電脳筆写『 心超臨界 』

感謝を表わすのに忘れてはならないこと
最高の感謝は言葉ではなく
感謝をもとに生きることである
J・F・ケネディ

アインシュタインの京都案内を引き受ける――西堀榮三郎

2023-12-02 | 08-経済・企業・リーダーシップ
電脳筆写『心超臨界』へようこそ!
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南極越冬隊隊長 西堀榮三郎の言葉

「とにかく、やってみなはれ。やる前から駄目だと諦める奴は、一番つまらん人間だ」

「もっと能率よくやりなさいよ。能率というのは『目的を果たしながら、もっとも要領よく手をぬくこと』である」


◆西堀榮三郎の履歴

『プロジェクトX リーダーたちの言葉』
( NHKプロジェクトX制作班 今井彰、文春文庫、p178 )

明治36(1903)年、西堀は、京都ちりめん問屋の末っ子に生まれる。舶来のミシンや蓄音機に触れた頃から、技術者への道に憧れる。11歳の時に、白瀬中尉の南極記録映画に深く感動する。

大正11年(1922)年冬、旧制高校に通っていた19歳の西堀榮三郎は、外国人夫婦の京都・奈良案内の通訳を引き受けた。貿易商の兄から習った英語は、かなりのものだった。その夫婦とは、アインシュタインとその妻であった。大正デモクラシーの日本で、相対性理論は、何故か熱狂的な関心を持たれていた。講演に招かれたアインシュタインは、43日間にわたる旅の途中だった。西堀は、アインシュタイン夫妻と知恩院、清水寺、西本願寺を回った。アインシュタインは、“幸福な美しい国とデリケートな人々”と愛(め)でるほど日本に惚れ込み、興味は尽きなかった。その時々の印象や思索の断片を短い文章で、時には絵を添えて書き留めた。京都の旅では、寺の鐘や瓦を見て、その模様や形に驚き、感心しては西堀を質問攻めにした。黒マントをはおり、白線帽で大型のカメラケースをぶら下げた凛々(りり)しい青年・西堀は、天才の溢れ出る探究心に魅せられた。

府立一中、三高、京大と山岳部に属し、京大生の時に白頭山(旧満州・朝鮮国境)に遠征して、極地法というキャンプ方式を実践。京大で、理学部無機化学科に学び、助教授になる。

昭和11(1936)年、「もっと生活の役に立つ仕事をしたい」と東京芝浦電気(のちの東芝)に入社。真空管の研究に没頭し、日本初の汎用真空管“ソラ”を発明。戦後は、東芝を退社してコンサルティング・エンジニアとなり、統計的品質管理の普及でデミング賞を受賞。日本能率協会の指導員となり、全国の工場を回り、品質管理の方法論を伝え、日本経済の基礎作りに奔走した。

昭和27年、国交のなかったネパールに、戦後日本人として初めて乗り込み、ヒマラヤ登山の足がかりをつけた。

昭和32年、南極地域観測隊副隊長(第一次南極越冬隊長)。

南極から帰還後は、日本原子力船開発事業団の理事となる。

昭和52年、日本山岳会会長、同年、日本ネパール協会会長。

昭和55年、チョモランマ登山隊を組織、総隊長として指揮。70歳を超えて自力で5000メートルまで登る。

平成元(1989)年、86歳で没した。ガラス細工の名人にして、“雪を岩よ われらが宿り 俺たちゃ町には 住めないからに……”、『雪山賛歌』の作詞者でもある。

(中略 → p184〉

西堀を“真夜中のにわとり”と評する人もいた。夜明けに鳴けばいいのに、深夜では鳴くのが早すぎて時々物議をかもす。卓越した着想力で、世の常識といわれることに風穴を明けることを楽しんでいた。
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