現状変更方針は、まさに「百年の恥辱を晴らす」ために日本にむかっていることを示している。
台湾有事、日本有事への自由主義陣営の危機感は大きい。英国の最新鋭空母クイーン・エリザベスをはじめ、米、豪、カナダ、ニュージーランドが艦船を派遣し、この夏以降、東・南シナ海では対中国を念頭に合同軍事演習がおこなわれた。
中国が手出しできない集団安保体制を構築しなければ「日本は危ういぞ」との自由主義陣営の叫びが聞こえたのは私だけだろうか。
台湾有事が起こってからでは遅い。東南アジアの平和と、国民の命を守るための憲法改正が待たれる。日本という国は、危機に至るとやはり、“何か”が起こるのか。そんなことを感じさせてくれる国民による絶妙な選挙結果だった。