電脳筆写『 心超臨界 』

どんな財産も誠実にまさる富はない
( シェークスピア )

不都合な真実 《 「批判理論」の目的——田中英道 》

2024-06-19 | 04-歴史・文化・社会
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「批判理論」には目的があります。それは、「社会に対して批判と攻撃を重ねていくことで、人々に“生きていることへの厭世観(えんせいかん)”と“疎外感”を与える」ことです。


◆「批判理論」の目的は、人々に“疎外感”を与えること

『日本人にリベラリズムは必要ない。』
( 田中英道、ベストセラーズ (2017/4/26)、p54 )

「民進党や社民党、共産党をはじめとする左派野党の国会質疑は、批判ばかりに終始して時間の無駄だ」とはよく聞かれる苦言です。「批判するがための批判」は、もはや慣用句のようにもなっています。

しかし、「批判ばかりだ」というクレームは、彼らにとって、実はクレームでも何でもない――ということを私たちはそろそろちゃんと理解すべきです。彼らは、対案を出す必要性も感じていませんし、批判に終始することを「時間の無駄だ」とも思っていません。

なぜなら、彼らの思想においては「批判に終始することこそが正しい方法である」と、しっかりと理論で正当化されているからです。その理論は、「批判理論(critical theory)と呼ばれています。前章でも触れた、フランクフルト学派によって確立された批判方法です。

「批判理論」には目的があります。それは、「社会に対して批判と攻撃を重ねていくことで、人々に“生きていることへの厭世観(えんせいかん)”と“疎外感”を与える」ことです。

日本人が戦後、経済において高度成長を遂げたあと、その豊かさと自由を享受しながらも、《疎外感、絶望感のようなものを覚え、社会や国家は差別的で邪悪で忠誠を誓うに値しないと思い始めた》(『The DEATH of the WEST』パトリック・ブキャナン)のも、「批判理論」で理論化されている通りの帰結です。そして、フランクフルト学派は、「批判理論」を行使することによって生じるこの“疎外感”こそ、将来、「革命」を起こすための必須条件だと考えていました。

そして、このフランクフルト学派の根幹理論「批判理論」が構築されるにあたり、指導的な立場に立っていたのがテオドール・アドルノです。
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